KittyHawk 1/48
XF5U-1 フライングパンケーキ
(フライングフラップジャック)をつくる。


久しぶりにフライングパンケーキ製作に戻ってきました。
我が人生初 KittyHawk なのですが作り難くてたまげます(苦笑)今回はその辺もご紹介していこうと思います。


コックピット。
随分前に塗装とデカール貼りを終わらせています。


パイロットは付属しないので以前ヤフオクで激安価格でまとめ買いしておいたものをひとつ選んで塗装しておきました。


手前味噌ですが結構良い感じに塗れたんじゃないでしょうかね。


頭部から繊維が飛び出ていましたので後で除去しておこうと思います。


こうやってブログに投稿するためにいちいち製作を止めて撮影するのは一見無駄なように見えてこうやってエラーを客観的に見つける事が出来るので一概に無駄と断言するのは難しいです。


かなり目立つ埃が付いていても製作中は全く気づかず、撮影後記事を書いている最中に色々目につくという事が非常に多いです。


ぶっつけ本番でコックピットに乗せてみましたがすんなり収まりました。


と思ったのも束の間、このままだと風防に干渉してしまうという問題に直面してしまいました。


という事で干渉部分を極限まで削ったり完成後ほぼ見えなくなる箇所はカットしたりして可能な限りコックピットに深く座り込めるように調整します。


パイロットだけでなくシートの取り付け位置も極限まで削り込んでクリアランスを確保しました。


コックピット周りを製作している際に気づいたのですが、クリアパーツ「GP」ランナー「8」番、


で実物のランナーには「21」と刻印。。。


組立説明書では「8」と書かれており混乱します。誤植ですね。将来、本キットを製作される方の参考になれば幸いです。


風防も先ほどマスキングしてきました。
毎週のようにこの作業しているとかなり手際良くマスク出来るようになってきました。今回も時間計ったのですがだいたい6分半で完了しました。


内側にマスキングパテを詰め込みます。


窓枠塗装時に塗料が回り込まないようにするためです。黒サフを吹いてからマスキングパテを取り外し本体に接着しようと思います。この辺りの段取りはキットの形状などによって柔軟に変えていきます。

状況次第ではマスクしたら即本体に接着というのもありだと思いますし、逆にものによっては完成直前最後の作業が風防取り付けとなる場合もあります。

そういう時はギリギリまでマスキングパテを詰めておけば内側に事故が発生するリスクを極限まで下げる事が出来ます。


プロペラは一度切り離してしまうと、左右どちらがどちらのパーツを使うのか分かり難くなりがちですが、接続軸の断面が半月状になっておりますのでそれを頼りに左右どちらのパーツか認識出来ます。

このパーツは三色で塗り分ける必要がありますしデカール貼りも個別にありますので完成間際までバラバラで作業しておいた方が合理的です。


コックピットを胴体上部パーツに接着しました。


ある程度ガッチリ接着出来るだけの糊代が確保されていました。
ただ、タミヤなどと比べると取り付け位置が不明瞭な部分もありました。


頭にきたのがここです。


接写。

コックピットを挟み込むと胴体の上下貼り合わせパーツが合いわず大きな隙間が出来ます。。。いくらなんでも酷すぎやろと声が出ましたよ。

私がパイロットを乗せた事で胴体に挟み込まれるコックピットブロックの体積や形状が変わった箇所などコンマ1mmもないので設計ミスだと思います。この記事を書いた後、干渉部分を調べて削り込むなどしたいと思います。

こういう場面に直面すると現在のタミヤ、ハセガワ、バンダイ、AIRFIX、アカデミー、 MENG MODEL等々が如何に高品質なプラモをコンスタントに製造しているのか思い知らせれます。

ドイツレベルなんて大半が他社メーカーの箱替えでキットの造りはそれぞれ製造元ごとの特色があるのですが、それでも「組立説明書通り手を動かせば形になる」ものを自社ブランドで出しています。この辺りと比べて KittyHawk はユーザーフレンドリーさに関して数段劣ります。

その分腕に覚えのある方はモチベーションが上がるのかも知れませんが私はイヤですね(笑)

ただ、どうしても 1/48 フライングパンケーキが欲しかったのでしっかり手を動かそうと思います。


そして風防もまた問題があります。
本キットには第一風防、第二風防共に位置合わせ用の突起があり本体側の角穴にフィットするのですが、これがまたトラップでして第二風防は突起に合わせると後方に0.5mm近くズレて隙間が出来、第二風防そのものが後方に飛び出します。


赤線で示した箇所が飛び出した箇所とその形状です。
まぁ突起をカットして第一風防をまず接着してそれをガイドに第二風防を取り付ければ綺麗に収まるのですがちょっと意味がわからない仕様です。

プラモを初めて作ろうという方が本キットをチョイスする可能性は極めて低いかとは思いますがこうした小さいけれど破壊力抜群なチマチマした瑕疵があちこち散りばめられているので様子を見ながら時に手を加えて製作していく必要があるプラモだと思います。


という事でこんな調子で手こずっています。
パーツ精度に関する問題が無ければとっくの昔に完成してたと思います。

先月初め喜び勇んで私にしてはかなり高額決済をして買ってきたプラモなんで(笑)何が何でも完成させようと思います。

ただ形状やモールドやリベット表現などはかなり美しく、フライングパンケーキの一件滑稽で奇怪な形状に精悍さと妖艶さを融合させた模型的魅力が詰まっていますのでプラモ愛が試されるキットと言えるかも知れません。ただこの精度でタミヤやバンダイが新製品としてリリースしていたら相当叩かれるだろうなという面もありますのでこのキットを作ってみたいという方はそれなりの覚悟を持たれてから挑まれると「なんだ問題ってこの程度か」となるのかも知れません。

私自身もこのキットの評価は完成させてからじゃないとちょっと定まりませんねwww作りにくい事には変わりないのですが、だからと言って捨て置くことも出来ない魅力もあって誠に悩ましいキットです。という事で今回は以上です。

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