HG GUNDAM THE ORIGIN シャア専用ザクを量産型ザクとして作りました。
当ブログ2015年上半期の真打ちと言っても過言ではないと思います。
当ブログでは先月ジョニー・ライデンの06R2を作りましたので今年三体目のザクです。
プチッガイ、ボールに引き続き2体同時制作です。
正面から。
実物はもう少し淡い色合いですが概ねこのような配色にしてみました。
オリジン版ザクということで今までHG化されたザクとは一線を画す個性の強いデザインだったりします。
ですがサンダーボルト版などと比べるとザクらしさをしっかり残した上でのアレンジであり良い意味でオーソドックスな仕上りとなっています。
ジ・オリジンの原作コミックも以前読んだのですがコミックに登場したザクと比較するとかなりモダンなアレンジが加えられています。アニメ化にあたってこうしたデザイン上の改変が加わったことは個人的には英断だったと思います。
背面。
顔はモノアイスリットの形状が台形気味で、鼻の下が長いアレンジがされており、本キットにクラシックな雰囲気を漂わせる一因となっている部分です。
モノアイは勿論可動します。
レンズ部は手芸用の貼り付けガラスに変更しました。2mm径です。
モノアイ可動はレバーが顎の裏にあるお馴染みの方式ですが、頭頂部のヘルメットを外して動かす事も出来るようにしています。
顎の下に触るには頭部を取り外さねばならず、ザク系キットの嘴周りは非常に繊細で完成後破損させ易い部分だと思いますので頭頂部からのアクセスも出来るようにしました。
キットには旧MGのように縦に二本のモールドが頭頂部に走るデザインだったのですが個人的に好みではなかったので埋めました。
スパイクアーマーは今までのどのザク系キットとも異なる取り付け機構となっており挟み込み構造です。
当初後ハメ加工しようかと思いましたが強度を優先し内側のフレームは塗り分けで対応しました。
もともとはシャア専用ザクのキットですのでアンテナの付いた頭頂部も再現出来ます。
折角なので2体分作りました。
シールドにはこんな感じでモールドを追加致しました。
今回も要所要所に1mm金属球を埋め込みました。
胸部周り。
胸部バルカンは無しのデザインを使用しました。このパーツの上面は合わせ目が目立つのでしっかり消しました。
ボケてしまいましたがお尻周り。
今までにないパターンのモールドが予め彫られていたのでそれを尊重する方向で制作しています。
ただ脹脛のスラスター部分はえらくダルい造形だったのでポリパテで全部埋めてからHIQパーツのステンレスシールを貼りました。
腕部も既存モールドの彫り直しと1mm金属球でディテールアップしました。
肘関節は二重関節で非常に可動範囲が広く180度近く曲がります。
本キット、見た目はどこかクラシカルですが可動範囲はモダンの極みのような内容であり、このギャップが素晴らしいです。
股間の接続部分が前後スイング可能で自然な立て膝が実現可能です。
そして胴体は腰部で360度回転します。
これはRG、MGでも成し遂げられる事がなかった部分でしたので革命的なことだと思います。
驚くべきは「ザク」としてのデザインを壊さずに(寧ろRGやMGよりもザクらしい意匠で)これを達成したことだと思います。
一件クラシカルな雰囲気のオリジン版ザクですが足裏のモールドのパターン等は今風のすっきりしたデザインでここはカトキ先生の先生のリファインの気配を色濃く感じます。素晴らしいです。
ここからは武器のご紹介です。
まずはザクバズーカ。
外見、サイジングともに従来のものとは異なるアレンジが施されており大変迫力があります。
弾倉も別パーツ!
かなりタイトで一度嵌めると取り外すのはちょっと難しいです(笑)
スコープのレンズ部分には貼り付けガラスを埋め込みました。こちらはブルーです。
続いてMS用対艦ライフル”ASR-78”。
こちらもまた造形、サイジング共に素晴らしい出来です。
スコープ周辺をディテールアップしました。こちらのレンズは貼り付けガラス赤です。
そしてザクマシンガン。
本キットには付属しませんのでHGUC06Rから持ってきました。
やはりザクと言えばこれです。ちゃんと2体分用意しました。
ヒートホークも新規造形でシンプル且つモダンなデザインにアレンジされておりとても美しいです。
収納状態と展開状態が付属し収納状態は本体にマウント可能です。
早速色々武器を持たせてみます。
ご覧の通りザクバズーカは従来のものより数段大きくなり大迫力の武装となりました。
狙いを定めて…
発射!
大きめに造形されているのでポージングにも重量感が出ます。
キットのままだとスタンド接続用のアタッチメント介して市販のスタンドに接続するという仕様だったのですが、このパーツがポロポロ取れる頼りないものだった事と、その接続法がPS特有のテンションに頼った「パッチン方式(勝手に命名しました。すみませんwww)」で塗面を著しく傷つけるので不採用としました。
ということで股間に3mm丸穴を素直に開口しお手軽且つ安定したスタンド接続を実現しております。
予備の弾倉はシールドに懸架可能です。
特別摺り合わせ等はしておりませんが調度良い塩梅で接続出来ました。
ザクバズーカは付属のアタッチメントを用いて本体に懸架出来ます。
写真右側のザクのようにバックパックにある3mm穴に接続したりすることが出来ます。
これまた「パッチン方式」なのでどうしても塗面に傷が入りますので慎重に取り扱う必要があります。
※間違えてフラッシュを焚いて撮影したのですがこの写真が最も実物の色味に近いです。
続いてザクマシンガンを持たせてみました。
やはりこれが落ち着きます。
デザインの都合上ストック部分が前腕に派手に干渉しますが、まさにそのストックが通常のザクのアイデンティティでもあるので下手に弄らずそのまま使用致しました。
ちなみにザクバズーカは先述のアタッチメントをお尻に接続して懸架しております。
手首や武器側の接続ピン等の規格が従来通りなので無改造でカッチリ保持出来ます。
お馴染みの出来の良い左平手も付属します。
HGUC06Rには両手分の銃持ち手が付属しますが本キットには付属しません。
対して本キットにはこの左平手が付属しますが06Rには付属しません。
ここ数年、山のようにザク系キットがリリースされましたが、それぞれが上手く棲み分けていますので私なんかは術中にまんまと嵌ってアレコレ手を出してしまいます(笑)。
ヒートホークは収納状態のものを懸架可能です。
展開状態のヒートホークは勿論手で持てます。
両手どちらでもいけます。
ちょっと前までHGのヒートホークといえば、スカスカしてまともに保持出来たもんじゃなかったですが本キットは調度良いサイジングでハンドリング出来ます。
地味ですがガンプラの進化を感じます。
二機揃って!!
お待ちかねの対艦ライフル。
2体揃って持つと撮影スペースに困る程の迫力です。
サイジングやシルエットの美しさもさることながら非常にハイディテールで出色の出来です。
合わせ目消しと既存モールドの彫り直しを行い要所要所にステンレスシールやマグネットセッターを貼りました。
スコープ部分は少し改造して写真のような二重まぶた形式にしました。
レンズ部分は貼り付けガラスです。光をよく広いピカピカします。
構えさせてみました。
文句無しのカッコ良さだと思います。
個人的に本キットは本体も勿論素晴らしいですが付属武器のサイジングと造形の美しさに感動しました。
中に浮かせて。
スナイパー風に。
立て膝がここまで美しく決まるザクは今までありませんでした。革命的なキットです。
肝心の写真がピンボケとは(笑)!
今回今までにないくらいの枚数の撮影をし掲載する写真のチョイスにかなりの時間が掛かりました。
私にとって量産型ザクは特別の存在であります。
写真の時点でかなり輝きがありますが、モノアイや銃器のセンサー部分に貼った張り付けガラスの輝きは写真よりも実物の方が鮮やかです。
さあてお待ちかね(私だけ?)の比較画像です。
まずはF2と。。。
今まで当ブログでは色んなキットを作る度にこのF2と並べた写真を撮りました。
その都度内心「やはりHGUCのザクF2は至高である」と呟いておりましたが今回初めて「ちょっと追い抜かれた部分があるかも…」と感じました。
無論どちらにもそれぞれの魅力があるのですが各部のサイジングに時代を感じます。
スパイクアーマーを小型化したのは時代の流れなのかも知れません。
作っている時は抵抗があったのですが、こうして並べるとよりモダンに見えます。
今度は連邦版F2と。
形状的に先述のジオン版F2同じものですが何かの参考なれば幸いであります。
そしてRGと。
可動、プロポーション、付属武器等々最も競合するザクのキットはこれなのではないでしょうか。
製作中のまま放置して久しいザクマリナーと。
プロポーションを弄っていますのであまり参考にはならないかも知れませんが友情出演です。
個人的にはこちらも捨て難いシルエットでおまけに付属する「ノーマルザク」用のパーツを使っていつか私なりのHGUC量産型ザクを作ってみたいと思います。REVIVEが出る前にやってみたいですね〜
RGガンダムと。
こちらは再来月REVIVEが出ますね。
当ブログでは三体作る予定です!もちろんあの三体となる予定です!
いただきもののガシャポン戦士NEXTと並べて。
個人的にザクの頭部の形状にはこだわりがありまして、ガシャポン戦士NEXT版とメガサイズモデルの造形が個人的にはしっくりきます。
指揮官用も再現。
塗装派には厳しい構造の部分がいくつかあるのですがこうやって撮影をしていると作って良かったなと思います。
ということで今年生まれた新シリーズ「HG GUNDAM THE ORIGIN」第一弾シャア専用ザクを2体使って量産型ザクを作りました。
パチ組み報告時に詳細に書きましたが何処か昔っぽい雰囲気の意匠でありながら並外れた可動範囲を誇り、付属の武器は美しくサイジングも絶妙で素晴らしいキットです。
反面、挟み込み箇所も多く後ハメ加工も難しい造りだったりします。特に脚部です。
肘やスパイクアーマーの後ハメ加工は比較的簡単ですが強度を優先し脚部と同様先に可動部を表面処理&塗装してマスキングで対処しました。
こうした塗装を前提とした構造的な問題に関しては5年以上も前に出たHGUCザクF2に軍配が上がります。
ただそれを補って余りある魅力に溢れていることはご覧の通りで御座います。これだけの可動範囲を実現しながら特にポロリもなく、ザクとしてのシルエットも損なっていない、特に胴体〜脚部のグラマラスなシルエットと超絶可動の両立には目を見張るものがあります。ある意味HGでありながらRGとMGを凌駕したと言っても大袈裟ではないかと思います。
ということで本キット、パチ組み派の方には後ハメ加工に関して悩む必要もないですから気軽に出来の良いガンプラを作ってみたい、たまにはガンダム系以外のキットもトライしてみたいという方には特にオススメ出来るものとなっております。
まだお手元にないという方は是非一度本キットを余暇のお供にしていただければと思います。
さて次回予告ですが
候補1.製作中のガンタンク初期型の進捗報告
候補2.読者の方からいただいたご質問にお答えする記事
候補3.溜まりに溜まった積みプラ崩し
の何れかになりそうです。ご期待ください。
オリジンザク製作お疲れ様でした。
今回も素晴らしい出来ですね。
個人的にはディテールの密度感と金属球のバランスがとても好きです。
ちなみにシールドのモールドパターンはこれまで拝見させていただいた様々なザクの中で一番好きかもしれません。
次回作楽しみにしております。
しかし、ザクはいつの時代も男心をくすぐりますね(笑)
もんびー 様
有難う御座います!
HGとは言えパーツ数も多く、最近のキットにしては合わせ目も多かったり、そして後ハメ加工がほぼ不可能な部分があったりと塗装派には結構ハードルの高いキットで案外手こずりました。
ですがこうして何とか完成に持込むとほっとします(笑)
本キット総合的には非常に優秀なキットですが塗装面に関しては本当に面倒臭い部分があって作っている時は「もう二度と作らない」と思っていましたが、先ず間違いなくまた作りますwwww
完成後改めて眺めると本当にグラマラスなシルエットでうっとりしてしまいます。これをベースにボルジャーノンを作っても良さそうです。やはりいつの時代もザクは魅力的ですね。
黒い三連星版も一般販売が確定したので当ブログで必ず作ります。夏頃になりそうです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
比較写真(特にF2)、私も待ってましたよ!
単体で見ると気づきませんが、本体がマッシブな雰囲気なだけにスパイクアーマーが小さく見えますね。
他シリーズに比べて、巨大感があるように感じました。
ガンタンク初期型も楽しみにしています。
AKIRA 様
いつも有難う御座います!F2好きとしてはそう言っていただけると嬉しいです(笑)
今まで数あるザク系キットの中でHGUCザクF2に勝る者は居ないと思っておりましたが今回は良い意味でその気持ちが少し揺らぎました。
後ハメ加工が難しかったり色々と塗装派には多少試練が待ち受けているキットですがグラマーな体型で正統派なザクだと思います。個人的にはオリジン版旧ザクのキット化も首を長くして期待しておりますが、まずはガンタンク初期型を完成させます。こちらは塗装もし易く天候さえ良ければ間もなく完成するかと思います。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
自分も先日オリジンザクを完成させました
合わせ目消し&後ハメ加工初心者の自分には鬼のようなキットでした。(笑)
しかし完成させると自分のスキルレベルが上がったような気がします。
今後黒い3連星ザクで同じことを3回もすると思うとゾッとします。(笑)
UCTLさんのザクはモールド追加や金属球の埋め込みなど細かい技がしっかり効いていてシンプルなのにかっこいいです。
デカールの配置の仕方等も参考になります。
実物を手にとってまじまじと眺めてみたくなる作品です
ジャムさん
コメント有難う御座います。および
オリジンザク完成おめでとう御座います。
私も本当に苦戦しました。もう作りたくないと思いながらも三連星版は(少なくとも)三体買います(笑)
完成後のシルエットが非常に美しいザクで将来出るであろうREVIVE版が出るまでそのスタイリングは安泰だと私は思います。
ディテールアップに関しては最小手数で意図した効果を出せるよう日々精進に励みたいと思います。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。