ハセガワ 1/72 SR-71 つくっていきます。
昨年製作したバリエーションキット”ICHIBAN”の時付属のデカールで表現しようとしたウォークウェイラインですが、あまりに長く細いため私の技量ではブチブチ千切れて綺麗に貼る事が出来ないどころか「取り敢えず貼る」さえ出来なかったので先手を打ってここは塗装で仕上げようと思います。
まず該当箇所を赤く塗ってから水転写デカールを台紙にしてマスキングテープを切り抜こうと思ったんですが実際やってみるとそんな簡単に美しくカットする事が出来ず断念(笑)所詮は机上の空論でした。さあ困りましたね。
どの道パーツに赤を塗っておかねば先に進めないので該当箇所を塗装しました。下地にピンクサフを吹いています。
昨今の塗料は性能が高くて簡単には剥がれないとよく言われますが私は何度もハゲた経験があります(笑)んで必ずサフを吹きます。特に今回は黒いパーツに赤を発色させる必要がありますんでそういう点からも下地を作る必要があります。
写真のように細切りマスキングテープを切り貼りしてラインを描きました。簡単とまではいきませんが個人的にはこれが最も簡単且つ最も美しい仕上がりになると思います。
切り貼りした箇所で繋がりが不自然な箇所は微調整していきます。マスキングテープはある程度しなりますんでそういった調整も(神経は使いますが)比較的容易です。
新規追加パーツのデータリンクアンテナ「UR1」がレジン製ですので瞬着で固定します。接続ポイントに0.5mm真鍮線を打ち込んでより強固に接続出来るようにしておきます。
別紙組立説明書に記されている位置に取り付けるとこんな感じです。
前後ありますので間違えないように取り付ける必要があります。
コックピットも塗装&水転写デカール貼りを終えました。
簡易的な造りかも知れませんが個人的には充分情報量があると思います。
これ以上メーカー側が深追いして販売価格が跳ね上がっても辛いですしね。
ハセガワのブラックバードは少ないパーツ数で簡単に組み上がることと、造形が美しい事、そして価格が比較的安い事が魅力だと思います。
組立説明書は都度都度何色で塗るか指定してくれていて大変見易いです。
ハセガワやタミヤのキットというか最近のプラモは組立説明書の冒頭か最後のページでカラーチャート乗せて番号をアサインする方式が多いと思いますが、これが非常に見難いんですよね。一見スマートなようで何度も組立説明書を捲って「ここは何色なのか」機能性を損ねているわけです。
場合によってはから「グタグダ言ってないで別紙にメモしろ」とか「カラーチャートをコピーして壁に貼っとけ」とか思われるかも知れませんが如何にも斜陽産業的発想であり、そんな調子じゃプラモ作る人口が減るに決まってます。
塗装しながら塗ったり組みながら塗装する事が多い飛行機模型は都度都度「ここは何色なのか」色味を指定してくれた方が遥かに助かります。
プラモが作り易くなれば製作時間が短縮出来ます。
上手いか下手か関係無く「完成させた」という成功体験を顧客に提供させれば「次はあのプラモにトライしてみようか」となり、「組立説明書が見易かったからまたハセガワから買おう」となります。
購入〜組立て〜完成のサイクルが短くなればなる程新規顧客が増えてプラモデル人口を増やす事が出来るのではないかと思います。
私はここ数年で年間あたり70〜100体近くプラモを完成させるので古今東西様々なプラモを作る機会に恵まれているわけですが、キットの素性が良いのに読み難い組立説明書のせいで無駄に難易度が上がって随分と損をしているキットが多過ぎると思います。物は良いのにあんな分かりにくい説明じゃ一見さんはもう帰ってこねえだろうなっていうのは実に勿体無い事です。
座席もこの段階で接着しました。
組み易い分塗装が難易度高いんですよね。
1/48 F-117 もそうなのでしょうが、漆黒の機体は模型でどう表現するか非常に苦しみます。
確かに黒一色でベタ塗りしてもカッコ良いとは思いますが、人間より小さい縮尺模型となると個人的にはそれだとをちょっと寂しいというか味気ない感じがします。
という事であれこれ塗装表現を駆使して立体感や重量感を描き上げていく必要性が生じるわけですがこれが結構難しいんですよね。それ故に組み立て易いと塗装にエネルギーを避けるので助かります。という事で今回は以上です。