グッドスマイルカンパニー
MODEROID(モデロイド) 1/72 HAL-X10
をつくる。


今月は力一杯ビッグキットを買いまくりました。
とどめはこちらです。
今年の3月に予約していたのです。

それにしても夢のようです。まさかHAL-X10がプラモになるとは!!!!!

小僧の頃「THE MOVIE」の冒頭いきなり登場し大暴れする姿を見てまさに一目惚れした機体です。多くのモデラーが待望していたのではないでしょうか。


クラブマンみたいな足が戦車から生えていて、主砲は右側にオフセットされています。

そしてヘルダイバーみたいな頭部が胴体の中心線から大きくズレた場所にある、これをデザインした出渕裕先生はもう完全に変態ですよ(笑)もちろん褒め言葉として書いていますが子供心にそう思いましたね。変態の所業である、と。

しかもシルエットはヘルダイバー風のイケメンフォルムと見せかけてこの目つき笑。ガン決まりですよ。私の貧困な語彙力ではもはや狂気のデザインとしか形容しようがありません。驚異的なデザインです。

それにしてもこの時代の出渕裕先生の業績は驚くべきものばかりです。

ハイゴッグ、ギラ・ドーガ、サザビー、ナイチンゲール、ジェガン、ヤクト・ドーガ、リ・ガズィ、νガンダム、Hi-νガンダム、ケンプファー、ザク改、GMスナイパーⅡ、アレックス等々….ガンダム世界だけにとどまらずメカデザインの世界に燦然と輝くマスターピースだらけです。

そこに今回のHAL-X10やら零式やらイングラムやらピッケルくん、クラブマン、ブロッケン、グラウベア、カルディア等々連なるわけですから途轍もない業績の数々です。私の少年時代を彩るメカばかりです。


箱はかなり分厚いです。


全面4色刷り。


キャラメル箱形式となっており、中にパーツの入ったボール紙で出来た箱が収められています。

組立説明書は最上部に入っていました。
比較用に置いた HGUC ザクF2が本当に小さく見えます。


パーツがびっしり。


組立説明書は4色刷りでかなり見易かったです。


本キットはポリキャップレス。
外装関連がPSで、関節が ABS 製です。


ランナーを見ていきましょうか。


HGUC ザクF2を横に置いてみました。


如何に巨大かがわかります。


透明度の高い美しい造形のスタンドが付属します。


HAL-X10の特徴である「キマッた異常な目つき」は塗装済みのものと無塗装のもの、二種類用意されておりモデラー側で好みのものを選択する方式となっています。


水転写デカール。


ちゃんと個包装されていました。


パーツが多いだけなく、そしてデカいだけでなく、パーツの配置やゲート位置等まさに「練りに練られた」モデラー目線の作り易さに対する配慮がふんだんに盛り込まれた設計がなされています。

例えばこの部品のゲートは接続ピンの端に設定されています。これでゲート跡が外装の目立つ場所に来る事を回避出来ます。こういった配慮がありとあらゆる場面で見受けられ、極めてこなれた仕事がなされており卓越した設計力を披露しています。


上半身?でいいですかね。
パーツが多く独特な構造をしていますが、ランナー内部のパーツ配置が気が利いていて部品を探す時間が少なくてすみますのでみるみるうちに形になっていきます。

あと組立説明書がカラー印刷だというのもパーツを探す手間が大幅に削減出来て良いです。こういったおよそ人型から外れた人外メカはどの部品を何に使うのか類推するのが難しいですから、4色刷りの図解があると非常に捗ります。

あと後頭部に合わせ目が出ます。


ホバーユニットにも合わせ目が出ますが、中心ではなくオフセットされた位置に分割線が出ますので反対側にもBMCタガネなどで彫り込んでやれば問題なく馴染むと思います。この辺はモデラーにとっては腕の見せ所です。


ホバーユニット下側には不穏な線が出ます。


このエリアです。
ちょっと私の力量では綺麗に消すのが難しそうなので、ジャンクパーツをぶっ込んでディテールアップしようと思います。


フィンは全て可動。


ただこの界隈は組み付けがちょっと独特且つ曖昧なので慣れが必要です。私は仮組み時ここが一番苦戦しました。


後ろ足は元々のデザインの都合上、思いっきり合わせ目がど真ん中に出ます。

しかもマスキングで塗り分けするのはちょっと難しい入り組んだ構造をしているので後ハメ加工したくなるわけですが、

ご覧の通り「後ハメしたいって言い出すだろうなと思いましたよ」と言わんばかりの構造をしています(笑)さすがお見事です。モデラーの心理を完全に理解していると思います。

MAX FACTORYとGOOD SMILE COMPANYのプラモはこういった粋なパーツ構成を披露してくる事が多いと思います。プラモをやり込んでる人たちの発想だと思います。


実は今朝早起きして仮組みしておりますので明日は組んだ状態で記事を投稿しようと思います。

想像以上に巨大でたまげました。
デカくてカッコ良くてよく動いて組み易い、三拍子どころか四拍子五拍子そろったキットで価格以上の大いなる価値に満ち溢れた素晴らしいプラモです。とてもおすすめです。

という事で今回は以上です。

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