今回ご紹介するのはHGBF Rギャギャ であります。本日発売です。
本キットの発売を今か今かと待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
ということでビルドファイターズトライ前半戦の真打ち登場です。
先述の通りビルドファイターズトライ登場MSでは個人的に一番欲しかったキットです。
クロスボーンガンダム魔王と同じくバリエーション機が先に出る面白い変則リリースで原型機Rジャジャより先にRギャギャが出ました。
ヨドバシカメラマルチメディア博多さんにてひとつ1,510円にて販売されています。キット内容も「名作」級の出来ですが価格設定も魅力的です。
まずは組立説明書。あのサザキ君の妹が「ギャン子」として駆ります。地区予選準決勝で敗退しましたが何かと見せ場の多い役回りで兄同様並々ならぬ人気を誇るらしく非常に存在感があります。
ちらしが入っていましたが珍しく今回はアンケートなし。
この機体こそアンケートが必要ではないですか!!!(笑)
山のように褒めちぎるつもりだったのに。
さて組み立て時間は2体同時にパチって約2時間でした。単純計算して1体あたり約1時間程で形になるかと思います。とても組み易いキットです。本投稿で後ほど何度も何度も書くつもりですがこのキット紛れも無く「名作」であります。
正面。
名作ポイント1:プロポーション
完璧です。原型機Rジャジャの凛々しさを充分に反映しています。細すぎず、太すぎず素晴らしいプロポーションです。
名作ポイント2:可動ポイントと後ハメ不要設計
可動はポリキャップとKPSを使って非常に効率良く可動ポイントが仕込まれており、美しいボディラインが織り成すグラマラスなリズムを乱す事無く広い可動範囲を確保しています。
このスタイリングにとパーツ構成、そしてプライシングに文句があるという人はまあまず居ないのではないでしょうか。
巧みな色分けがされておりシールで補う箇所もモノアイ周りや小さい黒いスリットくらいです。パチ組みでも充分満足出来る内容となっております。
金色に相当する部分の樹脂は従来だとウェルドの嵐だったのですが今回は肌理の細かい仕上りになっており時折現れるウェルドも大理石等の模様のようにも見え非常に上品な質感を持っています。
後ろ姿。
極僅かなパーツ替えで後々Rジャジャを出せそうです。期待が膨らみますね。
頭部パーツは細かいパーツ分け&色分けで塗装派/パチ組み派ともに満足出来る内容だと思います。
小顔故にモノアイは固定でモノアイレールとモノアイそのものはシールで再現しています。
胸部の小さい「ヘ」の字上スリットもシールで再現します。
独特な形状の胴体も見事に立体化されておりパーツ分けはほぼ完璧です。ここはそのままRジャジャとしてもいけそうですね。
腰部フロントアーマーは真ん中でカットすれば左右独立可動出来るいつもの仕様です。見た目に反して非常によく動きます。
脹脛のパーツ分割がどういったものになるかと注目していたのですが、キッチリ別パーツ化されていました。
これは部分塗装も含めて塗装派モデラーにとって有難い内容かと思います。
足周りも色分けバッチリです。
ただし足裏には肉抜き穴があります。最近よくある傾向ですね。
肩後部のバインダーにも充分な可動域が確保されています。
裏側にはガトリングガンが仕込まれています。
初登場時は装備されていなかった武装ですよね。
立て膝はあと一歩でした。可動ポイントに問題があるのではなくリアアーマーと脚部の裾が干渉することが原因です。普段ならプロポーションを変更してでもいじるところですが個人的にはシルエットは完璧に思えますし、狙撃ポーズを取らせることも無いのでこのままいきたいと思います。
立て膝は出来ないと言いつつも、この状態で自立可能です。せめてもの執念を感じさせるところがまたニクいですね(笑)
腕部の可動は外見とは裏腹に極めて優秀です。
個人的に名作ポイントだなと思ったのがこの腹部腰部の可動です。
殆ど動きそうにないデザインでありながら驚くべき可動範囲を誇ります。
メイン武装のツインビームソード。
そこかしこにギャンの意匠が散りばめられたアレンジ武器です。
恐らく本キットを購入した全ての人が一度は取らせるであろう如何にもなモーズを(笑)
肩のデザイン等から可動範囲はHGUCガーベラテトラのような脆弱な構成だったらどうしようかとヤキモキしていましたが非常に頑健な造りで安心しました。
ただし腕部と胴体の接続に使うBJが外れ易いです。
肩の球状のパーツと腕部根元の関節強度の差からこういった現象が起きるのだと思いますが、確かにここは難しい判断だと思います。逆にすると今度は折れ易くなるでしょうから。
ここは瞬着で太らせる等してモデラー側で比較的容易に対応出来るかと思います。
個人的に嬉しかったのは左右間のピッチ広めなこの股間パーツです。
Rギャギャのような大柄なMSを立体化する際、ビルドバーニング等で使用していたようなピッチ幅の狭い股間ブロックを使うとシルエットが崩れてしまうのでこれは助かりました。人型ロボットの立体化は太腿の距離間が非常に大事だと思います。モーターヘッドはその辺りキットに反映されるのが早かったと思います。
分離してギャンのレーザー剣のように持たせることも出来ます。やはりしっくり来ますね。
グリップはもう一つ余剰パーツとして出ますので二刀流も可!!
ちょっとアクション。
想像していた以上に可動範囲が広く、強度も申し分内です。とても満足しています。
ガトリングガン両手撃ち〜〜〜〜
左腰部には鞘がぶら下がっております。
グリップを引き抜きサーベル刃を取り付けてビームサーベルも再現しています。確かこれはRジャジャ由来の武器ですね。
当ブログで何度もお話しておりますが私は「ZZ」未視聴なのですが当時の1/144キットは一通り小学生の時に組みました。Rジャジャはその中でもちょっとイマイチな出来だった記憶がありバリエーション機とはいえこうして極めて出来の良いRギャギャに流用可能なパーツをふんだんに使ったキットが登場するのは本当に嬉しい限りです。
私でさえこうなのですから「ZZ」に相当な思い入れのある筋金入りのモデラーには堪らないのではないでしょうか。
ご存知の通り、このRギャギャこれだけでは終わりません。。。。
がしゃこーんと盾を接続しているアームが展開します!
これは面白いですね。ガンダム世界ではサンダーボルト以降この手のギミックがかなり受入れられるようになったのでは無いでしょうか。
これまたご存知の通り(というか私よりずっと御詳しい方が多いでしょうが)多作品では両肩に丸い盾を付けたロボットが既に居ます。Aトールでしたっけ?
たてたてたて〜〜〜〜〜〜っ
あの強烈な戦闘シーンを観て以降、Aトールよりもメヨーヨ朝廷のイラー神父駆るあの赤い機体を連想してしまいました。
恒例の身体測定。
まずはザクF2と。
アクシズ最盛期の機体故、非常に大柄です。巨体ではありますが第三世代、第四世代MSが隆盛を極める中非常に硬派なコンセプトの第二世代MSです。
ビルドバーニングと。
ライトニングガンダムと。
こちらは全高を8mm程延長しているのであまり比較にならないかも知れませんが世界観がかなり異なる両機体が同じ作品で登場するというのが新鮮でした。
話は盾に戻りますがまだギミックが盛り込まれております。
組立説明書曰くシールドビームカッターというもので四枚の刃がクリアパーツで再現されています。発色良くサイズも大きめでかなりの迫力です。
シールドは専用の取り付けパーツを用いて両手持ちすることも出来ますが文字通り「両手首」で保持するだけの構造なので取扱にコツが必要です。
なんとか保持出来るというレベルですがギャンっぽさが増します。
盾の中央にレーザー剣の刃を取り付けることも出来ます。
おそらくRジャジャと共有するであろうパーツ。
取り外し忘れていましたが肩の丸いパーツも変わりますね。
実は2体購入しました!
ということでHGBF Rギャギャ パチ組みレビューでした。
プロポーション良し、可動良し、パーツ分割良し、頑丈さ良しと良い事尽くめでほぼ非の打ち所の無いキットと言えます。
ここ数年すっかり定着したKPSも効果的に関節と手首にのみ使用されているのでグリモアやズサの袖部分などのようにディテールアップ時のささくれトラブル等も心配ありません。
合わせ目消しが必要な箇所も肩の丸い部分にしか出ませんし、今このタイミングだからこそ出せるキットだったと言えます。弱点があるとすればやはりポージングの際に腕の根元が外れ易い事と、足裏の肉抜き穴ですかね。これらは強いて挙げるとすればのレベルです。
このボリュームで実売価格1,500円という攻めのプライシングもヒットの要因に繋がると思います。今年出したシュツルム・ガルスと袖付きズサは価格設定が高過ぎて出来が良いにも関わらず多くのモデラーの手に渡る機会を逃した感がありましたので今回の Rギャギャ、そして来週出る百万式の価格設定はそれらを充分に踏まえた戦略性が読み取れ、期待通り沢山売れるといいなと思います。
さて当ブログでは早速2体同時に制作に入るつもりです。一体は劇中カラー準拠、もう一体は本文中で言及したイラー神父のアレをモチーフにした配色で制作しようと思います!
どちらも光沢テカテカ仕上げで盾魂を体現してみたいと思います。と言いつつまずはウイニングガンダムですね。これが出来ればトライファイターズの完成報告が出来そうです。師走の慌ただしさも佳境に入りましたが是非とも完成させたいと思っておりますのでご期待ください。