BANDAI SPIRITS HG ティックバランをつくる。


ここ最近週末は人間のオスらしい生活を送れるようにしよう、と意識して生活習慣を改めていた私ですが今日はちょっと予定が変わってしまったのでぷらぷら近所で食料品などを買い足していたら、かつての習性が再発してしまいヨドバシ博多になんとなく寄って大フィーバーしちまいました笑。博多には私の欲しいものがぜんぶあるんだから全く困ったものです。

とは言ってもデミトレーナーは去年買ったものです。ザウォートとティックバラン。これを買いました。

昨年の「大人の財布で大人気なくプラモを買いまくる」生活によって貯まりに貯まったポイントで購入しましたから実質ゼロ円ということになります。

SFS大好きおじさんとしてあらかじめ言っときますが、このキットはガンプラの歴史において間違いなくターニングポイントとなるキットだと言えます。

従来のSFSキットも確かに素晴らしかったですが、今回のティックバランは技術的な進歩が凄まじく、従来のSFS群からあたまひとつどころか頭三つ分くらいこれまでのガンプラから大幅に進歩したものとなっております。購入を迷っている方がいらっしゃるなら「迷わず行け」と私は言いたいです。共に歴史の目撃者になりましょう。


ティックバランはふたつ購入。
一昨年くらいからガンプラの発売日を把握する能力というか気力を私は失ったのでちょっと驚きました。「もう出たのか」と。

なんとなく四月か三月くらいなんかな、なんて呑気に構えていましたから。今日ヨドバシに行く予定なんて全くなかったので今日はかなりラッキーでした。

ひとつは店頭、もう一つは昨年予約していたものでどちらもヨドバシです。

それにしても「水星の魔女」HG買うたびに書いてきましたが箱絵が本当に美しい。
ロゴも含めて完全に調和がとれた芸術品だと思います。このシリーズから青バンダイロゴを意識したボックスアートが展開されるようになりました。


箱絵を見て驚いたのはずっとドダイYSみたいに上にMSが乗ると思ってたんですが。


まあ色々な運用が出来るみたいです。

しかしこのぶら下がりモードの時丸腰?大丈夫これ???
まあ別に私が乗って戦うわけじゃないんで余計なお世話かも知れませんが丸腰?二度見してしまいました。猛スピードでさっと飛んできたりするのか、これは離脱する時に用いる非常用の懸架方法なのか。1秒も本編観てねえわ、組立説明書の解説文さえまともに読まねえわと、そんな情報ゼロ状態であれこれ想像するのもそれなりに楽しいものです。


やっぱこの状態良いね〜
今回幸運にして2個入手したのでひとつはガンダムの歴史に敬意を表してドダイYSみたいなあずき色で塗ってみようかな、とも考えています。まぁ気が変わる可能性もありますが。


あとHGザウォートは昨年予約できなかったのですっかり諦めていたところだったので(しかもポイントで)買えてラッキーでした。

夕方の時点で15個くらいはあったと思います。陳列の様子からもともとは相当な数入荷していたことが予想されますのでその消費スピードからして明日まで持つか微妙なところだと思います。

ただ、発売日大量陳列 & 瞬殺だったデミトレーナーだって既に3度目?くらいの再販ではだいぶ店頭に安定的に並ぶようになってきましたので高額転売品に手を出す必要はないと思います。


デミトレーナーは昨年買ったものです。初版ですね。


こちらは武器セット合わせてふたつ購入したものの、まだひとつも開封していないので今回の再販分には手を出しませんでした。

しかしBANDAI SPIRITS怒涛のリリースラッシュで「水星の魔女」シリーズにかける意気込みを感じます。

そして何よりモノが本当に素晴らしいですね。
本シリーズは従来のHGのレベルを数段上のセグメントに押し上げた感があります。


はじめて作るガンプラ、とりわけ外見が独特な期待はパーツ構成どうなっているのか見るのが楽しいわけですが、


今回も豪快且つ計算され尽くされた見事なパーツ構成となっております。

後述しますがこれはお世辞でもなんでもなくて従来のSFS系キットでは「仕方ない」「出るだけ有難いと思おうよ」的にモデラー側で吸収されてきた弱点というか不満点が全て完璧に解消されています。


組立説明書を読む前に一気に全てのパーツを切り出しました。
こんなやり方は他人にはオススメしません笑
興奮してすぐ形にしたかったのです。


仮組みを開始してまず驚愕したのがランディングギアです。
差し替え無しで収納と展開を実現しています。
差し替え無しですよ⁈
今まで旧キットドダイYSはもちろん、ベースジャバー、89式ベースジャバー、ド・ダイ改、ブースターベッドとあれこれSFSを作ってきましたがランディングギア完全変形はこのティックバランが初です。


しかも脚カバーまで完全変形で開閉ですよ。
これはとんでもない超進化で従来のガンプラの常識を超えた内容となっております。しかもパーツ数は少ない。


あと個人的にはタイヤしっかり別パーツになっているのがポイント高い、超高いと言わざるを得ません。

本キットの設計担当者は自宅に帰れば飛行機モデラーに違いない。


あっという間に組み上がりました。
従来のSFS同様、航空機を連想される要素で構成されてはいますがそのシルエットは甲殻類の幼生を思わせるどこか生命感溢れるものとなっており面白いです。

設定画を見た瞬間私は一目惚れしましたね。
はよプラモで欲しい、この手で組んで塗装して形を把握したい、という欲求に駆られました。


驚くべきスーパーギミックが満載なのです。


パッと見てわかりますかね?
このキット合わせ目消しの必要がありません。合わせ目消しポイントゼロなんですよゼロ!すごい!!

つい先日ド・ダイ改を作りましたが結構合わせ目消し大変なんですよね。ベースジャバーも89式ベースジャバーもブースターベッドも旧キットドダイYSもかなり豪快な合わせ目との戦いが繰り広げられるのですがこのティックバランはゼロです。

安い、組み易い、カッコ良い、合わせ目消しゼロ…
これがどういう意味を持つか、
「気軽に量産出来る!!!」ということです。

BANDAI SPIRITSの声が聞こえる「ガンダムばっか作ってねえでSFSもたくさん買え!!!!」と笑


まだまだティックバラン話題がつきません。
驚くのはこれからなんですよ。

如何にも一度組んだらバラすのが難しそうなタイトな外装系のパーツ群も見事な勘合によって「組み易くバラし易くポロりしない」を実現しています。

ここは塗装派モデラーの方にはかなり嬉しいところではないでしょうか。

現在地球上でこの技術を持っているのはBANDAI SPIRITSとタミヤだけです。


でこのステップ部分は当たり前のように差し替え無しで再現。
しかも後ハメ加工要らず。凄い。
このティックバランでBANDAI SPIRITSはガチのSFSをやろうとしているんですよね。

いやまぁ従来のSFSキットがあったからこれが実現できているのでしょうが、ケチのつけようがないんですよね。完璧なキットだと思います。


まだまだ驚くべきギミックが実装されています。
なんとグリップまで完全変形の差し替え無しで展開。凄い!!!!こういうプラモが欲しかったんだよ!というSFSおじさんの希望が全て詰まってる。


ほとんど社運を欠けて持てる技術を全てぶっ込んだかのようなキットがヨドバシでは僅か1280円(税込)で買えます。どうなっとんだこのスーパーキットは!!!!!


シールもごくごく僅かですがぱち組派の方にも嬉しいアクセントとなる箇所をおさえているものです。

私は翼端灯やコックピット?と思われる箇所を蛍光塗料で塗りたいと思います。楽しみです。


脚を収納します。
何度でも言いますが差し替えなしの完全変形。凄い。本当に素晴らしいと思います。


そして脚カバーも差し替え無し。
まさかこんな事が出来るとは夢にも思っていませんでしたから本当に驚きました。


そして例のグリップが展開します。
これまた差し替え無しの完全変形。
このキットはどこまで俺を唸らせるつもりなんだ笑⁈


でもここでふと思うわけです。
「あれ?スタンドとの接続どうすんだ???」と。

どうやってスタンド接続するのか皆目見当もつかん。


なんとこの半円錐状の外装パーツがスライドしてスタンド接続穴が露出するのです!まじかよ!!!!!!!!もうほんと驚きの連続ですよ。

組んでる時全く気づきませんから。
このティックバラン設計した人、人間国宝かなんかにした方が良いですよ。

俺がもしBANDAI SPIRITSのトップだったら間違いなく今日からこの設計担当者の方役員待遇、ハイヤー送迎ですね。

もうずっと設計畑でその才能を存分に咲き乱れてくださるように必要な環境全て用意しますね笑。


これで余剰パーツゼロで飛行形態に移行しスタンド穴さえも浮かせる時だけ展開させるという離業をやってのけます。


これだけのギミックを実装しておきながら全く厚ぼったくなるようなこともなく美しいシルエットにまとまっています。


もう紛れもなくスーパーキットですよ。
今まで作ってきたプラモで最も驚きました。


あまりに組み易いのでその勢いでザウォートも組み終わりました。


これがまたとんでもねえ名作で見るからに合わせ目が出そうな見た目なのにこちらも合わせ目ゼロ。

武器や背中の謎突起まで合わせ目消しが必要な箇所ゼロですよ。

こちらは合わせ目消し相当覚悟していたんですよ。ところが見事な設計でそんな心配は杞憂に終わりました。ガンプラいつの間にかとんでもない進化を遂げていた。


こちらは明日ぱち組レビューやってみましょうかね。
これもほんとあっという間に組み上がりました。


この写真が撮りたかったんですよ笑


ぶら下がり系。似たようなコンセプト。

ストークキャリーは今から戦場にブレイディハウンド連れていっている感ありますが、こちらは離脱してる感ありますね。


我が家もエドワーズ空軍基地みたいになってきましたよ。


でかい。


ザク乗せても結構馴染んでる気がしますがね。


グリップ使えますしステップも柔軟に可動しますのでやる必要ないかも知れませんがもしかしたらいつものようにネオジム磁石仕込むかも知れません。それくらいやることないんですよ完璧すぎて。

本キットは良い意味で完璧でもう手を動かせば誰でも相当カッコ良いものがその手で仕上がります。

本文中にも書きましたが全く余剰パーツ無し差し替え無しでこれらの機能を実装したのは驚愕に値します。とんでもないスーパーキットが登場したな、というのが私の感想です。

普段飛行機模型をやっていて初めてガンプラを作ってみようという方にはこれを強くオススメしたいですね。そこからザウォートやデミトレーナー等に手を出していただいてどっぷり沼に…笑

あとちょっと話逸れますけど、このティックバランを組んで思ったのは「これほどの技術力を投入出来るのであればケッサリアとギャルセゾンは間違いなくとんでも無いレベルで出してくるだろうな」ということです。もうみなさん期待して良いと思いますよ。まぁ私はそれとは関係なしにティックバランを何機も完成させると思います。

もうひとつ予言というかまぁまず間違いなく出るな、思ったのはクリア整形のティックバランですね。これだけギミックが仕込まれたキットなのでクリア整形した際の見応えはかなりのものでしょうね。イベント限定或いはガンダムベース限定等でも活躍しそうなポテンシャルも秘めています。という事で今回は以上です。

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