先月末に二箱ヨドバシのポイント使って入手し、喜び勇んで電光石火で完成させると当時息巻いていましたが キハール Ⅱ に手こずり過ぎてようやく最近こちらに手が回せるようになりました(笑)
それにしても最近のガンプラは入荷したら即買っとかないとあっという間に無くなるみたいで取り敢えず抑えておいて良かったです。
当初の予定では一体は簡単フィニッシュでシャア専用、もう一体は緑に塗って量産型にするというプランだったのですが折角なのでシャア専用に仕上げるつもりだった方も塗装する事にしました。
この手の超可動系キットは完成後あちこち干渉して塗装がべりべり剥がれるとリカバリーが難しくなるので予め耐水ペーパーやスポンジやすりなどをかけてサフの食いつきを良くしておきます。写真の足の甲パーツは奥がランナーから切り出した状態、手前がゲート処理&サンディング後の状態のものです。
足パーツは外側だけでなく内径部分もしっかりサンディングしておきます。オリジン版ザクはこの部分かなりタイトに踝関節ブロックが挿入されますが今回の HGUC234ザク はゆとりのある設計となっておりのですが念のためやっときました。こういった完成後殆ど見えなくなるあたりにも着実に進化が見られます。
足裏は肉抜き穴も無く素晴らしい造形。これでこそHG、ハイグレードですよ。まあザク系HGでここに肉抜き穴がガッツリ来たのはサンダーボルト版くらいでしたかね。
先般発売された HGUC メッサーなども足裏に肉抜き穴が出ない構造になっておったようで何よりです。当ブログだけでなく多くのモデラーの声が届いたという事でしょうかね。
というかそもそも HGUC は足裏に肉抜き穴がガッツリ出たりのっぺらぼうだったりしてなかったのです。いつからでしたかね、ここ5、6年ほど前あたりから手首や足裏がケチな構造にされるケースが増えました。 HGUC ズサなんて地獄でしたからね(笑)
当時とその数年後合わせて2体完成させましたが。何ならまた作りたいですけど。 足裏と巨顔の癖に目玉が全く動かない以外ほぼ完璧なキットです。
太腿は股関節やタイトな構造になりがちな膝関節、そして腰部装甲との接触が避けられないため特に入念にサンディングしておきました。
表だけでなく関節と接触する箇所も入念に耐水ペーパーで擦っておきました。
胸部側面パーツもハードな接触に晒されがちです。 それにしてもこの胸のライン素晴らしいですね。大昔の旧キットザクの類は皆んな胸板が薄くて頼りなかったですが、 HGUC234番の本キットはムキムキです。かと言ってヘンに今風過ぎるアレンジがされているわけでもなく組み上がると超モダンなのにどこか朴訥とした当時の作画を尊重した佇まいにまとまるわけですからバンダイマジックとしか言いようがないです。
胸部側面パーツも表だけで無く腹部パーツなどと接触する可能性がある部分を中心に入念にサンディングしておきました。
パイプ類はやや軟質なパーツでそれぞれ一体成型されているのですが、適度な硬さもあってパーティングライン消しも通常PSに近い感触で行えました。
ここも地味ながらガンプラが日進月歩で進化し続けている事を実感させられました。ついこの間リリースされたRE/100ザク改のパイプパーツはデロンデロンの軟質樹脂で切り出しもパーティングライン消しもモヤモヤした感触で大変ストレスだったのが大昔の事にように感じます。
RE/100ザク改とMGギラ・ドーガの次回再生産時は軟質パイプ部分を是非今回のマテリアルに置換して再販していただきたいくらいです。
ドラムマガジンは2体分計4個。
裏面には肉抜き穴がガッツリ空いているお馴染みの構造(というより武器ランナーは従来の黒ザクなどを流用しています)ですがここは完成後もいちいち覗き込まないと気にならないので私はこのまま作ります。
思い出せる範囲だけでも私はこれまで HGUC 黒い三連星ザクIIを6体、同キットリデコのジョニー・ライデン機とシン・マツナガ機それぞれ1体ずつ、F2に至っては12体、オリジンザク系は14体、サンボルザクは3体とこの手のキット34体は完成作ってきましたがドラムマガジンの肉抜き穴埋めは大変な割にその効果は期待した程でもなく労力の割にたいして報われませんので今回やらぬ事にしました。
頭部パーツはあくまでシャア専用なのでつるっぱげ状態の頭頂部パーツは入っていませんでした。緑ザクは丸刈りにするつもりなので余ったアンテナはシャア専用機のスペアパーツとして使おうかと思います。
いきなりパテ埋めなんかすると裏側に抜け落ちますし時間が無駄にかかりますので丸刈りにしたいパーツに1ミリプラ板の切れ端をぶっ刺しました。
ちょっとシュールな状態ですが。
数日乾かしてセメントが完全硬化してから成型しようと思います。
スパイクアーマーはなんと一発抜き。有難いです。この仕様は是非とも今後のスタンダードにしていただきたいですね。
但しそれ故にパーツのど真ん中にパーティングラインが走ります。
写真ではあまり目立たないかも知れませんが実物はかなり目立ちます。
という事でやすりがけしてパーティングラインを消しました。あと一体化されているスパイクの基部も彫り込んで別パーツ感を出しました。
当ブログを長年ご高覧いただいてきていただいた方はご存知かと思いますが、
私は基本的にスパイクアーマーの先端はキンキンに尖らせる or 鋭利な他社製別売品を取り付ける派だったのですが今回の「No.234」ザクに関しては敢えて丸みのあるスパイクで仕上げてみた方がキットそのものの方向性との親和性が高いのではないかと思いやわらかスパイクで仕上げる事にしました。
そんな感じで側面スパイクも取り付け。このパーツの取り付け方法も通常の丸ピンなどでは無く方向を指定したT字状の突起が挿入される構造となっておりガンプラの進化を感じます。
写真では見え難いですが全てのスパイクの基部をしっかり彫り込んで別パーツ感を強調しました。
こういう曲線モールドを設けたい時はハセガワ モデリングスクライバーの独壇場です。
BMCタガネは最後の毛羽立ち取りに刃をほぼ真横に向けて使用しました。
当ブログで何十回と同じ事を書いてきましたが、モデリングスクライバーもBMCタガネもパーツに力を込めず繰り返しなぞって使用します。
かく言う私自身が当ブログ黎明期何度も力を入れ過ぎて貴重なBMCタガネの刃をへし折りましたから(苦笑)あとBMCタガネは刃がタングステン製で全くと言ってしなりませんので曲線にめっぽう弱いので使用の際は慣れが必要です。
曲線に刃を入れたい時は私の場合、まずモデリングスクライバーでしっかり彫り込んでからという段取りでやっています。
ザクマシンガンとザクバズーカのモナカ部分もタミヤセメントで接着しました。数日かけて完全感想させてから合わせ目消しです。
組立説明書を読むと本体側にもモナカ合わせ且つ挟み込みという構造が採用されている箇所があるのでその辺りは下手に後ハメ加工して強度を損ねるよりマスキングして塗り分ける等して対処するつもりです。
HGオリジンザクや今回の HGUC234ザクII はプロポーションや可動面である種究極のガンプラなのかも知れませんが、個人的にはそれらに HGUCザクF2 もやっぱり加えたいですね。こちらも理想のザクF2像を具現化しています。
可動に関してはもとデザインの都合上立膝などが出来ませんが、F2はパーツ構成という面で優れています。肘関節〜手首基部のパーツ構成はF2に軍配が上がります。後ハメ加工要らずでモナカラインもありません。
思い返すと HGUCザクF2 の発売がちょうど10年前ですか。
発売日よる博多のヨドバシカメラに行ったら見当たらず店員さんに聞いたら完売したと聞かされてたまげた記憶が蘇ります。当時は仕事で外出した際や休みの日時間を見つけては郊外のガンプラ売り場のある商業施設を回りに回って12体買い揃えた記憶が蘇ります。
その頃の私はプラモを一度卒業して久しく、仕事と仕事絡みの飲み屋廻りに勤しんでタミヤエナメルやセメントの匂いも遠い昔といった風情だったのですが、 HGUC ザクF2の出来があまりに素晴らしくすっかりスイッチが入ってしまいました。そのあたりからぼちぼち道具を実家から持ち帰ってきたり新たに買い揃えたりしだして2012年に当ブログをスタートしたという経緯があります。
巣篭もり需要の副産物的な形でバブル化している可能性もあるとは言え、2020年の今となっては特に宇宙世紀ものの人気メカは毎度毎度即日完売に近い状況が続き驚いていますが当時のF2ショックも大変なものでした。
あと全塗装する事になり途端に出番を失いつつある軟質成型された腰部装甲パーツですが、クレオスのメタルカラーを下地塗装するとその上に通常のラッカー系塗料が定着するという都市伝説みたいな話がありますがこれを機に私もトライしてみようかと思います。
この方法で塗装出来たら折角なのでこれも使ってみたいという気持ちもあり上手くいったら儲けもの的なスタンスで並行してやっていきたいと思います。と言う事で今回は以上です。