HGUC MS-06F2 ザクF2 〜
パチ組&細々作業の巻。

遂にこの至高のキット、そして至高のMSこと「ザクF2」について語る日が来ました。
私のガンプラ人生でこのキットを超えるものが出て来ることは恐らくないのではないかと思います。

遥か昔、私が中学生の頃「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」というOVA作品が13巻程展開されており、
当時住んでいたマンションの横にある「ウッドランド」というレンタルビデオ店で借りて休日に弟、母親、そして私と母子家庭ながら仲良く観ていました。
ストーリーはどこか映画「トップガン」を思わせつつも、ジオンの残党の視点や言い分、志と言いながらもそれから逸れた行いや、対局の人物と共に戦わねばならないなどの組織のしがらみや、
主人公サイドである連邦も上層部の腐敗やそれに伴う組織の分断→ティターンズ発足→グリプス戦役への伏線なども描き込まれていて
長編であることもあってか綿密な描写も多分にありました。ただ、主人公の恋愛模様的なのは要らないなと子供ながらに思いましたが(笑)

ただ、それだけで観続けたというわけではなく、登場MSの魅力に惹かれていたというのが当時の本音になります。特に従来の作品では常に曖昧に描かれていたザクが今作では何やら線のはっきりした、
美しいデザインだったからに他なりません。

それが私が今まで慣れ親しんできた「ザク」ではなくて「ザクF2」だと知ったのはその頃書店で立ち読みした
ガンダム関連書籍によるもので、しかも小学生の頃近所の模型店で出会った「ガンダムセンチネル」とどうやら関係しているものが
発端であると知りました。今や伝説の「センチネル0079」というものですね。

当時剣道部で部活と道場を掛け持って稽古をしていた、無骨丸出しの厨房だった私www、
デザインのデの字も知らなかった私が初めて「デザインの効果」というものを思い知らされたきっかけとなったのは、
紛れも無くこの「ザクF2」もしくはその原型となった「センチネル0079のザクⅡ」ということになるかと思います。

つまり私にとって産まれて初めて存在を知ったデザイナーは「カトキハジメ」ということになります。
分野こそ違えど、私が今の仕事に就いたのも元を辿ればカトキ氏からの影響を受けてということになるんですね。。。
この記事を書いていて初めて己の職業の源流に気付きました(笑)。

パチ組写真。問答無用の完璧なプロポーション。確か2010年2月下旬にリリースされました。
私がガンプラに戻るきっかけを作ったのは間違いなくこのキットということになります。
フロントアーマー等の白丸や脹脛の開口部は手を加えています。

私が高校生だったころ、B-CLUBのキャストキットでF2が販売されているのを見つけたと時は、
それはもう大変な興奮をしたものです。
その後かなりムリ(確か8千円以上した)をして入手したのですが、若気の至り故か完成することなく何処かへと消えたホロ苦い思い出もあります。。。

今の若い方は知る由も無いかも知れませんが、この時期のガンプラは各シリーズ主役機とせいぜいそのライバル機が出れば御の字な時代だったのです。

ご多分に漏れず「0083」も試作1、2、3号機と隠れ4号機ということでガーベラ・テトラが出たのがやっとでした。
つまり、バンダイからはこのザクF2は勿論、ゲルググマリーネや結構活躍したジムカスタム、ドムトローペン等もろもろがプラキットとしてリリースされていなかったのです。

その後のOVA作品で登場したグフカスタムが奇跡のキット化を果たし
その好調な売れ行きが後のHGUCシリーズ発足へと繋がったとされています。

思い起こせば、同時期にホビージャパンでMSVのザク・マインレイヤーを現代風に改修した作例が記事になり、
旧キット(当時はそれしかなかったですがw)を用いたポリパーツの採用や可動範囲拡大、ディテールやプロポーションの近代化といった
テーマでガンプラコンペが誌上で展開され、旧来のガンプラを知る世代に多大な影響を与えました。

そうした時代の流れがHGUCシリーズの誕生を後押ししたのは間違いないでしょう。

さてさて、当時の記憶を遡りましたが、要約すると、私はザクF2というものを立体物で手に入れたかったということです(笑)

MGやジオノでも立体化されてはいましたが、どうにも私の欲しかったものからはほど遠くHGUC版のプロポーションをテストショットで見た時は非常に興奮したのを覚えています。

リリース当時どの模型店/量販店にも在庫がなくてまとめ買いしようにも中々手に入らず、こつこつこつと買い貯めていくうちに11機のF2が積まれることになりました。
上の写真は在庫の一部とRGが数体混じっていますが。「ザクの在庫はなるだけ多く!」持っておきたいのはガンプラモデラーの性でしょうか。。。

我が家のザク達(F2とRGザクはパチ組完了したもののみ。グフカスタムが混じってますがw)
今回はまずグリーンの成形色のジオン仕様を二体、キットの素性の良さに敬意を評して一部塗装の簡単フィニッシュでいこうと思います。

まずは合わせ目消し/エッジのシャープ化/緩めのモールドの彫り直しを行い、ヤスリがけした跡を耐水ペーパーとコンパウンドを使って表面を磨き上げ、ヤスって白色化したパーツをもとの発色に戻します。
左の二つがコンパウンドで磨いた物、右がヤスった跡がまだ残っていてパーツが白っぽく変色した物です。

世間では「簡単フィニッシュ」と呼んではいますが、通常の塗装する制作より表面処理に気を使ったり、スミ入れでパーツが割れたりするリスクを回避したりと意外に奥が深いです。

無塗装とは言え、成形色がかなりいい感じなのでとても期待が持てます。
裾、スパイクアーマー、前腕手首付近のカウルはアートナイフでうすうす攻撃をしかけます。

いいんじゃないでしょうか(自己満足www)

前腕手首付近カウル。
ピンぼけですみません。。。

完成後は殆ど見えない部分かもしれませんが、太腿パーツの膝側にモールド追加。実際この部分は被弾対策を施しているはずなのでちょっと雰囲気出し。

個人的にほぼ何も文句のないキットなのでモールド追加等は極々わずかに行う程度でいこうと思ってます。
この手の量産型のキットはどうしても複数所有したくなるものですので、パーツ分けや成形色が優れていると改造に当てる作業時間を丸々削減出来るので複数買いしやすいと思うのです。

あと今回はあくまでザクF2をニュートラルに作るという方針で制作していっているのですが、所々に白い◎を仕込んでます。
これはカトキさんが最近の仕事でよく入れる「魚の目?」を意識しました(笑)。ギラ・ズールとかゼー・ズールに付いているアレです。

ザクマシンガンも見事な造形ですが、ドラムマガジンの裏側は丸々肉抜きなのでポリパテで埋め、銃口は写真のように開口しました。
武器とバーニア系とモノアイレールあたりは塗装して仕上げる予定であります。

正直な気持ちとして、長年の望みが現実のものとなって非常に感慨深いものがあります。
バンダイさん有難う。

ガンプラを再開したのも本キットがきっかけですし、このブログにこうしてザクF2についての記事を掲載することが出来て本当に良かったです。

好き過ぎて中々具体的に手を付けられず二年以上が経過しましたが(汗)やはりザクは特別ですね〜。ジークジオン!

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