時間がかかってしまった分納得のいく仕上がりとなりました。
キットそのものは HGUC 234シャア専用ザクのリデコ、更にいうとガンダムベース限定 21st CENTURY REAL TYPE Ver. の整形色替え、箱替えという仕様となります。
あとは今回もしかしたらバックパックに使うパーツが量産型仕様になっているかも知れません。
本キットリデコを含めれば今回で4回目の制作となりますが、足首関節の強度について疑問が湧きました。今回気付いたのですが、軸の根元が白化し易いようで少なくとも私が今回制作したキットはかなりあっけなく白化しました。
ピンボケしていますが接写するとこんな感じで軸の根元が白くなっています。
ので0.5ミリドリルで開口。
0.5ミリ真鍮線を通して補強しました。これでかなり頑丈になった筈です。
ここに限らず KPS 関節は ABS とはまた異なる意味で調整に気を使います。タイト過ぎてはやはり破損リスクが高まりますし、ユルくすれば当然ふにゃふにゃになります。
今回もご多分に漏れず文章を書く気力が残っていなかったので説明文は近日中に追記します2022年5月28日13時45分現在テキスト追加済み。
バックパックは内部パーツが量産型仕様に変更。
バーニアはシャア専用と同じものですが取り付け方法が異なり見た目の印象は結構変わりました。この辺りはかなり工夫された設計だと思います。
シルエットは完璧だと思います。
幼き日に観た再放送ガンダムに登場するザクのイメージを最大公約数的にモダンな形で再現したと言えるのはないでしょうか。
ただ、外見の良さとは裏腹に構造は「???」なところが複数ありモデラー泣かせなところもあります。
まずはスパイクアーマーですが、私は一旦取り外してからでないとこんな感じで腕を大きく上げる事が出来ません。
そしてスパイクアーマー取り付けジョイントを任意の角度に動かします。
そこにスパイクアーマーを取り付けて完了。
めんどくさくないですかねこれ。
十年以上前にリリースされた HGUC ザクF2や昨日完成させた06Rのように前後モナカパーツにPCという構造だと分解させる事なくすんなり可動しますが。
「REVIVEザクはスパイクアーマー一体成型」という売り文句を営業トークに使いたかったからなのかどうか知りませんが、これは紛れもない退化だと私は思います。
あと胸部ブロックは写真のように可動ポイントが仕込まれており、割と力が加わる箇所なのに繊細な造りなので気を使います。
個体差か今回私が製作したものはユルいし。
かと言って渋くし過ぎると構造的に破損リスクが一気に跳ね上がりますから誠に悩ましいことこの上ないのです。
BANDAI SPIRITS的には一見牧歌的な素朴なザクのシルエットに最新の可動機構をふんだんに盛り込んだギャップで唸らせたかったのかも知れませんが、折角の美しいフォルムに爆弾だらけの可動ポイントが実装されるという悪い意味でのギャップが生じてしまっています。
HGUC No.234 シャア専用ザクの時から私が酷評してきた前腕の可動ギミックですが、
キットのままつくると手首から見て最初の「節」が可動するのです。
なんとPS同士をBJ接続という狂気の仕様でこんなクソ設計を採用した人たちの見識を疑います。
こんなところがボキッとへし折れて喜ぶジークジオンなモデラーいますかね???
しかも先述した通り、PS同士のBJ接続ですからあっというまにスカスカになり重力に負けて垂れ下ります。
酷い。酷過ぎる。
ですから私は接着して完全固定しました。
こういう場所ははタミヤセメントで溶着させると強度が落ちる可能性が高いので瞬着でガチガチに固定させました。
あと上腕の合わせ目ですね。
作った事がある方はわかるかと思いますが、これが結構厄介な場所に出ます。
塗り分けのためだけでなく合わせ目消しのためにもここは後ハメ加工した方が良いです。
モノアイは塗装で表現。
クラシカルなフォルムのキットですからガラスパーツを埋め込んだりするより遥かに雰囲気が出ます。
頭頂部のヘルメットを取り外してスイング可動させる仕様に変更しました。
これによって頭部をいちいち取り外す必要がなくなります。
何気にザクのクチバシは折れやすいので。そのリスクがほぼゼロになるのも見逃せません。
モノアイレールの下部にある突起を根元からカットしていますので消灯状態もお楽しみ頂けます。
個人的にはこの状態のザクが大好きなんですよ。
私にとってまさに幼少期理想としたザクそのものでとても気に入っています。
可動は極めて優秀でMG Ver.2.0 やRG 版さえも凌駕します。
素朴な外見のザクでありながら可動性能はオリジン版と同水準或いはそれ以上の位置にあるスーパーキットでもあります。
でもなんか動き過ぎるんですよね。。。贅沢な悩みですが。
あちこち想像以上に動き過ぎるのでポーズを決めるのが逆に大変な時があります。
ザクマシンガンを持たせてみました。
キットのままだとまともに持てないのでストックの部分を削り込んで干渉する箇所を可能な限り小さくする事でこのような自然な持ち方が出来るようになります。
同様の作業は昨日投稿した HGUC No.151 ザクII でも行っております。
文句なくカッコ良いです。
許されるならば量産したいです。
最低でも3、4機欲しいんですがね。なかなか数揃えるのが厳しいご時世にリリースされたガンプラとなってしまいました。
本体塗装に用いた二種類のグリーンは今回三体同時製作している一連のザク群のために調色したものを使用しました。
自分で言うのもなんですがかなり良い塩梅のグリーンを作る事が出来たと思います。
慣れてくるとこれくらい自然な立て膝が決まります。
ザクマシンガンのスコープには2.5ミリ径のガラスパーツがジャストフィットしました。接着剤さえ使っていません。パチピタです。
ザクバズーカのスコープには5ミリ径のガラスパーツがジャストフィット。こちらも接着剤なしでぴったりフィットします。
昨日の151ザクIIと武器ランナーを共有している都合上、本キットも銃持ち手が左右分付属します。もうこれを標準仕様にして欲しいんですがね。
あと穴の空いていない握り拳左右分と平手左右分が当たり前に付属する時代が来て欲しいです。せめて別売品で供給するなどして欲しいです。ガンプラはとかく手首が蔑ろにされがちですから。
武器持ち手は写真上側にあるものがヒートホークをジャストサイズで持てます。
下段はザクマシンガンやザクバズーカのフォアグリップ保持に向いています。
※下段の武器持ち手は本来左右どちらだったか、片方しか入っていなかったと思います。たまたま手持ちの余っていた武器持ち手があったので一緒に塗ったのです。確か。
ヒートホークは刃の部分をマスキングして塗り分けました。
地味な作業ですが完成後の見栄えは一気に向上します。
今までのヒートホークは手首の中でクルクルしたりスポスポ落ちたりしてストレスが溜まるものばかりでしたのでこれは大いなる改善だと思います。
ツノの生えた頭頂部パーツももちろん付属します。
これがまたカッコ良いんですよね〜
あとリデコ含む本キットの大きな特徴がガワラ曲げが出来るという点ですね。これは多くのモデラー達に待望されていた機構だと思います。
ザクバズーカをリアアーマーに懸架出来ます。マウント部分は差し替えなしで展開されます。
ヒートホークも専用のアタッチメントを用いてサイドアーマーに懸架可能です。
見た目は最高のなのに構造は最悪だったりする面もあって何とも評価が定まらないキットなのですが、問題点を予め理解して臨めばそれほど問題はないとも言えます。
リデコ元含めればこれまで4回作ってきて最初の2体は途中でハンマーでぶっ壊してやろうかなと思うくらい「???」「なんでこんな酷い構造にしたんだ???」と感じる箇所が多々あるのですが3体目あたりから自分なりの対処法を見出しましたので、以降は美しいプロポーションをじっくり堪能する余裕が生まれました。
先ほども書きましたが適正価格で複数買い出来るなら量産したいんですがね。
出来の良い左平手が付属します。
私は2010年にザクF2を作った時に存在を知りましたが、ギラ・ドーガやギラ・ズールが出たくらいの頃から流通していたようです。非常に定評のあるしっかりした造形の平手です。
本体及び付属品一式。
という事でHGUC No.241 ザクII 完成報告でした。
今回もヤフオクに出品致しました。何卒宜しくお願い申し上げます。
事実上四度目の制作ということでトラブルシューティングすべき箇所も頭に叩き込んでいましたので結果的にはかなり手堅く完成させる事が出来大変満足しております。という事で今回は以上です。