私はロボニャン。
未来にスミの流れないモールドなど存在しないwwwww!

HGBF ハイモック x2 更に x2!
HGBF ガンダムEz-SR x3
進捗報告。

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二月になりました。今月も相変わらずビルドファイターズものを作っております。一気に七体作ろうという暴挙です(笑)

兼ねてからお話しておりましたスジ彫り道具を新たに調達致しましたのでその導入報告も織り交ぜながらやっていこうかと思います。

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私は確か今から三年程前にガンプラという遊びを再開したのですが、当時の私は今よりずっとガンプラ制作に於いて謎が多かったです。

その代表的なものが「スジ彫り」でした。

キットを組み立てていざエナメル塗料を流そうとしてもキットのままではモールドが浅くて拭き取る度に消えたのです。子供の頃から謎でした。なぜ模型誌や組立説明書の写真は綺麗にスミが入っているのに自分ではそれが出来ないのかと。

どうしたものかと思い三十路を過ぎてからようやく重い腰を上げGoogle検索した末行き着いたのがスジボリ堂というところが作っている「BMCタガネ」なる道具が素晴らしいという話でした。至高と言われていました。

職人が一本一本タングステンの刃先を研磨して作っているという硬派なストーリーもまた神秘的に映りました。

ここからは寝ても醒めても仕事中も「BMCタガネ」に夢中になり、その週末近所の模型店に行ったのですがあまり大量生産されているものでもないらしく置いていませんでした(泣)その時点でどのようなパッケージで販売されているのかも知らず己のリサーチ不足を嘆きましたwww

これは通販でしか手に入らないのかなと思いつつももう一件別の模型店があることを思い出し物は試しと来店してみたらレジ横に大量にぶら下げて売られており何の考えも無く0.2mm刃のモデルを買いました。(今ではそのお店に在庫は殆どありません。ご存知の通り今でも絶大な支持を受ける人気商品なのです。)結果としてこの太さで正解だったと思っています。

足早に自宅に戻り早速作り掛けのガンプラ(忘れもしませんUC版ジュアッグです)に刃を当てた瞬間、私にとって何かが弾けましたねwwww
こういう体験は仕事でもプライベートでも一生に何度かしかないことだと思います。

私にとってどれだけ欠かせない道具となったかは右カラムの完成品ギャラリーをご覧になっていただけば言葉は要らないかと思います。

「至高」の言葉に嘘偽りは無く、むしろその言葉を超える表現を国語辞典をまさぐって探さねばならぬ水準にBMCタガネは君臨していたのであります〜〜〜〜〜。

現在我が家には四本のBMCタガネがあります。
最初の半年で私は二本折りました。硬度の高いタングステンはシャープな彫りを約束してくれる反面、その高硬度故に余計な力が加わった際に脆さを見せます。

しかし使い方に慣れてからというものここ二年以上の間は全くのノートラブルです。

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BMCタガネが折れるパターンで代表的なものは恐らく曲線モールドを彫る際に無理な力が加わってしまう場合なのでは無いでしょうか。

私は二度ともこれで折りました。慣れると加減が見えてくるものですが代役を立てられるものならそうしたいといつしか考えるようになりました。

BMCタガネにしか出来ない作業があるとすればそれ専用に使いたいと思ったのです。

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ということで最初に試したのはハセガワさんの「モデリング スクライバー (模型用けがき針)」です。

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なぜこれを選んだかと言うと先端が針のように円錐状になっていたからです。

これならば曲線モールドを彫る際に刃先に余計な力が加わることなくモールドを彫る事が出来ると思ったのです。

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ということでハイモックに使ってみます。ちょうど襟元別パーツとして解釈しモールドを彫りたかったのです。

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何度かなぞってここまできました。時間はさして掛かっていませんが結構な回数なぞりました。

写真では分かり難いですが毛羽立ちが多く彫りも浅いのでそのままではスミは綺麗に流れず使えません。そして力を入れて彫ると円錐状の刃先なので当然ながらモールドはどんどん太くなってしまいます。

じゃあこの道具ダメなのかとなりそうですがそんなことはないのです。

今まで私はBMCタガネを使ってこういう曲線も一から彫ってきましたが、ガイドとなる元のモールドが明確で無い段階でいきなりBMCタガネを入れると歪んだ線になりがちで綺麗な線を引くためには一旦けがき針でBMCタガネの刃が脱線しないようにしておく事が重要なのです。

モデリングスクライバーで彫っただけでは私としては納得がいかないけれどもそれをガイドにすることで質の高いモールドを彫る事が出来るということです。即ちこの道具は「買い」です(笑)

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いつも私ならここでBMCタガネを投入してとどめを刺すところですが、ここは新顔を使ってスジ彫り道を探求してみたいと思います。

そもそもここでBMCタガネを投入すると結局曲線を彫る事になるので当初の方針から逸れて本末転倒になってしまいますしね(笑)

ということでクレオスさんの「Mr.ラインチゼル」登場です。昨年注文し約2ヶ月半待ってようやく入手しました。BMCタガネ同様かなりの人気モデルのようです。グリップは写真では樹脂製のように見えますがアルミ製です。この手の道具は感度が大事ですから流石クレオス、分かってらっしゃいます。期待が自ずと膨らみます。

本体購入時には0.3mmの刃が装着されていますが我が家の制作環境でメインに使っているBMCタガネ0.2mmと比較したかったので替刃0.2mmも一緒に入手しました。

この刃先が替えて使用出来るというコンセプトは「ポストBMCタガネ」として非常に重要なアドバンテージだと思います。

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刃先。
面白い形をしております。

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さて実力や如何に。。。

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おおおおおおっ!!!!!
なんかヌメッとした感触です(笑)BMCタガネとはまた異なる気持ち良さがありちょっとクセになります。

しかもバッチリ彫れています。これは凄い!

「ヌメッと」した感触と形容しましたがBMCタガネを日頃使っている方なら恐らく分かっていただけるかと思います。

まず間違いなくタングステンよりずっと柔らかい材質で出来ています。金属なので固いのですがBMCタガネよりずっと弾力があります。即ちこういった既存の曲線モールドを明確化する際にはうってつけの道具であるということです。

これはちょっと手放せませんね。

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色々と試してみましょう。
Ez-SRの脚部に着く追加パーツの既存モールドを彫ってみたいと思います。

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BMCタガネより弾力のある刃先ですが充分役目を果たしています。素晴らしいです。

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ちょっと力んで脱線してしまいましたが左がラインチゼルで彫ったもの、右がキットのまま。その差は歴然です。

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お次は踵を。

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見違えます!
Mr.ラインチゼル、かなりのやり手です。

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続いてフロントアーマー。ここは原型機Ez-8の装甲に更に装甲を被せたようなデザインなので積層感を出したいところですが。。。

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言うことなし!
勿論作業時間は一分も掛かりません。数秒レベルです。

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実はもう一つ道具を追加しました。

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ハセガワさんの「エッチングソースクライバー」です。モデラーお馴染みの道具らしいのですが私は初めて買いました。

確かに昔から工具コーナーにぶら下がっていたのは知っていたのですが何に使うのか皆目見当もつかず今までノーチェックでおりました。

この工具はエッチングパーツのようになっており金属ゲートから切り出して使います。

刃毎にいろいろ特性があるのかも知れませんがあまり深く考えず一つ切り出してみました。

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ソーというくらいですから鋸の刃が着いているのですがガンプラの手首モールドを彫るのにとても便利であると先日Webで知りました。

私はガンプラを自分の好きなように作ることだけに興味があるので明らかに「見るより作る」派だと思っています。

そんな感じで普段他人様のブログや雑誌等はほぼ見ないのですがたまには見た方が良いですね。もの凄く勉強になります(笑)

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実は私はガンプラの手首の処理にいつも苦戦しておりました。

写真ではモールドがキッチリ彫られているように見えますがキットのままだと塗装後まずスミがスムーズに流れることはないです。

指の関節や指間をキッチリひとつひとつ彫っていくのは結構大変なんです。

地味な反面、完成後とても目立つ部分なので手を抜くのはもっての他で手首で作業が中断することもしばしばありました。

また今まではBMCタガネで彫り進めていましたいましたので刃先へのダメージが心配で総合的にとにかく億劫な作業だったのでその問題解決になればと思い導入しました。

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グサっと刃を入れてみました。
ペラペラなのでみくびっていましたが思っていたより鋭利です。

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おおおおおおおおおおおっ!!!!
なんでもっと早くにこれを導入しなかったのかと言う程ストレスフリーです。

今回宣伝っぽい言い回しを多用して恐縮ですがこれも手放せそうにありません。文明の利器です。

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こんだけ道具を揃えてそのどれもが使えるとしたらBMCタガネいらないじゃないかと思われるかも知れませんがやはりBMCタガネは偉大でした。

新規でモールドを彫る時に何がしかのテンプレートに沿って彫り進めるかと思いますが、新規モールドに関してはBMCタガネの右に出るものはありません。というより代役ほぼ不可能です。

今回ご紹介した全ての道具をお持ちの方ならわかるかと思いますが、まずスクライバーでは満足いくモールドを彫る前にテンプレートを傷めてしまいます。何より時間が非常に掛かります。

では切れ味抜群のMr.ラインチゼルはどうか?ということになりますが独特の刃先が新規モールドを彫る際の足かせとなってしまい自分が今何処を彫っているのかさっぱり分からなくなります。そして刃の固さがBMCタガネよりずっとマイルドなのでテンプレートに沿って彫るには(不可能ではないにしろ)限界があります。

BMCタガネのシンプルな刃先の形状と高硬度タングステン鋼はガンプラのスジ彫り追加に非常にマッチしていることを再認識する事となりました。

大事な事はこれらの道具を揃える事でそれぞれの特色を使い分けることでそれぞれの道具に無理な負担をさせる事無く快適にガンプラを作る事が出来るようになるという事だと思っています。

今回の補強のお陰でBMCタガネの寿命は伸び、曲線モールドはモデリングスクライバーとラインチゼルの合わせ技で刃の破損を殆ど気にせず綺麗なモールドを彫る事が出来るようになり、既存モールドはこれまたラインチゼルに概ね一任出来、長年の懸案だった手首のモールドはエッチングソースクライバーあっという間に彫れるというわけです。スジ彫りに関してほぼ盤石の体制が整いました。私がやりたいことはこれで一通り出来るように、よりやり易くなりました。

道具良し、
キット良し
この時代にガンプラにはまって本当にラッキーでした。

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ということで新規モールドはBMCタガネの独壇場です。

新品のラインチゼル替刃と同じ0.2mm刃ですが明らかに2年以上ほぼ毎日使い込んだBMCタガネの方が彫りが圧倒的にシャープです。これは他社の道具の出来が悪いのではなくスジボリ堂の職人さんが人間国宝級なのだと思います。

今後当ブログではBMCタガネはこの仕事に専念し末永く活躍してもらうつもりです。

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さ、お次はハイモックの目玉です。
ピンバイスで大体の穴を開けた後、5mmドリルでざっくり開口しました。

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側面にある出渕穴を1mmドリルを装着したピンバイスで開口したら適当な大きさにカットした裏面にプラ版を貼ります。

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そしてエポパテを充填。

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モノアイ基部としてウェーブさんの「Uバーニア フラット 丸形」を使うことにしました。丸形角形一通りストックしておけばガンプラいじりする時大抵何とかなります。

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こんな感じに。
スジ彫り道具がある程度揃ったら今度は穴開け道具も色々物色したくなるのが人情ですがここは散財せず手作業で開口部を綺麗にしていこうと思います。

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レンズパーツを仮止めしてみました。良い感じです。
モノアイのある機体は愛嬌と不気味さのさじ加減ひとつでどっち側にでも持っていけますね。

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せっかく四体作るのでモノアイの系は二種類試してみようと思います。

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背負い物はEz-SRから幾つか持ってくるつもりでして同時制作Ez-SRも作るのでこの際一気にやっていこうと思うのがPS同士の接続部分のスカスカ対策です。

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まずミサイルポッドですが本体を支えるパーツの接続部分が挟み込みで塗装や改造の際これは足かせになります。

ということで根元からカット。

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そして強度確保のために備えられているリブが二つありますのでこれも容赦なくカットです。補強方法は後で考えます。

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根元からカットした軸の跡をガイドに3mm丸穴を開口し丁度良い塩梅のKPSランナーをカットして接着。

乾燥後強度確保のために1mmプラ版を貼付けてしっかり換装させます。

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ちなみに今回もHGUCバイアラン・カスタムのHランナーから持ってきました。バイアラン・カスタムはプレバンのバイアラン・カスタム2号機含めて宝の山です。

ということで今回はここまでです。同時に七体制作となると流石に一体毎の進捗ペースは今ひとつですが終盤一気に複数体形になっていくのが気持ちよいので仕事とキッチリ両立しつつ健康にも気を配り頑張ってやっていこうかと思います。今月は忙しい月になりそうです(ガンプラ的に)。

明日はエルフ・ブルックの出荷日です。
運が良ければ明日パチ組みレビューが出来るかも知れません。
個人的にはかなり大好物なデザインの機体なのでとても楽しみです。ご期待ください。

「私はロボニャン。
未来にスミの流れないモールドなど存在しないwwwww!

HGBF ハイモック x2 更に x2!
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進捗報告。」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。

    今回のツール紹介、とてもためになりました。3つの道具とも
    「スジボリによい」とは聞いていましたが、今回の紹介で
    使い分けの方針が明確になりました。

    1. alkさん

      コメント及びご高覧いただき誠に有難う御座います。
      道具関連のお問合せが意外に多く、今後も予算と時間の許す範囲で気になった道具や技法に挑戦してみたいと思います!

      ご愛顧の程何卒宜しくお願い申し上げます。

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