ウェーブ HG ディテールパンチ


遂に私もこの道具を手に入れる事が出来ました。
早速試しに使ってみましたけれど素晴らしいですね。これは。

個人的にはBMCタガネ、ウェザリングペンシル、パンツァーパテ、Rボコ2等同様に模型製作に革命的な変革をもたらすアイテムだと思います。

例えば私のプラモ人生に於いて11年前の「BMCタガネ」入手前後で模型製作時の表現の幅が大きく変わったのですが、今回のHGディテールパンチもそれに匹敵するインパクトがあります。


現在四種類ほど発売されているようですが、私は二種手に入れました。

まず初めに「台形①」というものを入手。昨年12月27日に購入しました。

もともと2021年の春か初夏くらいにリリースされたものですが当時私は購入どころか店頭で見かけた事さえありませんでした。

予約しようにも既に予約終了の文字が表示されており己の情報弱者ぶりを嘆きましたね(笑)まぁいつもの事ですが。

定価1800円のアイテムですが一時期転売品と思われるものがAmazonにて法外な値で販売されていました。

無論私はマル無視決め込んで定価以上では買いませんでした。これ程の売れ線アイテムが再販されないわけないだろう、と。

で案の定昨年の暮れになんとなくヨドバシの模型コーナーに立ち寄ったらクリスマスツリーの飾りと見紛う程ぶら下がっておりましたのでここぞとばかりにひとつ入手。

定価に消費税で1,980円。
私的には良いお値段ですが、実際手に取ると価格以上のしっかりした造りで、性能を試す以前に誠実に製造されているものなだなという印象を持ちました。


裏側はこのようになっております。
私のようなエンドユーザーは買ってきて、当たり前のように使って、ああだこうだと偉そうに能書き垂れるだけですが、どういう構造にすれば綺麗にプラ板を打ち抜けるのか、形が綺麗なだけでなく、歯型にプラ板がくっついてしまっては元も子もないでしょうから、私の謀り知らぬ所で相当な試行錯誤があったんじゃないでしょうかね。こういう新ジャンルの工具は特に苦労が多いのではないでしょうか。


早速打ち抜いてみました。素晴らしい。
こちらは細かい事気にせず、とことん楽しむのみですよ(笑)


本商品は厚さ0.3ミリまで対応。
私は手持ちのタミヤの0.1ミリ厚プラペーパーで試してみましたがご覧の通りシャープなパターンが打ち抜かれました。


使う時打ち抜くというよりも、作業が行き詰まった時などに気晴らしがてらパチパチ撃ち抜いてストックしておく方が良いと思います。

打刻時の感触は大変小気味良いもので機嫌良くガチャガチャ打ち抜けて良い気分転換にもなります。

1分もかからず数十秒で量産出来ます。
HGディテールパンチがない状態でこれを自作しようと思ったら地獄の苦行に莫大な時間を取られ、且つ出来栄えはパッとしないムラのある惨めなプラ片だらけになる筈です。少なくとも私の技量であれば間違いなくそうなります。


本商品をお使いになられた方誰もが思う事ですが、撃ち抜いたガワも素晴らしいのです。これを捨てる奴はいないでしょう。宝の山です。


試しに透明プラ板でも試してみました。これは0.3ミリ厚だったと思います。

こちらも綺麗に打ち抜けましたが、透明プラ特有のパッツンパッツンした嫌なテンションが刃にかかりますので私は極力透明プラ板を使うのは控えようと思います。

刃自体は今のところ全く問題がないですが、ここぞという時、明確に透明プラ板で打ち抜く必要がある時だけ使用する事にします。


ものの数分で大量生産出来ます。


私のプラモライフ的には明らかに産業革命です。


安心と信頼の台湾製。
実直な造りとなっており使用感もしっかりとしたものです。


パイプカッターもそうですがウェーブの工具類は台湾製多いですね。私が所有している台湾工具は全て抜群の性能を誇ります。


時間のある時に打ち抜いてこんな感じで保管しておけば必要な時にさっと取り出してプラモに組み込めるという算段です。


もう一種類入手しました。「四角①」という歯型です。

こちらは本日購入しました。価格は台形と同じでした。


恐らくこちらは新製品で台形と比べると筐体は同じですが、左右両サイドにあった銀色の歯型マークはなくなりました。

台形を使った時これ意味あるんかな?と不思議に思っていたのですがメーカー側も同じ考えをお持ちだったようです笑


筐体は同じ。
ですから使い間違えないように歯型と同形状のシールが貼られています。


裏面を見てみますと、台形①と、


四角①ではかなり内部構造が異なります。
この辺りも相当な試行錯誤があったのではないかと想像してしまいます。


抜いてみました。
これはかなり使えるんじゃないですかね。サイコーです。


抜いた側も相変わらずスタメン確定で、これを捨てるモデラーはいないでしょう。


ものの数分どころか1分、2分であっという間に量産出来ます。

間にスペーサーをかませてヒートシンク的なものを作るのもあっという間でしょうし、装甲の断面を表現する際にも良さそうです。そのまま貼り付けるだけでも途轍もない威力を発揮すると思います。

あと打ち抜いた時の感触が良いですね。使っている時のダイレクト感というか「今何が起きているか」伝わってくる感触というものを良い道具は軒並み重じていると思います。

BMCタガネとかまさにそれですよ。
公式でホルダーとか出てますが私はそのままで10年以上使用しています。タングステンの高質な刃先からダイレクトにプラに溝を掘っている感触を指で感じ取る事が出来るからです。


表現の幅を広げたり、仕上がりを美しくしたり、猛烈な時短やアキュラシーを担保したりと「入手前と入手後でプラモ造りが大きく変わる」道具というものがあって私にとってこれらの道具は革命だったんですよね。
有るか無いか、使えるか否かでプラモ表現の幅が大きく変わります。

撮り忘れましたが、これらの他に革命的だったのが「ストレッチリギング」ですね。複葉機や大戦期の張り線を表現する際、これの右に出るものはありません。ダブルアクションのハンドピースの修理が終わればまた飛行機作りたいものです。複葉機も大戦機もキットは山ほど積んでいますので今年は一昨年以前のペース戻したいです。


ストレッチリギングこんな感じで複葉機の張り線やレシプロ大戦機のアンテナ線として使うのですが、これも「ストレッチリギング」以前と以降で全く模型のあり方が変わるアイテムだと思います。私もそろそろ補充しないと手持ちがなくなってしまいます。


あとこれも私にとって革命的アイテムでしたね。


グリーンスタッフワールドのリーフパンチ。
ある意味今回のディテールパンチ の先祖と言えるかも知れません。

最近ヴィネットやジオラマをやる余裕が全くなくなったのですっかり忘れていました。またこの手の表現を用いた製作をやりたいものです。


あとローングピンですね。
これもグリーンスタッフワールドです。
このスペインの会社も素晴らしいアイテムが多く、自分で使いそうなパターンをいくつか所有しておくと便利です。


私は 1/48 MiG-15 製作時に使ったレンガパターン大小と、


ホンダゴリラ製作時に使った石畳パターン(これも大小)を所有しています。

この辺もまさに革命的アイテムで、有ると無いととでは製作スピードや完成度に雲泥の差が出ます。

ここ十年くらいの間にとんでもないペースでゲームチェンジャー的なアイテムが各国各メーカーから登場しモデラー製作環境が大きく進化・改善されました。

プラモそのものも確かに進化しましたが、ツール類はそれを超えるペースでありとあらゆる方向から進化のスピードが加速した感があります。


歯型の諸元が台紙に印刷されていますので間にプラ板などを挟んでガンプラ界隈で流行っている?ようなディテール表現を行いたい時はこれを参考にスペーサーを切り出すと良いかと思います。

こういう時目盛付きのプラ板が威力を発揮するわけですがそれもウェーブが出してるんですよね。ほんと凄い会社です。

ちなみにHGディテールパンチが大量入荷してからというもの店頭から0.3ミリ厚のプラ板が一気に減りました(笑)みんな今ごろHGディテールパンチでガチャガチャとプラ板打ち抜いてるんでしょうかねwww


試しに取り付けてみましょうかね。


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!

店頭在庫のプラ板消費ペースの速さから既にお使いの方も多いのかも知れませんが、こんな調子で素晴らしい道具です。

ガンプラのようなキャラものプラモのディテールアップに特化したような一点突破アイテムでかなり強力なツールとなるのではないでしょうか。

それ故に「HGティテールパンチ」的な表現が巷にありふれる事になるのでしょうが、その辺はモデラー側の手腕で緩急織り交ぜながら使いこなしていくという事になりそうです。

今あれこれリリースされている境界戦機などとも相性が良いと思いますので私も積極的に投入していこうと思います。

個人的にはまずはベタベタな表現となっても良いのでどんどん使ってこの道具を自分のものにして徐々に応用の幅を広げていきたいと思っています。という事で今回は以上です。

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