今回は有志の方から是非記事にして欲しいという光栄な役目を仰せつかり一時的に貴重なプラモデルをお預かりすることになりました。
ご覧の通りガンガルです。遂にモビルフォースが当ブログにやってきました。
非常に貴重且つある方面では珍重されているものらしい?という話は模型をやっていれば一度は聴いた事があるかと思いますが私は現物を見た事がなかったのでこんなに小さな箱だとは思いもしませんでした。脇のMSはどちらもHGです。
まずは主役機?ガンガル。これぞモビルフォースです。ベルトのバックルにある六芒星にイスラエルの人達も思わず苦笑いしたとかしないとかwww
それにしても何処かで見た事あるような配色のボックスアートです。
似ていると言えば似ていて似ていないと言われたら似ていないグレーゾーン感がはんぱないです。
「ガンガル」シリーズのプラモデルは80年代初頭のガンプラブームに便乗する形でマルイ社が持っていた既存の製品の箱を替えて(当時のガンプラの箱絵に似せて)発売されたものらしいです。
組立説明図は箱の裏面が担います。
ガンプラよりも先に接着剤不要のスナップフィットを採用しています!これがモビルフォースのアドバンテージだ!
手持ちの旧キットと比較。
ビグロの箱絵にツールクリーナーを(よりによってビグロの顔とドムの部分に)こぼすという失態を演じ箱絵が汚されていますが。
開封して取り出すとこんな感じです。
スマートフォンサイズです。
接着剤不要どころか組立説明図不要な感じです。
箱絵とは微妙に異なる造型のご尊顔ですがこちらはこちらで目鼻立ちのしっかりした渋いオジサン顔。
赤い成形色と謎のおっぱいビームがダンディな顔と絶妙なミスマッチ感を引き起こし、まるで昭和の宴会の余興でハメを外し過ぎて女装してしまったサラリーマンのような哀愁が漂います。
箱の側面も何処かで見たことがあるようなデザイン。
既視感はんぱないです(笑)
1/250スケール展開で全6種、これとは別に1/177スケールという謎スケールが2種計8種類のキットが発売されたそうです。
シリーズNo.1、量産型ズク。
トップバッターにガンガルではなくズクを持ってくるとはしかも量産型ズクからもってくるとはこの辺の渋いチョイスはベストメカコレクション時代のガンプラを凌駕しています!
箱絵とはだいぶ異なる渋いおっさん顏。膝の丸い物体が箱絵のザク風膝当てとは大きく異なります。「 ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
バリなんかもしっかりしています。しっかりされても困りますが(笑)
ガンプラに復帰してもう5年以上経ちましたがネットでガンプラ制作関連の個人の方の記事やコメントを読んでいると時折ガンプラの「バリ取り」という言い回しを見ることがありますがガンプラにバリは滅多な事では見かけませんので興味を持って読み進めていると「ゲート処理」のことを指している事があったりして驚きます。
これがバリです。金型の間に溶解した樹脂が流れ込んで出来ます。
こちらも組立説明図は裏面です。
今回ご紹介するキットは全てこの仕様ですので以後説明は省略致します。元々はマルイ社の「UFOファイター」というキットだったらしいです。
「 ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
シリーズNo.2は「旧型」ゲルグ!
ちなみに新型も現行もなく、これ以外のゲルグのプラモデルは存在しません(笑)
!!
箱には某赤い彗星風の機体が色鮮やかに描かれていますが中から出てくるのは真っ青な成形色!!
最初不良品かと思いましたよwww
しかも寝そべった状態固定で選択の余地はありません。
続いてアッカム。
ここから動物シリーズ。
ぜんぜん似ていないくせに非常に意識はされている感が凄いです。。。この箱はクセになりますね〜
組立説明図。
「 グフとは違うのだよ、グフとは!」
謎の機械怪獣且つあの重モビルスーツの配色そっくりなジドム。名前までかなり似ています!
確信犯的です(笑)
中はこんな感じ。
このシリーズの成形色は総じて気まぐれです。
ボデイ(ひだり)
ボデイ(みぎ)
このザイックというのは形こそサイですが配色は量産型ズゴックによく似ています。
しかしこちらは重モビルフォースだ!
ということで今回はマルイの黒歴史?「モビルフォース ガンガル」のプラモデル開封レビューでした!
本物のパチもんでこれをぱちぱち組み立てたらある意味本当のパチ組みを楽しめそうですが持ち主の方はこの状態でお部屋に飾りたいそうです。私もそれが良いと思います。
実はマルイはこの手の類似品商法にあれこれやっていた時期がありスターウォーズの類似キット等も強烈な存在感を発して模型史の一ページを鮮烈に彩りました。これも現物は見た事ないですがその筋の人達には珍重されているようです。
私はサバゲー関連の知識もその手の人脈も無いので難しい事は知りませんが、今やモデルガンの分野では世界的メーカーとなった東京マルイのような名門企業でさえ長い歴史の中ではこのような珍品エピソードがあったのかと思うとなんとも興味深いです。