「石の上にも三年」という言葉がありますが当ブログも2012年6月12日に開設して今月で丸三年を迎えました。
皆さまのご声援あってのことだと思います。今月はガンプラタイムを捻出するのが格別困難だったのですが何とか完成に漕ぎ着けることが出来ました。
メモリアルなタイミングで当初RE1/100のキットの完成報告を予定していたのですが、当ブログらしくHGUCを完成させました。1/144スケールの脇役メカこそ当ブログの主役なのです。
ということでご覧の通りUC版のドーベン・ウルフです。脇役メカとは思えないゴージャスな量産機です。
当ブログ読者の方々はご存知の通り、本キットは2013年8月5日の出荷日にパチ組みレビューを行いました。恐らく世界最速のコンシューマーレビューだったのではないかと思います。2体購入しました。
同年12月上旬にはあらかたサフ吹きも完了しておったのですがその後、他のキットを作ったりしていたら後回しになりいつの間にか時間だけが過ぎてしまったという経緯があります。
正面。
まさかUC-MSV版が先に登場するとは夢にも思わず大変嬉しかった記憶があります。
そもそもドーベン・ウルフがHGUC化すること自体凄いですよね。後にシルヴァ・バレトとZZ版もキット化されました。
ご覧の通りかなりプロポーションをいじっています。
大型キット故作業量は膨大なものになりましたが、キット自体のパーツ構成が非常に優秀なのでユニット毎に改修を加え易かったです。
主な改修点としては、
1.頭部と胴体の接続基部周辺をくり抜き
2.頭部の取り付け位置をを変更
3.胸部外側ユニット取り付け位置を上方に移動
4.強部外側ユニット下部を4mm延長
5.腹部ユニットを新造し10mm延長
6.上腕を2mm延長
7.足首関節で約4mm延長
8.爪先を4mm延長
9.頭部アンテナを真鍮線で補強
10.股関節接続軸を真鍮線で補強
11.MSハンド追加
12.全身にモールド追加
13.頭部アンテナを真鍮線接続
等々2013年ごろ当ブログでよくやっていた手法を総動員して作っております。
真鍮線での補強以外は当時完了させていたので内心あとは塗るだけだからすぐ終わると思っていたのですが甘かったです(笑)
並のHGUCとは比べ物にならないボリュームがあり塗っても塗っても終わらず、自業自得ですが彫り足したモールドのスミ入れにも膨大な時間を要しデカール貼りにも時間が掛かりました。作り易いキットですが情報量が多いのでやることが沢山出てくるガンプラであると言えます。
制作コンセプトとしては「高層ビルみたいな巨大でタフなMS」です。
側面。
プロペラントタンクを背中に二つ装着しております。
ローゼン・ズール2体潰して持ってきた贅沢仕様で御座います。
背面。
如何にもアクシズの機体らしいハッタリの効いたデザインです。
80年代はメカデザインもバブル全盛だったのですね〜
見た目に反して可動範囲はかなり広いです。
まさにバンダイ脅威のメカニズム。
首周りをスッキリさせて頭部は少し顎を引いた角度で装着しました。
デザイン上仕方の無いことですが、とにかくアンテナがあちこち干渉してどうしてもポキポキ折れがちなので0.5mm真鍮線で接続しました。これでかなり安心感がアップします。おすすめの改修です。
超小顔故にモノアイは流石に固定です。市販のパーツを装着したので光をよく拾います。
ドーベン・ウルフの源流であるガンダムMk-Vを暗示させたくて今回青みの強い配色にしています。
とにかく自分でも信じられないくらいモールドを彫り込んでいます。2年前の私はガッツがありました(笑)
サフ吹き→塗装→トップコートx2と塗り重ねるとどうしてもモールドが埋もれてきます。こういう時は塗料が換装してからBMCタガネで彫り直すのですが今回はその作業量が膨大でこういった地味な作業だけでRE1/100ガンダムMk-IIIを一体完成させることが出来るくらいの時間を使いました(笑)
胸部&肩周辺。
胸と袖のエングレービングは一旦白で塗装後、エナメル黒で筆塗りしてはみ出した分をエナメルシンナーで拭き取るいつもの方法。
昔の私がジグソーパズルみたいにモールドを彫りまくっていましたwww今の自分にはそんな根気は無いので関心してしまいます。
モールドのパターンも何処か「昔の未来」といった感じが出ていて80年代的な空気が滲み出ている気がします。自画自賛ですが。
特徴的な脹脛。
ガンダムMk-Vとは似ているようで似ていない箇所が多いのでキット化する際はあまり流用出来そうにないですね。
ですがバンダイは必ずキット化してくれると信じています!無論一般販売でです!
一般販売の暁には最低でも2体買ってND版とグレーの機体を必ず作り大々的に当ブログで特集を組みますので、ホビー事業の皆さまどうか宜しくお願い申し上げます。
脹脛内側スラスターユニットにあった潰れたモールドの復元に少し失敗してタガネで塗面を削ってしまい塗装剥げが発生していますすね。。。
爪先はキットのままだともっさりしていたので思い切って4mm延長しました。
緑や金銀の金属光沢は当ブログお馴染みのラピーテープです。
ラピーを貼る僅かな手間を惜しまなければ輝きや重量感をガンプラに与えることが出来ます。
足首部分で確か4mm程延長しています。
2mm真鍮線でガッチリ接続しました。
キット付属の手首パーツ群に加えビルダーズパーツのMSハンドを追加しています。
ビームライフルはずんぐりむっくりした独特の形状を上手く再現しています。この時代のメカデザイナーの多くはカトキハジメ御大以外武器のデザインにリアルさが全く感じられないのですが(笑)これがまた味わい深くて良いのです。
銃持ち手は右手のみです。
写真の左平手はMSハンドを改造して表情付けしました。
ドーベン・ウルフのビームライフルはかなりバルキーなので脇に挟むような持ち方は出来ずキャノン的に持たせます。
見た目的にもライフルというより大砲ですからね〜
股間に3mm丸穴がありますので各種汎用スタンドに対応しています。
しかし重量があるのでスタンドの関節ビスを強めに締め直しました。
ちなみにMSハンドの平手はこのような感じに修正しています。
キット付属の手首と合わせると合計11個に!!!!!!!!!!!
銃持ち手は分解時にピンが折れ易い造りになっていたので1.5mmドリルで少し穴を緩めて破損防止対策を行いました。
お次はビームサーベル。
二本付属します。
刃はMGサイズですが大柄な機体なのでちょうど良いバランス。
サーベル持ち手はキット付属の手首、平手は改造したMSハンドを使って撮影してみました。
アクシズのMSはビームサーベルが似合う機体が多いです。
ビームライフル&ビームサーベルの図。
ビームサーベルは待たせる際、このように一旦柄を分解して持たせます。
おっとご紹介が遅れました。ビームライフルは伸縮します。
大抵の場合は前方が延長されたりしそうなのものですがドーベン・ウルフのビームライフルは後方に伸びる独特な構造です。
足裏はガルグレー。
バックパックには仕掛けが盛り沢山です。
蓋を開けるとミサイルが12発x2計24発。
全く可動しそうにないのに超絶可動でビームキャノンが前方に展開します!凄い!
文句無しのカッコ良さです。
お次はインコム。
引き出し式で普段は収納されています。さりげなく実装されていますがこの辺りのギミックは本当に素晴らしいです。旧キットを知っている身からすると感涙ものです。
インコム射出!
真鍮線を使って浮かせてディスプレイ出来るようにしてみました。0.8mmです。
旧キットの説明書に書いてあった武器が30年近い時を経てついに立体化されました!
接続用に0.8mm径のドリルで開口しましたが暗くて分かりづらいので赤枠で囲ってみました。
インコムには青いホログラムシールを貼り込んでいます。
背中にある謎の「爪」には対艦ミサイルを装着することが出来ます。
付属の平手にはビーム発射口が!
ビーム・ハンド!
リード線は二本付属します。
ビームサーベルを持たせて遠隔攻撃!
ビームライフルも辛うじて持たせることが出来ました。
ZZ本編を観ていないのでどういった活用方法があったのか存じませんがなかなかカッコ良い装備で気に入っています。ジオングみたいですね〜
間違ってフラッシュを焚いて撮影してしまったのですが宇宙っぽくて良い感じなったので掲載してみました。
魂STAGE4や5 をお持ちの方はこのようなディスプレイも可能です。
なんと隠し腕も付属します!!
これも旧キットの説明書に書いてあった気がします。
ビームライフルは胴体のメガ粒子砲に直結してメガ・ランチャー状態にすることも出来ます。
フル装備状態。
なかなかカオスです。一応一般兵士向けの量産機ではありますが立派な第四世代MSです。
恒例のHGUCザクF2との比較。
ただでさえ背が高いドーベン・ウルフを更に嵩上げしていますのでトンデモない差が。これぞMSの恐竜的進化。。。
袖付きドライセンと。
これを作ったのはまだブログを始める4年程前でしたが最近ちょっとずつ弄っております。近日お手軽リマスター?予定です!
折角なんでアクシズ繋がりでガザCも引っ張り出してみました。これの袖付き版が欲しくて単独での再販を祈願中で御座います。
エクストラフィニッシュのシナンジュと。
これまた久し振りの登場となりました。パチ組みしてシール貼っただけでこの完成度です。無加工で最も美しいガンプラのひとつだと思います。
メガ・ランチャー。
私にとってドーベン・ウルフと言えばやはりこの装備です。
このポーズのためだけにMSハンドの銃持ち手を左右分用意しました。本来下側から握るようですが今回上側から握らせてみました。
煽りアングルも非常に美しく完成まで本当に苦労しましたがやって良かったです。満足度の大きさもまた格別です。
メガ・ランチャーを発射しつつビームキャノンも前面展開!
かなりの迫力です。
そう言えば対艦ミサイルの射出が後回しになってしまいました。留め具はあまりギチギチに爪に装着すると塗膜を傷つけますのでそっと嵌める程度が良いです。ぐらつくこともありません。
魂STAGE 等をお持ちでしたらこうしたディスプレイが出来ます。
シルエットに良い意味で変化を与えるので飛ばすよりも背中につけておきたい武器です。
説明書によるとこの対艦ミサイルは非常に射程距離が長いそうです。
付属品一式。
なんとか無事に完成して良かったです。
工作量もボリューム満点でしたが塗装、デカール貼り、スミ入れ、完成後の撮影や記事越し等の全ての作業が今まで最大級の作業量となり当ブログの三周年を飾るに相応しいものとなりました。
さて次回予告はドーベン・ウルフです!
え?!
当ブログ開設三周年記念をドーベン・ウルフで締め、四年目のスタートをドーベン・ウルフで飾るというなんとも当ブログらしい展開です(笑)
ということでUC版ドーベン・ウルフ完成報告でした。
遥か昔、私が小学生だった時分に旧キットを作ったことがあるのですが、説明書に載っていた武装関連が旧キットではほぼ再現されておらず「プラモというのはこういうものなんだな…」なんてしみじみ妥協した記憶が蘇ります。
そして30年近い時を経た今、全ての武装&ギミックが完全再現された状態で眼前に聳え立っています。しかも2体です。
ガンプラは途轍も無い進化を遂げたのだなと改めて感動しました。
ところでZZ版のズサ、RGの量産型ズゴックがプレバン(プレミアムバンダイ)行きになってしまいました。
勿論キット化されること自体有難いのですが個人的には一般販売にならなかったことがショックだったのです。ガンダムタイプ以外は思いの外売れていないのでしょうかね。。。?
もともと当ブログで取り上げている機体は量産機やヒール的な立ち回りをした機体を取り上げることが多いのですが、今後はよりこうした一層脇役orライバルメカの魅力を皆さんと共有出来るようなコンテンツ作りに邁進していきます。
微力ながらも出来るだけ多くの脇役メカが一般販売される&売れる土壌作りに少しでも貢献出来れば良いなと思います。
Zガンダム放送開始からちょうど30年目の今年こそガルバルディβをHGUC化する絶好のタイミングですが未だアナウンスは出ません。それでも私は12月31日を超えるまで「今年こそ出る!出るに違いない!」というスタンスでいこうと思います(笑)ガルバルディとバウンド・ドックはバリエーション展開も出来るので何とかイケそうな気がするのですが。。。個人的にはこれに加えバーザムや隠れハイザックも期待していますが先は長いかも知れません。
そしてREVIVE版リック・ディアスとハイザックも待たれます。やはり私は今出ている(時分が気に入っている)脇役メカを作りまくるのみですね。
ドーベン・ウルフ、ドライセンはZZ版が出ているので来年のZZ放送開始30周年のメモリアルイヤーにはまたこれらの機体を投入したいと思います。袖付きズサの袖を削ぎ落してZZに改修したりもしようと思います。今後ともご期待ください。
ブログ開設3周年おめでとうございます。
私がこのブログを拝見させて頂くようになってもう2年が経ちます。
ドーベンウルフのパチ組みレビューは当時見た記憶があります。
ちょうどこの頃は現在と違って、モールド追加が多めで情報量が多い感じでしたよね。
このドーベンウルフは職人技の結集体のようです
これだけ作り込めたら楽しいだろうなと思い、しっかり見て勉強させて頂きます
Zガンダム30周年に何か出ると嬉しいですよね!
自分はバーザムとバウンドドックが出るのを何年も待っているので今年こそ出て欲しいです。
話は変わるのですが、エクストラフィニッシュのシナンジュのゲート処理&リタッチはどうしましたか?
この前メッキのガンプラ2体セットが当たったのですが、今までメッキのキットは作ったことがないので困っています
これからも楽しく勉強になる記事を楽しみに待っています。
2体目のドーベンウルフの記事楽しみにしています。
ジャムさん
コメント誠に有難う御座います!返信が遅くなり大変失礼致しました。
今の自分の目で見ると「モールドの中にガンプラが埋まっている」状態にも見えますが(笑)とても楽しく制作出来ました。キット自体のプレイバリューも極めて高くZZ版も来年トライしてみたいと思います。
Z放送開始30周年ということでバウンドドックは少なくとも3パターンは出せるからキット化されるんじゃないかと予想していましたが今のところ音沙汰無いですですね〜(泣)
バイアラン・カスタムがロボット魂 Ka Signature 化された後HGUC化された例もあるのでバーザムも淡い期待を抱いておりますがどうなるか。。。
まずは当ブログでは手持ちのZ関連キットを何か年内に完成させてみたいと思います。
追伸
エクストラフィニッシュ シナンジュのゲート処理についてですがリタッチの類いは一切行なっておりません(笑)個人的にはあまり気にならないレベルだと思っております。袖等のエングレービング部分は付属のシールで再現しておりますが3〜4年近く経過しても私のものはシールが剥がれるようなこともなく健在であります。ただしちょっと関節に使っているプラが脆い気がします。肩とバックパック部分の接続軸を私は折ってしまいましたが真鍮線で補強して問題無く復活しました。これも三年前にやった作業で今もって健在です。
ということで今後ともご愛顧の程何卒宜しくお願い申し上げます。