HGUC ザクF2を作っていきます。
当ブログでは完全に「神格化」されたキットです。私は何度も「最高のガンプラ」と明言してきましたし今日においてもやはりそうです。
2010年2月にジオン仕様、その翌月2020年3月に連邦仕様がリリースされ今から悠に12年以上経過し、その間「ザク」と名のつくキットがそれこそ山のようにリリースされてきたものの、プロポーションの美しさ、パーツ構成等どれをとってもこのキットを超えるものはありません。
せいぜい可動範囲くらいでしかこのキットに対してアドバンテージを示す事が出来ていないのです。
ちなみにこの写真は2012年に製作したもので、なんと簡単フィニッシュです。まぁバーニア等の小さな箇所は塗装しましたが。
完璧すぎてやる事ないんですよね。
それほどまでに非の打ちどころがキットです。もしまた店頭で見かける事があれば(がっつきはしませんが)私は迷わず買います。
日頃私はガンプラを作る度に、特に234ザクのような「いわく付き」のキットを作る度にああだこうだと批判を書き連ねてきましたが、私の目が超えたのは間違いなくこのキットによるところが大きいと思います(笑)
それほどまでに私のプラモ人生に大きな影響を与えたガンプラです。
当時私このキットを12体買いましたからねwww
発売日というか入荷日にヨドバシカメラに行ったら完売していたんですよ。今でこそガンプラ飢饉ですが、当時としては誠に異例のヒットだったのです。
その後仕事の合間にガンプラを置いてそうな商店を片っ端から回ってひと箱、またひと箱と積み上げて行った記憶が蘇ります。今から12年も前の事です。
一機組める分のパーツをかき集めてきました。
これまでF2単体で製作してきた事が5回ほどありますが、それ以外はザクフリッパーとやアイザック、06Rなどとミキシングしたりしてきました。
そんなこともあってか、スパイクアーマーは二機分見つかりました。
スパイクアーマーは前後モナカ構造で合わせ目が出ますが、造形は非常に美しくそのパーツ構成も理にかなったものとなっており、昨今の無駄に凝って塗り分けしにくくなったり、あろうことか可動範囲を狭めたり、ポロリし易くなったりするようなトンチキな要素は全くありません。パーフェクトです。
取り付け易く、塗装し易く、可動範囲も広い。
実際は写真以上に可動します。
オリジンザクも HGUC234ザクIIもこの部分は完全にF2に劣ります。
なぜ12年前のキットの方が遥かに優れているんだ?と言いたくなります。シンプルで効果的なパーツ構成です。
前腕のパーツ構成も見事です。
合わせ目消しは不要で、手首の根元部分まで別パーツ化されています。
そしてそれを僅か3パーツで成し遂げています。
このキットを設計した方はまさに現代の名工であり、人間国宝に匹敵すると思います。
あまりに完璧過ぎてやる事といったらエッジを少し立てたり平面出ししたりといった基本工作以外のことをやる気がおきません。
私如きが余計な事に手を出したらキットの完璧さが損なわれるような気がするからです。
完璧なキットに対して自己表現を加えようという気持ちになり得ませんが、敢えてBMCタガネを入れるとしたらこのパーツくらいですかね。個人的にはそれさえも憚られますが。
この胸部ユニットの美しさよ。
もう何も言う事がありません。
当時も今も私は嬉しかったですね。最も好きな機体が完璧な造形で立体化され、しかもそのパーツ構成は完璧である、と。
そうなればもうあとはひたすら量産するのみという気持ちになります。
部分部分が美しいだけでなく、組み上がった姿も美しいんですよね。
HGUC のリリース履歴を見ていると2010年ってとんでもない名作キットが連発されているんですよね。
2007年のゾック、ヤクト・ドーガ、2008年のギラ・ドーガあたりからガンプラのレベルが急速に進歩して2010年でひとつの頂点を極めます。
そして2011年、2012年と見事なキットが連発されます。この間にジュアッグやネモ、アンクシャ等の並外れたキット群がリリースされます。あとバイアラン・カスタムですかね。もう最高の時代でした。そして2013年に黒い三連星ザクとゾゴック、ドーベン・ウルフといった錚々たる顔ぶれが続きます。
今回調色した緑で塗装するわけですが、はっきり言ってこの整形色に勝てる自信は全くありません。何もかもが完璧なキットです。今日はこれ以上の言葉が思いつきません。以上です。