BANDAI SPIRITS HG 水星の魔女 1/144
ディランザ(グエル専用機) をつくる。


久しぶりに発売日に新製品ぱち組みレビューをする事が出来ました。

これ欲しかったんですよ。

欲しかったのに予約受付終了となり「このままではディランザが手に入らない」と枕を濡らしたこともあったのですが(笑)まさか店頭に山積みになっているとは!BANDAI SPIRITSの工場は大車輪大回転のフル稼働といったところなのでしょうか。

本日プラ板が不足しつつあったので昼過ぎにのんびりヨドバシ博多に買い足しに行ったら目を疑うような光景が広がっていました。とんでもない量のディランザが文字通り山積みでした。気づけば私はタミヤのプラ板とこのキットを持ってレジ前に立っていました。

べギルべウの時も書きましたがとうとう青バンダイマークが馴染む美しい箱絵が出てきたな、と思いました。「水星の魔女」シリーズのガンプラは箱絵が誠に美しいです。躍動感と清潔感と緊張感が共存しています。


ヨドバシなので割引価格で購入。ここから更に10パー還元。ありがてえ。


かなり勇壮な出立ちのガンプラです。

あいにく「水星の魔女」は未視聴?なのでどのような活躍をするのかどのような位置付けの機体なのか皆目見当もつきませんが非常にカッコ良いです。

プロローグも非常に好評だったそうで私も少しだけクリップされた劇中の絵を拝見しましたが美しい描き込みに目を奪われました。

ただ精細なだけでなく緊張感のある空気感が「閃光のハサウェイ」を彷彿とさせました。ただプロローグも私未視聴なんですよ。

ちょっと最近忙しいのもありますがそもそも視聴方法がわからないという笑

AmazonプライムとかYouTubeで配信されてるのでしょうかね。もしされてたら近く観てみたいです。


美しい透明度の高いクリアパーツが入っています。ビーム兵器が存在する世界観だという事はわかりました。


多色整形Aランナー。


すっかりおなじみとなった KPS ランナー。本キットは完全PCレスの近代的な内容となっております。


低価格ながらかなりのパーツ数。


シールはセンサー部分のみ。
色分けレベルの高さを伺い知る事が出来ます。


組立説明書。
青バンダイになってから私は「ロゴの収まりが悪くなった」と何度も何度もしつこく書いてきましたが、「水星の魔女」キットは等々その問題もクリアして非常に美しい白い背景と青いオブジェクトを巧みに用いて青バンダイロゴとの調和を図る事に成功しました。

当ブログで何年もBANDAI SPIRITSに対して言いたいことをあれこれ言ってきたのですが、今回このキットを仮組みしてここ数年HGの多くが抱えていた課題をほぼ全てクリアしているということを思い知らされました。後述するぱち組みレビュー部分でも書きますが本キットはとんでもない名作キットなのです。


久しぶりの新製品発売日のぱち組みということもあってかあっという間に組み上がりました。

素晴らしいプロポーション。力強さと美しが共存した素晴らしい造形。


見た感じかなり密度の高い外見をしていますが非常に組み立て易く45分かかりませんでした。

しかも後々の作業の便を考えて私は勘合調整しながら組んだわけですがそれでも約45で組み上がりましたからね。

低価格でしかもあっという間に組み上がるキットながら全然チープさがないんですよ。

それどころかかなり複雑な形状で非常に密度感が高いです。


なんか既視感あるな、と思ったのですが、


なんというか虫っぽいんですよね。


甲虫のクチクラを彷彿とさせます。


久しぶりに本棚からこの本を引っ張り出してきましたが、本編未視聴であることを言い訳にして塗装を思いっきりはっちゃけたものにするという手もありかもしれません。


ちなみにこの本の写真を今載せました。
著者の丸山先生のご専門は確かツノゼミだったと思います。ツノゼミの異形とも言える頭部の形状なんかはまさにディランザに通じる物があります。


武器も大変充実しておりました。

外見から想像もつかないレベルで可動範囲は非常に広いです。


体型的にはガルムロディに近いイメージがあります。


頭部や背中の装飾を外して渋めの塗装して仕上げれば一気にミリタリーな雰囲気になりそう。


手持ち武器は手首とのフィッティングが完璧でグラついたり逆にキツキツだったりする事はありません。


足裏の造形はどこか宇宙世紀的で安定感のあるビジュアルです。ジオン系と言われても全く違和感のないものです。

そう、ここがまた素晴らしいポイントで全く肉抜き穴がありません。

当ブログでしつこく書き続けてきたことですが、「ある時期を境にHGガンプラの足裏がやたらと肉抜き穴だらけになり出した」件に終止符を打つかのような気合いの入ったパーツ構成となっております。

これでこそ「HG = ハイグレード」です!


こんだけずんぐりむっくりな体型でありながら可動範囲は非常に広いです。

膝もしっかり曲がり立膝も余裕で決まりますし、肘の関節もRG 水準で深く深く曲がります。

しかもそうした可動機構を極めて少ないパーツ数で実装しており驚異的な設計力を発揮されているガンプラだと私は思います。


個人的には肘関節周りのパーツ構成には唸りました。

まず構造が素晴らしい、というのはもはやBANDAI SPIRITSとしては褒め言葉にならず当たり前の水準となってしまっている点に驚異を覚えてしまいます。

そして私が唸ってしまったのはこれらのパーツが精度高く噛み合い、且つ適度な感触でヌルりと結合していく点です。まさにエクスタシーに溢れた嵌合具合となっており、もはや同社がパーツ構成だけでは飽き足らず「組み立てる際の感触やその快感」までも設計の範囲に入れてしまっていることを思い知らされます。異次元の領域と言っても過言ではないと思います。

このあたりの感触に関する情報は写真や文章ではどうしてもお伝え出来ず全くもってもどかしいのですが、まさに本キットをお手に取って実際に組み立ててこの快感を味わっていただきたいところです。


私が当ブログで何度もしつこく書いてきた事に関することで更にもうひとつ重要なポイントがあって、

「最近のガンプラは挟み込み構造だらけで塗装する時大変」という問題も今回は完全にクリアされています。

実際太ももや脚部はモナカ構造なのですが、関節パーツを挟み込むような事は一切なく、手間のかかるマスキングや後ハメ加工の必要性は皆無です。

安心して合わせ目消ししてそれぞれ別ユニットとして塗装し終わってから組み立てる事が出来ます。

地味な話ですが、塗装込みでガンプラを製作される方にとっては非常に重要な要素になる部分であるため、私はとても嬉しかったです。

私がここ数年ガンプラ製作時に感じた疑問点や不満を悉くクリアしたキットが新製品として登場したので本当に感激しました。まさか箱絵からパーツ構成から肉抜き穴問題まで何もかもクリアされる日が来るとは思いませんでした笑

こちらがあれやこれやと「ここがおかしいアレが問題だ。昔は出来てたのに最近は退化してしまった。どうなっちまったんだバンダイは…」と随分と注文を書き連ねてきましたが、このティランザ全てクリアされているのです。

まるで「お前こういうずんぐりしたゴツいメカ好きだったろ?長年グダグダ言ってた件全部クリアしてやったからちゃんと買ってマジでカッコよく仕上げろよwww」と言われたような気分になりました。

これだけのものをメーカーが出してきたら、モデラーとしてやる事はもうたったひとつですよしっかり完成させるのみです。さっさと作ってもうひとつ書い足し、それを完成させてまたディランザ書い足しと作り続けたいと思います。まぁご時世的に売り切れてしまう可能性がありますがこれは本当に良いキットです。

ちなみに手持ち武器は全て左右どちらの手でも持てます。


HGUC ザクF2と比較。


ボリューム対価格的な面でみてもかなりお得な内容となっております。


どでかい武器が付属します。


これを持たせる時、手甲パーツを都度取り外す必要があり本キット唯一の弱点を必死で探すならばこれになります。


とにかく可動範囲が広いので余裕を持ったタメの効いた持たせ方が出来ます。


先述したビームナタ?みたいなものは肩のバインダー内部に収納出来ます。


銃も収納出来ます。
マガジンが干渉するので取り外さないといけないのですが、なんとそれも裏側のポケットに収納出来るという徹底ぶりでもう何もかも良く出来ています。

とんでもなく優等生なキットです。


このキットを入手した瞬間から「エモーションマニピュレーターを使おう」と心に決めておりましたので手首を分解させる件は個人的には全く気にしておりませんでした。サイズ的にも良い塩梅です。

エモーションマニピュレーターを 1/144 キットに使うことでまず末端が肥大化して見えますので良い意味で遠近感が狂い、武器を持たせた時の迫力が大幅にアップします。

そしてエモーションマニピュレーターを使う最大のメリットはやはり全指フル可動であるという点ですね。

写真のように付属の武器持ち手では対応出来ないような太い箇所、特殊な形状の部分を持たせる事が出来ますし、武器を持たせなかったとしても表情豊かな演技をさせる事が出来ますからね、折角GUNDAM SIDE-Fやガンダムベース福岡が近所にあるという環境下にいますので徹底的に有効活用したいと思います。

本キットはなるだけ早く製作スタートしたいと思います。
本編未視聴であるため全くニュートラルな心境でキットに向き合えるため自分なりのイメージでちょっと改修したりして理想のロボット像を目指してみたいと思います。

今月上旬中に完成報告出来るよう日程を組みたいと思います。

当ブログ初「水星の魔女」キットの製作になるわけですがまぁ見事なもん出してきたな、という印象を持ちました。文字通り文句なし最高です。超オススメです。という評価になります。素晴らしいガンプラです。という事で今回は以上です。

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