当ブログでMODEROIDはソユーズ、素エグゾフレーム(二体セット未完成)、と続き三箱目の登場となります。
そう言えばソユーズ、遂に年末再販されるようです。また作りたいものです。
先日ヨドバシの店頭で五箱ほど積まれており、その時は買わずヨドバシドットコムでひとつ取り置きして今日買ってきました。
お値段税込1,950円。大変お求め安い価格帯となっております。
個人的には税込で1,000円以下、2,000円以下で買える選択肢が色々あると大変助かります。5,000円札握り締めて5,000円のプラモ一個買うというのも素晴らしい事ですが、1,000円のプラモふたつと2,000円のプラモひとつを数日に分けて買うという楽しさもなかなかに楽しく素晴らしいものです。
不勉強なもんで「かにクレーン」なるものは見たことも聞いた事もありませんでした。工事現場は好きで仕事で通りかかったら重機とか工事風景とかよく撮影させてもらっているのですが、多分一度もお目にかかった事がないと思います。
実機の製造元である「前田製作所」(長野県)のページで諸元を見る事が出来ますが、かなり精密な外見ながら非常に小型で「格納時幅わずか59cm」という売り文句の通り狭い場所でも重い物を持ち上げたり降ろしたりする事が出来るようです。
恥ずかしながら本日初めて前田製作所という企業のお名前を知りまして慌ててウェブサイトを拝見させていただいたのですが、実機の解説ページ読み応え、見応えがありど素人の私でも大変楽しく拝読させていただく事が出来ました。しかもCADデータをDXF形式で公開されているようです。
私も大昔、都市計画事務所の仕事でVectorWorksだかJw_cadだか使った事がありますが私の知能ではちんぷんかんぷんでしたがね。
箱の裏もカラー印刷されています。
ドイツレベルの箱もこんな感じで裏面までビッシリカラー印刷されているキットが多いですが、本キットはキャラメル箱ではなくガンプラやタミヤのプラモ同様ミフタ箱形式となっており、受け側もカラー印刷されている珍しい仕様。
完成見本かなり良い感じで期待してしまいます。この価格でこれほどまでにメカメカしい仕上がりになるのか。
開封してランナーを並べてみました。
部品は全てPS製ですので塗装派モデラーも安心して工作・塗装出来ます。
箱の中にびっしり入っていましたがパーツ数は想像していたより少なめで気軽に取り組めます。
マーキングの類はシールで表現。水転写デカールが入っていないのはスケモ的にはかなりの大ダメージです。
網の部分などもシールで表現。これに関してはパーツ側に造形さえされていないのでこの辺も正直がっかりしました。
あとクレーンに使う紐が付属。
組立説明書は箱のデザインと同様のテイスト。
デザイン的なクオリティは高いですが、明るめというかとっつき易い印象にデザインされております。この見た目からも分かる通り、あんまり難しい事は考えずに気楽に楽しんで欲しいという意図は伝わってきます。
組立説明書は全編日本語表記、そして四色カラー印刷。
なんと本キットはタッチゲートが採用されており特別な工具等なくともどなたでも簡単に楽しくプラモを組み立てる事が出来るというのです。素晴らしい。
タッチゲート方式だとニッパーで切る人に取っても製作し易いのでこれは非常に有り難いです。
そして本キットは接着剤不要のスナップフィットとなっております。
まさにこのコロナ禍の巣籠もりライフにふさわしい極めて戦略的な視点でリリースされたプラモだと言えます。是非とも大ヒットしていただきたいです。
組立説明は非常に分かり易くパチパチとテンポ良く形になります。
約26分で組み上がりました。
組み始めた瞬間、パーツ勘合の絶妙さに唸りました。
一旦仮組みして後でバラして本番製作するモデラーの事を見越したかの様な適度なフィット感があります。
スナップフィット系のプラモの仮組みは大抵ピンをカットするなり受け側をユルく調整するなりの作業がどうしても発生するものだと私は考えていましたが、今回は全くしませんでした。組み易くバラし易い。お見事な内容となっております。さすが MADE IN JAPAN。
掌にすっぽり収まるサイズです。
実機写真と比べるとかなりディテールが省略されていますが、これはこれでかなり良い感じです。いざ実物を目にすると充分密度感がありました。
クレーン部分に目立つ合わせ目が出ます。
それ以外はほぼ気になりません。非常に良く出来ておりチープさは感じません。
手元にある同スケール 1/20 のプラモ完成品は Ma.K. 関連のみだったので並べてみました。
アウトリガー展開時に本体を支える台座を取り付けるために機体下部に3ミリ(より実際は微妙に太い)丸穴が開口されています。
ですので魂STAGE 等に接続する事も出来ます。機体下部には特にディテール等はありません。
アウトリガーを展開してみました。
クレーンの伸縮も含め驚異の完全変形です。
かなりの迫力があります。
クレーンのワイヤーは付属の紐を使って再現しており、クレーン基部側にあるリールについているハンドルを回して紐の長さを調整出来ます。かなり楽しめます。
クレーンを後方に回すと自立出来ず台座毎傾きました。
という事でグッドスマイルカンパニー MODEROID 1/20 前田製作所かにクレーンぱち組みレビューでした。
ハセガワが 1/35 で展開している働く乗り物系プラモと比べるとディテールはかなりあっさりしていたり水転写デカールが一枚も付属せず大雑把なデザインのシールが付属するのみなのですが、こちらはタッチゲートで接着剤不要で完全変形となっており、手軽さとギミックに注力した戦略性を感じます。
お手軽とは言っても掲載した写真や箱に印刷されている完成見本の写真をご覧いただければ一目瞭然ですが、十二分に立体映えするキットとなっております。
これからプラモデビューされる方や、ご家族でわいわいやりながら作りたいという方、日頃ガンプラオンリーでたまには他のジャンルにトライしたいけどスケールモデルは難しそうだというお考えをお持ちの方々に特に訴求するアイテムなのではないでしょうか。私も仕事の合間に楽しみながら作っていきたいと思います。という事で今回は以上です。