HGUC No.234
シャア専用ザクIIをつくる。


完成したんですけど、黒背景で撮影すると現物の色を捉えるのに難航して正式な完成報告は明日に繰り越しとしました。

私にしてはかなりの労力と時間をこのキットに費やしてしまいました。外見は頗る素晴らしいのですが、いざ作って塗装して撮影するために武器を持たせたりポージングさせると色々問題が次から次へと顕在化されてきます。

完成報告時にあれこれ苦情を書くのは避けたいと思いましたのでこの際今回の投稿で片付けておこうかと。

これから購入される方やこれから製作される方の参考になれば幸いです。


まず撮影開始して最初にかなり気になったのがザクマシンガンです。

2013年発売の HGUC No.151 「MS-06R-1A 黒い三連星ザク」の武器関連ランナーを流用しているのです。ザクマシンガンのデザイン単体で見ると非常にカッコ良いのですがこいつがザク本体の前腕にガリガリ干渉するのです。率直に言って私はこれ武器側 or 本体側の設計ミスだと思っています。


で、そのまま今回の HGUC 234ザクIIに持たせる事になるので相変わらずこんな感じでザクマシンガンを持たせて素立ちさせるとピョンと銃口が外側に大きく傾いてしまいます。非常に不自然です。まっすぐ持てません。


ちなみにこちらが2013年当時製作した HGUC 151のザクの記事です。同じ武器ランナーを使用しています。というかこのキットの武器を HGUC 234番はまるまる流用しています。


7年前当時 HGUC 151のザクを作る際は、ただ文句を言うだけでなく改造して銃持ち手の取り付け角度を変更する事で改善させました。

ただし今回は前腕蛇腹部分の第一節部分が独立可動し、これがかなりパーツに負荷がかかる仕様となっており破損リスクを考慮して手首の取り付け軸を切った張ったするような真似は避けました。当時も真鍮線の軸を通していますが、それでも本キットでは強度が足りないでしょう。という事でやむなくキットのまま製作しました。

内心は天下のバンダイがあの問題を放置するわけがない、わざわざ前腕部分に不自然ながらも新たなる可動ポイントを仕込むのだ、この新たに追加された可動ギミックによって銃が自然に持てるのだろうと期待していましたが完全に期待を裏切られました。ガリガリとザクマシンガンのストックがザク本体の前腕パーツの塗膜を削ります。私は怒りがこみ上げてきました。どう持たせてもストックが前腕の塗膜に接触しっぱなしです。これ設計ミスでは???

試作段階で塗膜を炒めるレベルで強烈に干渉する事や自然に持たせる事が出来ないという事はわかっていた筈なのによくもまあこんなものにGOサイン出したなと呆れてしまいます。


ちなみに HGUC ザクF2では綺麗にザクマシンガンを持てます。
これ10年以上前に発売されたんですよ。なんで10年前のキットに出来ている事が2020年の最新 HGUC で出来なくなってるのだ?甚だ疑問です。


ちなみこちらが8年前当ブログで投稿した HGUC ザクF2の完成報告です。私にしては珍しくほぼ無塗装の簡単フィニッシュで仕上げています。それだけ出来の良いキットです。個人的には今まで作ってきたプラモのなかで最高の完成度を誇るキットだと思っています。言うまでもないですが究極の名作キットです。


オリジン版もかなりタイトなのですが、それなりのポジションでザクマシンガンを持たせる事が出来ます。


あと HGUC 234番は肩の可動に関しても問題があります。
右肩はかなり円滑な可動を実現しているのですが、左肩はスパイクアーマーが干渉するため一旦スパイクアーマーを取り外して肩を上げる必要があります。少なくとも私の場合はそうしなければ左を腕を水平方向に持ち上げる事が出来ませんでした。


一応スパイクアーマーの取り付け用のジョイントは一軸可動しますのでこのようにある程度干渉を回避させる事は出来ますが、これもわざわざポーズを変更する度にスパイクアーマーを取り外す必要があります。少なくとも私はそうしないとポーズ付け出来ません。


転じて HGUC ザクF2では簡単に肩を上げる事が出来ます。

スパイクアーマーをわざわざ取り外す必要などありません。ノーストレスです。なんで10年前のキットに出来ていた事が2020年の今出来ないんだ?と私は首を傾げずにはいられません。この点は完全なる退化です。

組み立て時私が歓喜した一発抜きされたスパイクアーマーの弊害がここで出てしまっているのではないでしょうか。普通にF2と同様の構造を採用しておけば前後スイングと上下展開の出来る可動ギミックを通常通り実装出来たのではないでしょうか?現に10年前のF2や7年まえの06Rで達成されている事です。一発抜きや完全ポリキャップレス等の向こう受けしそうなセールストーク優先でガンプラの質を下げてしまっています。

私はこのキットの製作記事で当ブログ始まって以来のレベルで執拗に本キットの批判を繰り返していますが、それはわざわざガンプラを退化させたと言わざるを得ない酷い構造であるからに他なりません。しかもよりによってMS-06ザクでやるか?なんて事してくれたんだ、と言いたくなります。

何か新しいチャレンジ、新機軸に挑んでそれがちょっと的外れだったり、失敗だったりしても私は特に気にしませんしプラモに限らずプロダクトはそうやって鍛えられてトライアンドエラーを繰り返して進化していくもんだとは多少は理解しているつもりですが、ザクマシンガン流用やスパイクアーマーの干渉や異常な総合的な不便さはケチケチした仕様が原因である事に由来しているという点が誠に腹立たしいです。

実に大企業的なケチ臭さのせいでせっかく生まれ変わったザクが汚されてしまった事が残念でなりません。これなら定価を上げるか前腕の節が動くギミックと軟質樹脂のスカートを捨てて綺麗に塗膜を傷つけずに持てるザクマシンガンを新規金型で起こして欲しかったですしスパイクアーマーは可動範囲を制限するくらいならそれこそF2方式の方が遥かに作り易く、可動範囲も確保出来ますので塗装派にもぱち組み派にも有難い内容となったのでは?


色々可動ポイントを弄ってなんとかこのような持たせ方が出来ましたがまだまだ不自然に銃口が明後日の方向にピョンと傾き誠に弱そうというかブリっ子みたいなポーズになってしまいます。そうこうしている間に前腕の塗膜はガリガリ削れるわけです。。。とても最新ガンプラとは思えないお粗末さです。


今のところこの可動ギミックの有難さは感じません。折角の美しいザクの腕部デザインが不自然に屈折します。この無茶な可動を仕込む開発費があるならザクマシンガンと銃持ち手を再設計すべきです。


台座も完成しました。


こちらの写真の方が現物の発色にかなり近いです。


という事で今回は以上です。
明日こそ完成報告したいですしそろそろ新たに他にも作りたいキットが文字通り山積みなのでテキパキ終わらせたいと思っています。

私もプラモを作って何十年も経ちますが、兎に角このキットは私にとってはある意味最低のガンプラです。

上腕のヘンな合わせ目消しが大変やり難い場所にわざわざモナカラインがきたりするのも腹立たしいですし。ですから素性が見えた段階でぶん投げてゴミ箱に捨てるという手もあったわけですが、外見が極めて美しいんですよね。非常に魅力的なルックスをしています。

例えるならとんでもなく見た目だけはグラマラスな女性を口説いていざ交際してみたら「あれもダメ、これもダメ、それは出来ない、あれも出来ないしたくない、ザクマシンガンまっすぐ持ちたくない。他にもちょくちょく問題抱えてるけどそれらはあんたがひたすら我慢するか対処して」というような事が設計レベルで発生している感じです。

モデラー側で対処出来る事は少なく、モデラー側で我慢しなきゃならない事は結構あるという感想を抱きました。ルックスは本当に今この時代が求めているザク像を見事に体現していると思うのですが、設計レベルは特に肩〜腕〜銃持ち手〜ザクマシンガンの構造や取り合わせは最悪です。文中にも書きましたがリリース前にバンダイ車内で組み立ててあれこれ評価すると思うんですがよくOK出したなと呆れてしまいます。

HGUC ズゴックの金型が手直しされた時のような改善が行われない限り私はもう二度とこのキットを作る事は無いと思います。

HGUC ザクF2が最高傑作キット、名作キットと私は書き続けてきましたが当面、いやもしかしたら永遠にその座は揺らぐ事がなさそうです。F2が傑作ならばHGオリジン版ザクは力作キットです。今回の HGUC 234は駄作であると断じて捨て置きたい気持ちが強いですが、外見が並外れて美しいので困りものです。 ですからHGUC 234は「問題作」といったところでしょうか。プロポーションは超一流、構造はド三流といったところです。ですから「自分では作らずに他人が完成させたものを眺める」アングルから眺める分には最高レベルです。早く完成報告記事を上げて次のプラモに進みたいですが完成後もあれこれ手間のかかるキットです。

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