MQ-9 完成しました。
でかいプラモって良いですね。幾つか(幾つも)仕掛品を抱えていますが完成時独特の満足感を味わえます。
しかもパーツ数が少なくて手頃な価格とくれば尚更です。このキットはその全てを兼ね備えてくれています。
キット自体は非常に良い出来で作り易いものでしたがあれこれ手を加えてみたり塗装や自作台座に時間を割いているうちに今日ようやく完成と相成りました。今月4体目2020年53体目の完成報告となります。
今回も黒立ち上げで塗装しています。
クレオスの黒サフを全体に吹いた後、クレオス306、308、35番を使い分けました。
ロービジ系は特にそうなんでしょうけれど、折角エアブラシ塗装出来る環境に身を置いていますのでここはグレーベタ塗りな単調な仕上げにならぬよう心がけました。
あと最近の塗料は隠蔽力が高い(事自体は誠に有難いのですが)故にしっかりと吹こうものなら黒立ち上げしても黒の存在が消えてしまう事がままあります。
今回私もついつい塗装に夢中になっているうちに、引いて見たらほぼグレーベタ塗りに見えてしまいそうな箇所が出てきてしまったのでパネルラインやエッジに沿って「追いブラック」的な要領でシャドウ拭きしたりして重量感や使用感そして疾走感を表現しようと試みました。
機種側にバラスト をたっぷり詰めて自立するようにしています。
錘に関しては具体的な重量支持どころかバラストが要る事さえ記述されていませんので(笑)これから本キットを作る方は当ブログが製作にあたり参考になれば幸いです。私は約22グラムの錘を機種側に入れました。
マーキングは7カ国全8種類から選ぶ事が出来ます。私は今回英国空軍仕様としました。
あんまりやり過ぎない程度に AK-Interactive のウェザリングペンシルで空気の流れを描いてみたりしています。
スリムな機体ですが 1/48 という事で非常に巨大で、翼幅は約420mm(メーカー公称419mm)となります。完成後はキットの箱にも入らなくなりますので飾る場所をしっかり確保しましょう。
機種のピトー管は0.3mm真鍮線に置換。
翼端灯はクリア整形されています。
非常に透明度が高く良い品質です。
右翼はガイアノーツのクリアーグリーンで塗装しました。
左翼はガイアノーツのクリアーレッドで塗装しています。
接着は二液性エポキシ接着剤を用いました。
放電策は0.3mm真鍮線。
翼端は非常に薄くシャープなのでドリルを通す際非常に神経を使いました。運良く一発で成功しました。
背部中央部にある突起にあるアンテナ?も0.3mm真鍮線に置換。
ヘルファイアの先端はカットし写真のようにクリアパーツ化。
手順としては弾頭部分に手芸用貼り付けガラスを接着しました。但しそのままだと宝石のように多面体状にカットが入っておりカクカクしてしまうので表面にUV硬化式透明レジンを滴下しドーム状の透明パーツが被さっているように見えるようになりました。
ペイブウェイIIはシャフト部分を0.5mm真鍮線に置換しました。
機体下部に3mm丸穴を開口しましたので魂STAGE等の市販汎用スタンドに接続出来ます。
但し非常に大柄な機体ですし、機種部分に鉛が詰まっていますので魂STAGEのビスを渋めに締めて調整しています。
機首の下面にあるMTS-Bセンサーは接着せずに可動するように改修しました。
本体側とMTS-B側それぞれにネオジム磁石を仕込み360度回転します。磁力を介して接続しているので磨耗でスカスカになる事もありません。
センサー表面部分はクリア整形されています。裏面を黒で塗装してみました。
本体と接触する部分に3mm径のネオジム磁石を仕込みました。
スタンド接続用の3mm丸穴は二箇所開口しています。
これは後述する自作スタンドでのディスプレイ時ぐらつかず確実に保持出来るようにするためです。魂STAGE等のような市販スタンドに接続させる場合は機体中央部に設けた3ミリ丸穴を使用すると比較的安全なディスプレイが出来ます。但し、機体自体非常に大きく機首部分に金属的重量が集中しているため魂STAGEの関節ビスは渋めに調整しておく必要があります。
機体後部のプロペラ部分は可動するよう改修しました。
プロペラ側にある軸に対応する軸受けを本体側に設ける事で安定した可動ギミックを実装しました。
今回も展示用台座を自作しました。
中東などの荒野をイメージしたものを製作しました。
プラ製の容器に石膏を充填しその天面にポリパテで地面の取っ掛かりを作った後鉄道模型用のバラスト砂利を固定しました。砂利の接着には水で溶いた木工用ボンドを用いています。
今回は機体が非常に巨大で重いため、3mm丸棒接続一本では全く支えきれなかったため、二点接続する仕様で製作しました。
取り付ける際は台座から支柱を取り外し、機体中央部よりの丸穴から先に差し込むイメージでしっかり接続します。
支柱は台座から簡単に取り外す事が出来ます。
製作している時はかったるくてもう辞めようとといつも思うのですが完成するとやはり良いものです(笑)
飛行機模型はどうしても駐機状態で飾る事が多いかと思いますが、浮かせるとやはり映えます。
赤外線暗視装置越しで見たイメージ。
最近作ったプラモと並べてみましたがデカさが際立ちます。
本体および台座。
という事で KINETIC 1/48 MQ-9 リーパー完成報告でした。
パーツ数わずか70ちょっと、先日作ったEGガンダム並みにパーツが少ないですが完成後は EG ガンダム数十体分の巨大な設置面積を必要とするキットで、少ないパーツ数で巨大な機体が形になっていく様は作っていて大変楽しめるものでした。
パーツ精度も大変良好で日本製プラモと比べても全く遜色ありません。
但し問題がひとつありましてそれは組立説明書です。
組立説明書内に指示されているパーツ番号と実際ランナーに刻印されているパーツ番号は全く異なります(笑)
バラスト関連に至っては重量指示がないだけでなくそもそも錘が必要である事さえ記述されていません。ですからマニュアル通りに事を運ばないと気が済まない方には大変ストレスがかかる可能性があります。
しかしパーツ自体どれも特徴的な形状をしていますので組立説明書の図を見ながら必要な部品を切り出せば問題なく形になります。それよりも形状が合わないだとか貼り合わせ部分に隙間が出来るようなパーツがある方が完成までの道のりが無駄に長くそして険しくなりがちですのでそういった問題が皆無である本キットはやはり大変作り易い部類のプラモであると断じて良いかと思います。
私はこのキットを大変気に入っています。
少ないパーツ数で巨大でカッコ良いメカが完成しますから。その巨大さを考慮すれば価格もかなり手頃であると言えます。
あと無人機なんでコックピット作らなくて良いという点で見れば、パイロット製作や内部構造の製作が億劫で飛行機プラモに手が出せていないという方にも大変オススメ出来ます。先述した組立説明書のトラップさえクリアすれば、「飛行機プラモを完成させる」という成功体験を比較的容易に味わう事が出来ます。なんなら整形色のまま仕上げても良いと思いますし、私みたいに黒立ち上げだシャドウ吹きだ、グレーを3種類使って複雑な発色させるんだ、と息巻く必要もなく純粋にプラモ買って、箱開けて、組み立てて純粋に楽しむ事だって充分アリなんじゃないでしょうかね、兎に角デカいのでその巨大さで有無を言わせぬ存在感を自動的に漂わせてくれます。
収録されているデカールも豊富ですので何を作ろうか嬉しい悩みもあったりしまして、もうちょっと流通量が潤沢に出回っていれば何機か量産したいくらいです。税込み価格2000円台であれば迷わず買っといた方が良いと強くオススメ致します。
追記:2020年9月30日現在Amazonでかなり安く販売されているようです。1700円台〜2200円台で販売されていました。すっかりガンプラの高値転売にウンザリしていましたが、たまにはAmazonも粋な事をしてくれます。ご検討中の方はこの機会に是非。
というかもし福岡市内でその価格帯で売れずに店頭在庫として棚の肥やしになりつつある場合はご一報いただけましたら幸いです。私が即買いますから(笑)本当にプラモとしての魅力に溢れた良いキットだと思います。という事で今回は以上です。