今回は製作代行依頼をいただいたBB戦士輝神大将軍 獅龍凰の進捗報告です。
まず前回大型化した前腕部の面出しから始めました。
輝神大将軍 獅龍凰の脚部ですがデザイン上どうしても爪先立ちした感が強いです。合体変形機構も活かしたいので迂闊な可動ポイント増設も難しいです。ここが最大の難関だと思います。
あれこれ考えた結果足の甲にモールドを追加する事に。
追加したモールドで囲われた部分を関節系の色で塗り分ける事で不自然な爪先立ち的ビジュアルを緩和出来ればと思います。
続いて足の甲。
脚部との接続に使う3mmピンは約1mmの薄板から唐突に生えている構造となっており強度的に不安があります。90年代のガンプラはこういうパーツが多いので私はほぼ必ず補強します。
迷わず根元からカット!
ピンの生えていた場所に3mm穴を開口し裏面にプラ材を貼付けます。
今回はタミヤ5mmプラ角棒をカットしたものを接着しました。
接着剤がある程度固まってきたら3mm穴から上下に各1mmの穴を開口し金属線を埋め込みます。補強するためです。今回はアルミ線を通しましたが真鍮線でも問題ありません。
その後平面を出した後3mmプラ丸棒を装着。裏面の5mm角棒も貫通させておきます。
これで補強完了です。
地味で少し面倒な作業ですが完成後ポキポキ折れるような事は避けたかったのです。
続いて脚部の取り付け位置を変えます。
デザインの都合上可動ポイントは脚部と胴体の接点にして着けられないのでここをどうするかが完成後のポージングに影響するかと思います。
まずキット既存のBJは根元からカット。
REVIVE版グフの股関〜太腿フレームとプラ材でこのような関節を新造。ここから強度を確保しながらどう繋げていくか考えていきます。
考えると言いつつも作業が停まると先に進まないのでその間、平手の加工を行ないます。ビルダーズパーツの1/100MSハンドを使います。
平手の指は全て根元からカットし0.5mm真鍮線で任意の角度で再接続していきます。
こんな感じに!
これまた地味で少しめんどくさい作業ですが効果的です。当ブログお馴染みの作業ですね。
そして軽装時の肩装甲もテコ入れです。
裏面の突起は全てカットしたいと思います。
腕部側の薄板もカットし写真の様にコの字型に変更。
内側はこんな感じに邪魔なものを全てカットしました。ここから腕部との接続を考えます。
続いて胴体。
正直なところ腰アーマーの分離はその後の作業が大変になるのが目に見えていたのでやりたくなかったのですが脚部デザインの制約上ここにダイナミックな干渉対策や可動ポイントを仕込まないとどうしようもないため手を入れます。
こんな感じでカット。
中央の股間ブロックはプラ材で裏打ちしつつ先端を延長しシャープな形状を出していきたいと思います。
ここは本体から分離させると上半身とのデザイン的な連続製が崩れるますし胸部のビー玉?を綺麗に保持するのが困難になります。
裏側はこんな感じに補強しています。
股間ブロックの裏面に出来た隙間にはエポパテを充填。
分離したのは良いですがここからどう可動ギミックを組み込んで再接続するか…
今回輝神大将軍 獅龍凰をモダンな仕上りにするための製作にあたって手元にあったBB戦士を眺めたりしています。
これをいただいた時「BB戦士は合わせ目消し、塗装込みで完成させようとすると途端に難しくなるな」なんて思っていましたが、納得のいくスタイル&ギミックを実装させるまでの道のりが長い90年代キットを作っている最中に改めて見ると非常に作り易いかなり親切なキットに感じます(笑)このHi-νガンダムは来年初頭の完成を目指したいと思います。