開封して長らく経ちましたが作業再開したいと思います。
前回の記事は一昨年2020年の11月だったのですが、当時とても自分には手に負えんなとそっと箱に戻していたキットだったのです。
ですが ザウバー C9 もいよいよ完成が近づき多少気が大きくなって久しぶりにちょっと様子でも見てみようかと思って引っ張り出してみたら、今の自分ならイケるんじゃないかと思い再開と相成りました。
ボディは一昨年の段階で袋から出していました。
プロポーションはかなり美しいのではないでしょうかね、私はかなり気に入っています。ヤンチャなシルエットながらトゲトゲしさのない印象に仕上がっており好感が持てます。
あと私ね、この型のZにやたら取り付けられている事が多いフロントライトのカバー、これあんまりカッコ良くないなと思ってるんですよね(笑)
好きな人がいたらすみませんが。
日本の法律かなんかの理由でつけてるんですかね。絶対に丸目が剥き出しの方が美しいと思います。ですので今回私はこのカバーを付けません。
マルティニポルシェ程ではありませんが、本キットのデカールも貼るのが難しそうな場所があります。これが私にとってはチャレンジポイントその1です。
リアバンパーは別パーツ化されていました。しかしサイドマーカー等は一体整形となります。
ボディを改めて見てますとありとあらゆる要素が一つのパーツにまとめられています。
塗り分けどうしましょうかね、
特にチンスポイラーの黒はボディの白と交錯するような入り組んだ形状となっておりマスキングは難儀しそうです。これがチャレンジポイントその2です。
ただ、オーバーフェンダー等は一体整形されているおかげでまさに一体感があります。
マスキングテープを剥がす際に塗料が持って行かれるリスクが気にはなりますが別パーツだったら接着時のはみ出しやパーツ精度の問題等別のリスクも出てきますからこの辺りは一長一短といった感じです。
整形色が白なもんでわかり難いですが、今回パネルラインを彫り直してマスキング時に正確に塗り分けられるように、綺麗にスミが流れるようにしています。
あと一昨年開封時に悩んだのがワイパーです。
ここがボディと一体整形なんですよ(笑)こんなのありか?って言いたくなりますが昨年作ったサンバーもそうでしたし楽プラのS30もそうでした。
何回か経験して精神的な苦手意識がかなり緩和され今なら乗り越える事が出来ると思います。
ここはしっかり境界を彫り直して正確にマスキングして塗り分けたいと思います。これがチャレンジポイントその3といったところです。
あとラインデカールがカウルトップまでは伸びていない事もマスキングで対応し易いのでまぁ不幸中の幸いといったところです。箱の側面に載っている完成見本ではどう見てもワイパーが別パーツ化されているのが気になるのですがね(笑)
チンスポイラーの塗り分けもそうですが、このキットはマスキングの成否がカギとなりそうです。
縦方向に2本フィン状の突起が生えていますが、これが左右非対称な位置にあるのが誠に洒落ています。
こういう昭和の先人達が魅せた粋なセンスを盗んで、私はガンプラなどのキャラもの製作時に応用したいわけです。
と書いたは良いが、箱絵をよく見ると左右対象っぽいのですが(苦笑)組立説明書と実際のパーツでは非対称になっているのです…
幾つかカーモデルを完成させてから本キットに改めて向き合うと、ボディのパーツが通常のカーモデルよりかなり肉厚であるという事がわかりました。
びっくりするほど分厚くで光を透過させにくいので、無塗装仕上げ、或いは部分塗装で作りたい方にもとっつき易いキットなのではないかと思います。
私のように窓枠はBMCタガネなどでしっかり彫り直して正確に且つシャープに塗り分けたいというタイプのモデラーにとってもこの仕様はかなり有難いのです。
現在ペンディング中のフジミのゴルフ2はここがある意味シャープ過ぎる造形なため薄いんですよね。で彫り直したりマスキングテープを貼ったりする際に刃を貫通させた挙句、一部欠損させてしまったのです。私の力量不足なのでしょうがパーツ請求が必要になってしまいました。ゴルフ2も今年こそ完成させたいものです。
結構アオシマって同じカテゴリのキットでもかなり毛色が異なるものがあるな、と思う事があったのですが、それもその筈、あちこちのメーカーの金型を引き継いで再生産したいたのですね。
これはイタレリや童友社等他社もやられている事ですが。
で気になってscalematesで調べてみたのですが、本キットはもともとグンゼ産業(!!!)から1977年に発売されていたものだったようです。
しかも1981年にAirfixが箱替えで販売していた事もあるようです。ヨーロッパ市場向けなのだと思いますが。
で、2008年以降はアオシマ扱いになる、と。概ねそのような流れのようです。
リンク先に掲載されていますが箱絵も当時からこんな感じだったようです。
当時の雰囲気を活かしつつも洗練されたデザインでまとまっており書体のチョイスや文字の感覚はこの現行版の方が流石に研ぎ澄まされています。
私も大概おっさんですが、まだ生まれてないんですよね。車体の後ろに緑色の長方形が描かれていてそこから飛び出して見えるようなデザインとなっており、これが280Zに動きを与えています。上品でありながらダイナミックなデザインでカッコ良いです。
ビッグワンガム的な昭和の少年達のハート鷲掴みするかのようなナイスデザインであります。という事で今回は以上です。