台座をつくる。
ハセガワ 1/48 F4U-4 コルセア


今回は読者の方からのお問い合わせにお応えする形で当ブログでよくやる台座表現についてご説明致します。


当初台座だけ作ろうかと思ったのですが、折角なんで飛行機模型でも浮かせてみましょうかね。


今回は結構前から積んでいるハセガワ 1/48 コルセアを使用します。

非常に有名な歴史あるキットで初版は1980年発売。
リデコ箱替えデカール替えを繰り返しながら現在もバリバリ現役な40年選手です。

ちょうど2年前に当ブログでは一度完成報告を投稿しています。

他にも山ほど 1/48 レシプロ戦闘機のプラモを積んでいますが、今回は台座制作をご説明する事もメインテーマですのでパーツ数が少なく作り慣れているプラモを選びました。

それでいて造形も美しいですしなんと言っても安いんですよね。
それらの要素と同等かもしかしたらそれ以上に重要な要素として「入手し易い」という点も見逃せません。

このキットは大抵万年レビュラー状態でヨドバシカメラやプラモ屋で大抵置いてありますし、仮に品切れしてもちょくちょく入荷してくるイメージがあります。

デカくて安くてパーツが少なくどこにでも売っててカッコ良い。もう言う事がないです。そして本キットは着座パイロット付きです。もう最高ですよ。


台座にはこれを使います。
和泉化成株式會社が製造している「クリアキューブ70」(品番3198)というものを当ブログでは専ら使用しています。

同社からは他にもマス目や寸法の異なるアイテムが多数出ておりますので用途に応じて使い分けます。

材質はありがたい事にスチロール樹脂製ですのでタミヤセメントも使用出来ますし勿論ラッカー系塗料での塗装も可能です。モデラーの発想次第で相当な応用が効くのではないかと思います。


外寸は約70ミリ、有効内寸は約66ミリ。
成型の精度に相当な自信が無いとわざわざここまで諸元を載せないのではないでしょうか。これぞ MADE IN JAPAN。

透明度も極めて高く、これ程のクオリティで価格はなんとおひとつ100円 + 消費税で入手可能です。私はキャンドゥに立ち寄った際に買い足しています。


早速台座として製作していきます。
内寸が明記されていますのでそれを参考にパイプを用意しました。
今回タミヤの外径8ミリ内径5ミリのプラパイプを使用しましたがABSパイプ等もよく使います。


こんな感じで任意の場所に接着。
時間に余裕がある時はタミヤセメントを使いますが今回は早く次の工程に行きたかったので瞬着で接着しました。


横から見て真っ直ぐになっていない場合は接着剤が固まる前に位置を調整します。


こういう微妙な位置合わせが発生するので本来はタミヤセメントが良いと思います。


お次は石膏を用意します。
私は家庭化学工業の石膏2kgという商品を使っています。

特に銘柄に拘りがあるというわけではなく純粋に安いから(現在私が購入した時より値上がりしているようですがそれでも安いです)というのとヨドバシカメラで買えるからという理由からです。

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それと2kgパックというのも私にとって好都合で、小さ過ぎず大き過ぎずちょうど良いのです。

業務用のデカイ袋に入ったものを仮に割安で入手出来ても浸水したら一発アウトですし、そもそも置く場所に困りますから。

私は二袋載せていますが、私みたいに隙あらばプラモを作りたい、飛行機は台座の上に浮かせて飾りたいという人以外は一袋で充分です。相当なハイペースでプラモを完成させるような事がない限りなかなか減る事はない筈です。

先述の通り袋が破れて浸水したらアウトですし、湿度が高い日本では特に必要な量プラスアルファくらいで都度都度要る時買う方が賢いと思います。


袋の裏に分量が書いてあります。
石膏2キロに対して水1700ccとありますが、一般的な 1/48 レシプロ戦闘機プラモを浮かせる分にはそこまで使いませんので、


石膏100グラムに対して水85グラムで混ぜます。


これを都度都度流し込んでいきます。


このやりかたですと都合良く摺り切り一杯になるという事は滅多にないのでついでに他の台座用にストックしている容器に石膏を充填していきます。

探してみると途中まで石膏を詰めている容器がいくつか出てきました。

塗装の合間やパーツ洗浄、セメントやパテの硬化などでアイドルタイムが発生した際にちょくちょく石膏を詰めてストックしておくと良いかも知れません。

私はこの石膏を混ぜる作業が億劫でついつい後回しにしがちですが、そうなると折角本体が完成しても台座が間に合わないという事になってしまいますので私の場合は日頃から準備しておいた方が良さそうです。


本体もそそくさと仮組み。


主翼はこの段階で接着しました。


特徴的な逆ガルウィングも力強く立体化されていますが消してやり過ぎずハセガワらしい上品で美しいシルエットとの共存が図られております。


ハセガワからは 1/48 、 1/72 、たまごひこーきとあれこれでており私はどれも作った事がありますがいずれもそれぞれの良さがあります。


タミヤからも 1/48 、 1/72 が出ておりそちらもほぼどこでも売っておりハセガワほどではないですが安価で入手し易いですが私はまだ作った事がありません。

あとタミヤからは 1/32 版も出ているのでいつかトライしたいですね。ヨドバシで入荷する度欲しくなりますがいつもテンポ良く店頭から消えますので非常に人気のあるキットのようです。


41年前の金型ですが、パーツ精度は極めて良好で主翼と胴体の合いなども完璧です。

凸モールドが憎くて憎くて仕方がないという方以外にはかなりオススメ出来るキットです。

入手のし易さ、パーツ数の少なさ、機体の美しさという点からみても飛行機模型デビューされてみたい方や久しぶりにプラモでもやってみようかという方、ガンプラが売り切れ続きでスケールモデルとやらを作ってみるかというような方々に自信を持ってお奨め出来る名作キットだと思います。

という事で今回は台座を作りながらその上に乗せて飾るプラモを作っていくという形で完成を目指したいと思います。以上です。

One thought to “台座をつくる。
ハセガワ 1/48 F4U-4 コルセア”

  1. さっそくリクエストに答えていただきありがとうございます。ブログを見たあとに自分の飛行機模型に合う台座をどうやって作ろうか考えながら床につくのが最近の快眠の秘訣になっております。引き続き、更新楽しみにしております。

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