EG RX-78-2ガンダム(フルウェポンセット)をつくる。


このキットは安価でありながら巧みなパーツ構成で見事な色分けと可動範囲を確保しています。

その分非常にタイトな構造となっておりそのまま塗装して組み上げるとどうしても塗装ハゲのリスクが高まります。

ガンプラのような超可動プラモは全てそのリスクがありますが本キットは極めて高精度な立体パズルの様相を呈しておりますのでいつもより入念なクリアランス調整が必要となります。


胸部は特に念入りにやすりがけしておきたい箇所がいくつかあります。


やはり可動が絡む箇所ですね、完成後部品同士が接触する箇所。
ここは400番くらいの耐水ペーパーを用いて塗料の食いつきをよくしておきます。


胸部のこの黄色い部品。
襟と胸部ダクトと可動機構の一部こ担う一石二鳥どころか一粒で三度も四度も美味しい無駄のないこの部品が実にBANDAI SPIRITSらしい巧みな設計力に唸りました。

古今東西色々なプラモを作ってきましたが、いまのところこういう発想を具現化出来るのはBANDAI SPIRITSとタミヤだけです。アイデアと技術どちらも必要なのでしょうね。


こちらも襟部分を入念にやすりがけして塗装ハゲリスクを極力回避しておきます。


腰部。
こちらも無駄のないパーツ構成に唸ってしまいます。
本キットもうひとつの見せ場だと言えます。


凄まじい構造となっております。


プラモやってる人なら誰もが驚き興奮するであろうパーツ構成。
やはり注目すべきは黄色い部品でしょうね。
1/144 でV字部分を色分けする見事な設計。
しかも極小パーツが発生しないんですよね。部品数も最小限に抑え込まれつつ紛失や破損リスクを回避している。現時点で最高峰の技術だと思います。


しかも後ろを見ればヘリウムコアも一体整形されています。
たった一つの部品で多くの役目を担う途轍もなく賢い構造。


ふんどし部分は極めてタイトなので入念にやすりがけしておきましょう。特に側面。


フロントアーマーは軸の中心部分でカットすれば左右独立可動するお馴染みの仕様。
こちらも側面を中心にしっかりやすりがけして塗装剥げリスクを極限まで低下させておきましょう。


頭部。
こちらも驚くべきパーツ構成が採用されております。


下面は襟などに接触しそうな箇所を入念にやすりがけしておきましょう。


分解するとこんな感じ。
こちらも高度な立体パズル状態。


ツインアイやオプティカルシーカー、v字アンテナの中心ブロックと一体化されたメインセンサー等々、完成後細かい部品に見える箇所も頭部内で構造物として機能するよう見えないところで補強する役割を担っています。

これによって細かい造形部分を個別の部品として扱わずに済みますし強度の確保にも一役かっている、というBANDAI SPIRITSの技術の結晶の如き内容となっております。


ヘルメット部分は驚異の一発抜き。


境界線を彫り直して別パーツ感をしっかり出して起きます。という事で今回は以上です。

「EG RX-78-2ガンダム(フルウェポンセット)をつくる。」への2件のフィードバック

  1. お疲れ様です!いつも楽しく拝見させていただいています。

    パーツのクリアランス調整、とても参考になりました。
    プラモ初心者ながら塗装にも手を出してみたいと思い、以前シタデルカラーでの筆塗りに挑戦したのですが、関節を動かした途端にメリメリと剥がれて絶望したのを覚えています…。
    がっつりヤスリがけしてしまっていいんですね!

    バンダイの30MMシリーズの、装甲突撃メカというのがデザイン・値段ともに可愛く、オリジナル塗装のしがいがありそうで複数買いしているので、次の機体でクリアランスの調整も練習してみたいと思います!

    1. コメント有難う御座います!
      返信が遅くなり誠に申し訳ございますでした〜

      そうですね、筆塗りということですからどうしても塗膜が厚くなりますのでクリアランス調整はかなりエグいレベルでやっても EG ガンダムはタイトな箇所が多いのでもしかしたら剥がれてしまうかも知れませんね。

      塗り方にもよるのでしょうが、筆塗りとエアブラシだと筆塗り塗膜の厚さは二十倍くらい分厚いと昔プロモデラーの方がおっしゃっていましたね。

      追伸
      30 MINUTES MISSIONS、クリアランス調整にトライされるとのことですが成功を心よりお祈り申し上げます!!!

      以上、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

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