HGUC No.234
シャア専用ザクIIをつくる。


ようやく本塗装に入りました。


最新キット、しかも目玉中の目玉キットであるMS-06のリニューアルに於いて期待が大きかった分残念なのパーツ構成が採用されている上腕部ですが、先に塗装した肘あてと肘関節部分をマスクします。


肘関節は上腕部の合わせ目消しにの際に使った瞬着でやや白化してしまったので、マスクする前に再度関節色を塗っておきます。


当ブログで散々書き連ねてきた本キットの上腕モナカラインですが、よくよく考えてみるとBANDAI SPIRITS自体はどのように表現しているのだろうと組立説明書の表紙を見たら見事に該当箇所が写っていません(笑)


しかし右前腕部をよく見ると、


ここのことです。


モナカラインもしくはその痕跡のような線が見えるのです。画像では青い線でトレースしてみました。


組立説明書内のどの完成写真も頑なに該当箇所を写さぬ方針(苦笑)


これも確信犯なんじゃねーのかwwwと言いたくなりますが。思わず苦笑いです。


組立図も見返しました。


これはかなり苦しいモナカラインを誤魔化してるだけにしか私には見えません。

キット全体ではツルリとしたモールドの少ない、というかほぼゼロに近い最小限のストイックさを標榜しておきながらなぜに前腕に謎の一直線モナカラインをパネルラインとして誤魔化そうとするのか。


キットでは白いラインに沿ってパーツ分割されていますが、これだと肘関節に隣接する面が屈折した箇所の合わせ目を消すのがかなり難しくなります。


で、これは恐らく多くのモデラーが考える事だとは思いますが緑のラインに沿ってパーツ分割されていれば合わせ目は2倍に増えますが、その処理は格段に楽で正確に行えます。塗装派にもぱち組み派の方にもフレンドリーな構造だと思います。

MS-06のようなキットは複数買って量産させたいというモデラーも多いかと思いますのでパーツ構成はもっと練って欲しかったなと思います。この1パーツが左右分追加されただけで定価が1000円くらいボンってアップするものなんでしょうかね。定価をあと100だか200円アップさせてでも上腕ど真ん中の無様で消しにくい合わせ目は回避していただきたかったなと思います。

そして完成写真に該当箇所が堂々と写されている写真が一枚もないのもまた気になります。このモナカラインが最新の解釈、最先端のイケてるデザインなんだともし本当に思っているのであれば、天下のバンダイはガッツリモナカラインを晒した完成写真を載せて欲しかったですし、驚異のパーツ分割で合わせ目を巧みにいなす横綱相撲していただきたかった。他が秀逸な分、この上腕の処理がただひたすら残念でなりません。今後間違いなく緑の量産型やその他リデコが出るわけで複数買いされるキットで厄介な合わせ目を都度都度処理させる仕様というのは結構致命的な気がします。

10年以上前に発売された HGUC ザクF2では驚異の分割で難なくクリアし、近年登場したHGオリジンザクでは挟み込みとは言え、そのモナカラインは消し易いものでした。しかも肘関節は後ハメしてくださいと言わんばかりの配慮がされていましたし、私のように何でも後ハメ加工する考えから改宗して強度を優先したいモデラーに対してもマスクし易い構造を採用していました。要するに肘関節を挟み込む部分に関して設計力は昔の方が上だと言いたいわけです。これは複数買うつもりだったモデラーにとって非常に重要な問題だと思います。

前の記事でも似たような事を書きましたが十歩進んだと見せかけて何歩か後ずさりするような場面があり何とも言えない不条理に疑問が湧き上がります。


そうこうブツブツ言いながら肘関節部分の塗料も乾いたのでマスク。


足裏には肉抜き穴がないので助かります。
HGはその昔、これが当たり前でした。これでこそハイグレードだと思います。

元々ザク系は構造上滅多に足裏に肉抜き穴を入れられる事はありませんでしたが。サンダーボルト版が結構ガッツリ穴が空いていました。


肉抜き穴が無い事を祝ってマスクしてみました。


塗り分け。


更に塗り分け。


リタッチをしつつスミ入れ。
ノズルの中心部には塗装後HIQパーツのマグネットセッターを取り付けてディテールアップしようと思います。


ザクのシールド裏も完成後チラチラ目立つお色気ポイントとなりますので毎度の事ながら塗り分ける事にしました。


スミ入れしたら更に引き締まるのではないかと期待しております。


前回の記事で書きましたが今回は要所要所に白線を引きたかったので白サフを吹き乾燥後細切りマスキングテープを貼ってマスク。幅は1mmです。


腰部装甲。シャア専用。


こっちは緑色に塗る予定です。


クレオスのあずき色で塗装しました。


HGUC ネオジオング用に四年ほど前に大量購入しておったものです。切れにマスク出来ていたようでリタッチ無しです。


シールド外側のマスク。


脚部の白線はこのような感じで。曲面や折れが複数あり地味に忍耐が要ります。


量産型ザクとして作る予定のヘルメットはブレードアンテナ取り付け部の穴埋め後、何度か捨てサフ + 整形を繰り返し最後はコンパウンドで磨きツルツルにしました。


本来ブレードアンテナが刺さる箇所に白いプラ材をはめ込んでしますが、その隙間に気泡が出来てたためその処理も行いました。写真で黒い小さな点々がありますがそれが補修した跡です。

あと写真では分かりにくいですが最初のやすりがけでひさし部分のエッジが消失してしまっていたのでそれも復活させています。

言葉にすると一文、二文で終わりますがこの手の作業は1発で完璧にきまる事はまず無いので何度も繰り返しながら目的の形状に近づけたりキット本来のパーツと補修に用いた部材とが違和感無く繋がるよう地道に作業を繰り返すする必要があります。


あと話は逸れますが遂に HGUC ネオジオングのプロペラントブースターの長大な合わせ目消しが終わりました。まだ面は粗いですし捨てサフ吹いたらあれこれエラーが顕在化するのでしょうがやっとここまで来たなという感じです。

ここからモールド追加を中心としたディテールアップに取り掛かり捨てサフはその後行う予定です。何が起きてもおかしく無いご時世ですので悔いが残らぬよう作りたいキットはどんどん完成させていきたいところです。

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