今夜も塗装していきました。
当初は昨日完成させるつもりで手を動かし続けてきたのですが、結構パーツも多くカラフルな機体なので時間がかかってしまっております。
まずは機体各部にあるラインを描いていきたいと思います。
本キットには有難い事に水転写デカールが収録されており、勿論ラインデカールも入っているわけですが、デザイン状細長い故にどうしても余白が目立ちます。
ガンプラに限らずファントムや F-2 のタービンライン、 ブラックバード等のウォークウェイライン等も私は塗装で表現しています。余白をカットするという手段も理論上可能ですがまあかなりの至難の業ですし、コンマ数ミリのズレでも線が縮れて見えますのであまり合理的ではありません。
まず通常のグレーサフを吹いた上にラインを引きたい箇所にピンクサーフェイサーを吹き、線を引きたい箇所に赤や黄色の塗料を吹きます。
そして細切りマスキングテープを貼ります。
しっかり密着させる事が肝要です。
で再度グレーサフを吹いて本体色を塗りました。
今回メインに使ったグレーはクレオスの35番なんですが、これが1200番サフの色に似ています。
サフ吹きオンリーっぽい仕上がりを目指したい時はサフ吹き後35番を吹くとそれっぽくなると思います。写真で見るとサフオンリーでもカッコ良いのですが、本来はその上に乗せる塗料の食いつきを重視してどうしても面が粗いのでスミを綺麗に流したい等考慮するとサフの上に肌理の細かい塗料を吹いた方が仕上がりが美しいです。
折角アヴィエイションな機体なので、脚部を中心にスプリンター迷彩を施す事にしました。
ルフトバッフェな色味が良かろうとメッサーシュミットの腹の色を使ってみようと脳内モデリングしていたのですが、いざ吹いて見ると想像以上に発色鮮やかだったため今回この塗料は却下。
現在制作中の 1/32 Bf 109 E型の塗装時に活躍してもいただこうと思います。
で結局自分で調色したグレーで塗り分けました。
薄めに調色して試し吹きしながら理想の発色を目指しました。
グレー系は奥が深いのでキリがないです。
クレオスだけでも相当な数のグレーがありますが用途に合わせて大なり小なり調整しながら使う事が多いです。
調子に乗ってあれこれ塗り分けてみました。
お次は白線を塗っていきます。
ある程度渋めに仕上げたい時や今回のように白線はあくまで脇役だという時純白のストライプがドカンと胴体に入ると悪目立ちして色が散らかる事があります。こういう時私は迷わずクレオス311番 or ガイアノーツ のバーチャロンカラー「レディッシュウォームホワイト」もを使います。
カトキメカの塗装時に特に威力を発揮増します。私はスケールモデルでも白が白過ぎるという時多用しています。
塗装後ラインを引きたい箇所に細切りマスキングテープを貼り付け。1ミリ幅を使用しました。
結構めんどくさかったですが水転写デカールやシールの類と異なり余白無しで仕上げる事が出来ますからね。やる価値があります。
その後自作したブルーを吹いて基本塗装終わり。
ちょっとマスキングミスもありますが(笑)色味はかなり良い感じです。
あと武器持ち手首なんですが、完成後も武器の着脱を行う箇所しますので破損防止のために嵌合調整しておきます。
ちょっと分かり難い写真で恐縮ですが、接続ピンを長方形から三角形にカットしています。
本キットのグフカスタムではグレー整形だったのですが、今回メタリック整形なんですよね。金属粒子が練り込まれている分、嵌合がキツく粘り気も損なわれ通常プラより破損リスクが高くなります。関節パーツにも使われているのですがこれバンダイにはやめていただきたいんですよね。関節や力のかかる箇所はある程度粘り強い材質で構成されるべきです。この辺りはプラモメーカーとしてよりも玩具メーカーとしてのプライドみたいのがあるんですかね。
足裏は最近のガンプラでは珍しい程細かい造形が施されており流石ハイグレードだなと唸ってしまう程立派なモールドが施されております。
当ブログ上で私はガンプラのエグい足裏肉抜き穴等に直面するたび怒りの檄文朗読を披露してきたわけですから(苦笑)ここはしっかりメーカーの心意気に敬意を評して塗り分けて楽しみたいと思います。
ノズル内部を赤く塗りたかったのでまずピンクサフを吹き、乾燥後それ以外をマスクするという手法です。
大きいノズルは縁取りがあったのでそのモールドに沿ってマスキングテープでマスク、小さいノズルはマスキングパテで埋めました。という事で今回は以上です。
工程としてはこれから武器や装甲裏面等の濃い色を塗装しスミ入れしつつ本体組み上げ後、ようやく水転写デカール貼りです。想像以上に時間がかっていますがなんとしても近日中に完成させたいものです。