ザク革命!
HG GUNDAM THE ORIGIN
シャア専用ザクⅡ
パチ組みレビューの巻。

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ガンプラ35周年、今年は格別目玉キットのリリースが続きますが特にこの日を待っていた方も多いのではないでしょうか。

ということで「HG GUNDAM THE ORIGIN シャア専用ザクⅡ」のパチ組みレビューです。

予め申しますと塗装派には後ハメ加工が必要な箇所(しかも結構難しい)がありますが、それを除けばまさにガンプラ35周年を飾るに相応しい革命的キットであります。

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箱。
「HG GUNDAM THE ORIGIN」という新シリーズになります。シリーズNo.は001です。

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ガンプラの組立説明書はシリーズを増やす度に読み易くなっていきますね。シリーズ毎に書式が異なるので読むのをいつも楽しみにしております。

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RIVIVEのちらしが同梱されておりました!

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裏面はRIVIVEガンキャノン!
勿論これが最初にリリースされます。私は二体作る予定です。

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ということでパチパチと。
私は今回二体同時組み立て行いました。所要時間は約2時間18分。

概ね一体当たり1時間ちょっとで組み上がるかと思います。

※組み立て時間は丁寧さや慣れ等個人差があります。

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正面。
これは!!!!!
良いですね!「古くて新しい、新しくて古い」いつの時代も逞しく生き延びそうなスタイリングです。

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後ろ姿。
正面もそうでしたがかなりの情報量です。

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二体揃って記念撮影。
胸部パーツはバルカン付きと無しが選べます。

劇中での活躍を観るとバルカン付きも良いのですが今回当ブログではバルカン無しで制作するつもりです。

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本キットを「古くて新しい、新しくて古い」と感じさせているのはこの頭部の造形によるところが大きいと思います。

非常に懐かしい感じのするシルエットで個人的には本キット造形面で最大の魅力です。モノアイレールの形状がノスタルジックさを演出するのに一役買っています。頭頂部の縦スリットは埋めて自分好みに改修してみようと思います。

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ツノ無し状態も別パーツで再現!
これはもう量産型が出るのは確定とみて良いでしょうね〜
ランナータグは「ザク(オリジン)」となっていました!!!これは間違いなくきますね!!!!!

※ちなみにモノアイレールは可動式でいつもレバーを用いて動かします。モノアイのモールドは無くシールが付属します。

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頭部に走る二本の縦スリット(青い丸で囲った範囲)は古くは旧HGでセット売りで出ていた陸戦型ザク?、そしてMG1.0やPGを思い出させますがシルエットそのものはオリジン版として個性的なものとなっております。

モノアイレールから所謂「嘴」に向かって入るお馴染みの長方形モールドは途中で切れたデザインになっております(緑色の丸で囲った範囲)。

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冒頭で私は「革命的」という表現を用いましたがまず頭部の可動が革命的です。ここの構造にはシビれました。敢えて詳しくは語りますまい(笑)どうかお手に取ってご自身の手で組み立てながらご確認くださいませ。

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第二の革命は胸部関節であります。
胸部側面部分が前方に可動します!この手のギミックはHGBFビルドバーニングガンダムで大々的に採用されましたが構造的には全く別物でより堅牢で肩部のポロリの無い秀逸なものとなっております。これまた組立時に感動していただければと思い詳細は語りませんwwww

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かなり「肩の入った」ポージングを取らせる事が出来ます。

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革命はまだまだ続きます!
この肘関節!もはやMG2.0やRG並みです。
この部分はPCレスのKPS関節となります。すっかり定着しました。

この素材を用いた関節は1/144スケールの平均的なMSへの採用には全く問題無いと思います。

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シールドのジョイントも新機軸です。

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取り付け方法も従来のスリット部分が更に進化して「折り」が加わりました。

塗装派の方は後で分解出来るように接続ピンをカットして仮組みするかと思いますが(私が実際そうです)これで組み立て易く、パーツがばらけ難くなります。

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褒めてばかりでアレだなというところで調度スパイクアーマーの話になりますが、私はこの構造が非常に不満です。

塗装派モデラーは何らかの後ハメ加工しないといけません。従来のザク系キットでここは組立後も分離出来たのでやはり退化だと思います。

よく見ると従来のHGUCザクF2や06R系キットよりも小ぶりなスパイクアーマーなのでスペース的にこうなったのかも知れませんが縦方向にしか可動出来ないので可動面でも退化したと言わざるを得ません。

個人的にはここは通常サイズのスパイクアーマーを採用して今までPCだった接続部分をKPS製のものに置換するという設計であれば充分だったと思いますが色々事情というものがあるのでしょうね。。。

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スパイクアーマーのサイズダウンと新機軸の可動ポイントを導入した事で肩ブロックには大きな空間がぽっかり開いてしまうことに。。。

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気を取り直してバックパックですがかなり情報量が多くモールドを彫り直すだけでかなり迫力が出るかと思います。構造も面白く組み立てが楽しかったです。

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ここで革命の話に戻ります。

個人的に最も「革命的」だったのはこの腰部が360度回転可能であるということです。

ザクはMG、PGともに腰部可動が鬼門でしたが、ガンプラが産まれて35年、遂にこの日がきました。

この偉業を「革命」と呼ぶ以外の言葉を私は知りません。

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そして革命はまだ続きます(笑)
腰部サイドアーマーもまた芸術的なのです。
接続部分には大きな穴が横に伸びています。

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そしてお馴染み球形PCがサイドアーマー本体に。

発売前色々憶測が飛び交いましたがPCは「PC-001」です。文句無しのチョイスですね!

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これによってサイドアーマーが後方にスライド!
シンプルなパーツ構成でこれほどの動きを出すとはこれまた革命的です!

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美しい立て膝が決まります。
しかし脚部の合わせ目が非常に目立ちます。
後述しますが胴体の芸術的且つ革命的な構造と四肢の構造の「なぜ?」感のギャップが非常に大きいキットです。

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胴体の革命は股関節にも仕込まれています。

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後方スイング、

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前方スイング!

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手首はお馴染みの見慣れたパーツですが手甲は新規です。

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ここからは武器の紹介です。

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まずはザクバズーカ。
組立説明書によると「MS用バズーカA2型」というものらしいです。

「青い瞳のキャスバル」冒頭のルウム戦役でも活躍しました。

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スタンドには専用の接続パーツを用います。
RG同様パーツにテンションを掛けて接続するので塗装剥げが心配になりますし、その割に保持力はイマイチです。

当ブログでは3mm丸穴を開けようと思います。

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胸部の可動範囲が広いのでバズーカの両手持ちも気合いが入った素晴らしいポージングが決まります。

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ザクバズーカにマガジンが付いています!
しかも取り外し可能です!!!

サンダーボルト版でマガジンの造形が加わって感動しましたが今回は取り外しまで出来る優れものです!!!!

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HGUC06R等に付属するザクバズーカとの比較。
大胆なサイジングも魅力ですがメリハリの効いたデザインが本当に素晴らしいです!

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ジャイアントバズさえも凌駕しそうな程の迫力!かなり満足度が高いです。勿論グリップが可動します。

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マガジンはシールドに最大二つ懸架可能です。
グリップにはお馴染みの突起があって手首にしっかりフィット。

突起自体は左右両方にありますが銃持ち手は右手分のみ付属。ここは従来の06R系キットに軍配が上がります。

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専用アタッチメントを用いてザクバズーカをバックパックに懸架することが出来ます。

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本キットで個人的に非常に気に入っているのがヒートホークです。

本体はあれほどハイディテールなのに驚く程スッキリしたデザインです。特に刃部分のストイックなデザインが非常に美しいです。

腰に懸架する際には収納状態のものを取り付けます。刃まで小さくなっているところにジオン脅威のメカニズムを感じます(笑)それも含めてお気に入りのパーツです。

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取り付けるとこんな感じです。

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ヒートホークも進化しました。
遂に武器持ち手の穴とジャストサイズなグリップ径となりしっかり持たせる事が出来るようになりました。今まで私はヒートホークだけ厚塗りして微妙にホールド出来るようにしていたwww地味ながらこれは大きな進歩だと思います。

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そして本キットの目玉「MS用対艦ライフルASR-78」。
素晴らしい造形で完全再現しています。

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ちょっと意地悪して片手持ちさせてみましたが余裕で持てます!

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色分け、プロポーション、可動範囲、値段については「100点満点中250点」くらいの水準を達成しています。

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冒頭のルウム戦役での戦闘シーンで大活躍しました。普段アニメを滅多に観ない私でしたが誘われて初日に朝から観てきました。

劇場でガンダムを観るのは「逆襲のシャア」以来でしたが「ジ・オリジン」非常に素晴らしかったです。冒頭の戦闘シーンと後半戦の暴走ガンタンクは特に大迫力でした。

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今回二体調達したのは緑色にしようと思ったからです。量産型カラーは出来るだけ複数制作するスタンスを当ブログでは貫いていきます。

ザクマシンガンは我が家に積んでいる06Rから二つ拝借してきました。

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さてここからは制作計画を立てるために私個人的に問題と感じた箇所を洗い出して行きます。新製品にネガティブな事を書くのは正直憚られるのでしょうが敢えて書いていきます。

ガンプラ制作を行う上でボトルネックを明確化する作業は避けて通れないからです。

まずは前腕。ここは挟み込みでおまけに外装がモナカで合わせ目が非常に目立ちます。ということで内部フレームを前後でカットして後ハメ加工します。強度は多少落ちるかも知れませんがここは簡単にクリア出来そうです。

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続いて脚部。
個人的にはこことスパイクアーマーの作りがとにかく不満です。なんでこんな作りにしたのかと言いたいくらいです。が色々事情があるのでしょうかね。。。

脚部はカッコ良い内部フレームがありますが完成後は外装がモナカ構造なので合わせ目消しすれば一切見えなくなりますのであまり意味を感じません。

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参考にHGUC062の膝関節を取り出してみました。
こちらも内部フレームがあるキットですが接続そのものはPC接続なので合わせ目消しをしても取り外しが可能です。

オリジン版は言うまでもなく2015年の最新キットであり、同じザク系キットで同じPCが付属しているにも関わらず敢えてそれを使わず挟み込みにして更に後ハメ加工が困難なデザインの外装がガッツリモナカ割りで挟み込むという謎構成となっております。

ここは足りない私の頭を振り絞って何とか解決したいと思います。これもガンプラの醍醐味ですしね。

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続いて肩接続基部ですがF2や06R系はPCを隠すカバーが付属しますが本キットにはそれがありません。出来るだけ可動範囲を大きく取りたいという配慮故かとは思いますがここは不満に感じる人が居るかと思います。

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足周りはHGとは思えぬパーツ割りと前後可動ポイントを仕込む豪華仕様ですが踝パーツがタイト過ぎて折角の可動ポイントがあまり活きてきません(笑)

ここは踝や靴の内部を削り込んで可動範囲を広げる事が出来るか当ブログでトライしてみたいと思います。

反面足裏のモールドは非常にモダンで美しいデザインです。しっかりマスキングしてパネルを塗り分けてみたいと思います。

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そして最後の不満点はスタンド接続アタッチメントです。
これはアクションベースとの接続を前提としますので撮影用に私は5mmプラ角棒を適当にカットした後底面に3mm丸穴を開口し汎用スタンドに気軽に接続出来るようにしました。

RGでも似たようなパーツがしばしば用いられますが私はこの取り付け方法に反対です。何故ならばこうしたプラ材のテンションに頼った接続方法は塗面を著しく傷つけますし、それを恐れてか接続がユルめに作られていました。これでは安心して浮かせたままディスプレイ出来ません。ということで私は本体のどこかに3mm丸穴を開口しようと思います。

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F2との比較。
このオリジンザクが出たら流石のF2も陳腐化するのかなと思いきや後ハメ要らず、合わせ目ほぼ無し、最高のプロポーションというF2の良さがより際立ちました。

可動範囲と良い意味で古いテイストを見事に立体化したオリジンザクと上手く共存していけると思います。少なくとも私が今後HGUCF2を買わなくなるということは今のところ無さそうです。ザクと言うのは本当に奥が深いです。

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RG量産型ザクとの比較。
オリジンザクの発売で個人的にはRGザクがちょっとピンチに陥ったかも知れないなと思っています。

ハイディテール、可動を売りにする両キットですが明らかに今回のオリジンザクが上を行っています。可動とポロリの無さではもはや圧勝と言っていいと思います。プロポーションも太ましいオリジン版が支持を得そうな気がします。

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そして06R2と。
自分好みにいじっているのでプロポーション等の比較にはなりませんが(笑)

やがて出るというオリジン版の黒ザクとの比較は避けて通れませんが今のところこれはこれの魅力が多分にありますしパーツ構成も06Rの方が優れている部分があります。

そして両手分の銃持ち手が付属するというアドバンテージが魅力です。オリジンザクの武器をこちらに持たせるという楽しみ方もありますし良い意味でライバル関係にあり今後も共存していくと思います。

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ということでHGオリジン版シャア専用ザクⅡパチ組みレビューでした。
色分け、プロポーション、可動、強度、ポロリの無さ、値段と極めてハイレベルで正に「革命的」という表現がピッタリだと思います。

反面、スパイクアーマーと脚部(膝から下)の構成が謎過ぎて非常に勿体無い印象も同時に抱きました。

パチ組み派の方々にはそれ程不満は無いかと思いますが塗装したいというモデラーは苦しむ箇所が出てくるかと思います。私は脚部をどうしようかとこの記事を書きながら悩んでいます。

当初このオリジンザクが出たら従来のHGUCザクF2や06R系キットが一気に陳腐化するかな?なんて思いましたがとんでもない、オリジンザクという選択肢が増えたことで結局それぞれの強みを強調し、弱みがより分散された形となりました。

「胴体部分の神懸かり的な造り」と「脚部(膝から下)、スパイクアーマーの謎設計」の差はもはや別人が作ったんじゃないかっていうくらいのレベルの違いを感じました。特に膝部はパーツ数的にも付属のPC的にも従来のHGUCF2以降のザク系キットと大差無いのに何故今まで出来ていたことを放棄して今回挟み込み構造にしたのだろうかと疑問でなりません。

と賛否あれこれ書き込みましたが新しいザクのキットが出ました。それも非常にカッコ良くて可動範囲も広い、そしてお値段もリーズナブルな凄い内容です。胴体等の関節構造等も今までに無い構成で組んでいてとても楽しめます。興味を持たれた方は是非お試しくださいませ。

さて、次回予告ですがジョニー・ライデンの06R2がいよいよ出撃です。その後はドムか今回のオリジンザクになるかと思います。オリジンザクは緑にして量産します。後ハメ加工等進捗報告もこまめに出来ればなと思います。ご期待ください。

One thought to “ザク革命!
HG GUNDAM THE ORIGIN
シャア専用ザクⅡ
パチ組みレビューの巻。”

  1. 自分もF2ザクが何だかんだ1番じゃね?と思ってる1人です(笑)

    友人から頼まれて オリジン版シャアザクを作ったんですが、モノアイの幅が広くてマヌケに見えてしまいましたf^_^;
    スパイクアーマーも ちと小ぶりな印象を受けました。

    ただF2と並べても そこまで違和感無いんですよね。

    不思議なザクだな と思った次第ですw

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