さて午前中の「サンダーボルト」関連の投稿が続きます。ザク+ビッグガンに続き今夜はフルアーマーガンダムのパチ組レビューであります。
素晴らしい箱絵であります。
初回限定のオマケ付きパッケージ。
昨晩、ザク→ビッグガン→FAガンダムの順番にパチパチ組んでいったのですが、これが意外にも一番時間がかかりました。
非常にパーツが多いです。その分色分けもかなり高度になされています。
側面。
今まで見た事の無いデザインのバックパックが目を引きます。
背面。
いかついですが、配色が絶妙なため暑苦しい感じはせずむしろ冷ややかな印象さえ与えます。
この辺は本編の荒涼とした世界観とマッチしてて良い感じですね。
今回はいつもの「HGUC」ではなく『HGGT』という新シリーズということで対象年齢も15歳以上と一気に引き上げた恩恵を受けたのがアンテナを始めとしたエッジ関連です。
非常にシャープであります。
見た目に似合わず可動範囲はかなり広いです。
肘も二重関節でしっかり曲がりますし、肩アーマーそのままで腕は水平まで上がります。腰部は360度しっかり回転します。あとフロントアーマーはいつもの真ん中カットして独立可動するというお馴染みの仕様のものです。
頭部も大きく上を見上げることが出来ます。逆にアゴを引くのは苦手。
設定イラスト風に。
こんなアングルもありましたね。
大田垣康夫先生の独特のポージングですよね。無機質なカッコ良さと静かな殺気がみなぎっています(笑)
あおり。
頭が小さめのポロポーションなので実際のサイズよりも巨大に見えます。素晴らしいスタイリングです。
ビームサーベル刃はRGでお馴染みの長いものが二つ付属。
柄はバックパックに装着出来ます。
納まりは良いのですが少し外しにくいかなという印象を持ちました。
ザクと同じく肘、上腕、股間、膝関節には防塵加工された意匠が採用されています。
おそらくデザイン的にここら辺が好みの別れるところではないかなと思います。
また、至る所に合わせ目消しが必要な箇所が出てきます。これは先の「ザク+ビッグガン」と同様ですね。ただFAガンダムの方が消し易いものが多いですね。
股間には3mm丸穴が空いています。
基本的にサンダーボルト宙域での戦闘のお話なので浮いているシーンが圧倒的に多いと思いますのでスタンドを活用して飾る方が雰囲気が出そうですね。
この重装備感がたまりません。
可動面での唯一の弱点は接地性が悪いことくらいです。
ただバランスは取り易いのでこういったポーズはスタンド無しで普通に決まります。
立て膝は美しい姿勢で実現出来ます。
ほんとに良い時代になったもんです。
一巻の表紙風に。
作中の意図的に躍動感を排除したようなポージングは独特て見ていて新鮮でした。
写真だけで見ると情報量と各面のエッジのシャープさが相まって1/100スケールくらいに錯覚してしまう程の情報量があります。
とにかくよく動きます。
男の夢がギッシリ詰まった素晴らしいリアビュー!
なんか配色がNASAっぽくて不思議な雰囲気を醸し出しています。
今回のお気に入りパーツは二カ所あります。
まずは脹脛小気味好い色分けを見事なパーツ分割で実現しています。
そして爪先。
さすがに赤い爪は塗り分けを頑張らないといけないだろうなと覚悟しておったのですが、なんと別パーツに!
これは素直に有難いです。造型もシャープで美しい。言うことなしであります。
ご参考になればと思いましてRGガンダムと比較。
浮かせたバージョンの比較画像。
シールドを腕に直付けしたいときはこのパーツを使います。いつもの向きを二種類選べる方式です。
あとスタンドが付属します。
如何せん台座の面積が小さいのであまり派手なポーズは転倒の元になりそうなのでご使用の際は慎重に…
ちなみに接続ポイントの角度は差換えで変更出来ます。
ま、素直にアクションベースか魂ステージ等の汎用スタンドを使用するのが吉かと思われます。
ちなみにこれは4枚シールド取り付け状態です。
初めてこれのイラスト見た時は私はぶったまげましたね(笑)
とにかくハッタリが効いた仰々しい出で立ちで浪漫溢れます!!
こんな細腕でシールドやら武器やら取回せるならMSの腕そのものもこれで良くない??なんて内心思いましたがカッコ良いので黙っておく事にしています(笑)
バックパックは巨大で造型もしっかりしていてパーツ分けも細かく劇中同様分割出来ます。
いつもならこの辺は完成時に接着するのが私のやり方なのですが、今回は「あのシーン」を再現するために分解可能な状態で製作していくつもりです。
とまあ、こちらもザク+ビッグガンに負けず劣らずのハードボイルド、ヘビーデューティな造りとなっております。
流石にガンダム系キットだけあって無塗装でも付属のシールを組み合わせればかなり雰囲気のある作例に仕上がる良キットであります。
(本レビューで使用している写真ではシールを一枚も貼っていません。)
ただ至る所にモロに出る合わせ目や1/144スケールではパーツ分け不可能な部分での色の足りなさ等は当然ながらありますのでここはモデラーの腕の見せ所でしょうね。
このサンダーボルト関連のキットはその対象年齢の高さからもある程度ヘビーなモデラーもターゲットにしていることはほぼ間違いないと思いますので、今回は「〇〇が足りないだの成形色がどうのこうの」と言うのはちょっと的外れかも知れません。とにかく本能の赴くままに、製作しながら完成に向けてあれこれ即興でジャズのインプロビゼイションのようにモデリングしていくようなスリリングな楽しみを与えてくれる懐の深いシリーズとして定着していくと良いですね。当ブログとしてはこれもハードな仕上りを目指してエンジョイさせていただくつもりです。完成が楽しみ。早ければ来月中に出撃であります!