コトブキヤ 1/12 MARUTTOYS TAMOTU[ホワイトVer.]をつくる。


基本的に私はプラモ化されてから存在を知るというパターンが多いのですが、今回もご多分に漏れず店頭初見です。ハセガワ 1/35 メカトロウィーゴなんかもそうでしたが。コトブキヤらしからぬ美しい箱絵も素晴らしいです。


今回私の撮影が不味かったみたいで、白い被写体が尽く光って見えます(笑)


組立説明書の中身もカラーページが多用されいろいろ解説が書いてありました。まだ読んでいないので後でしっかり拝読させていただきます。


パーツ数は100前後くらいで私的にはちょうど良い塩梅に見えます。

勿論題材によりますが、キャラものでこれ以上パーツが増えると結構苦行になりがちなので有難いです。


あと塗装見本ページも非常に見易いです。
カラー指定は塗料の番号ではなく色名で書かれている方が遥かに分かりやすいですね。

あと色指定はこのようにカラー印刷だと該当塗料がなくても完成イメージを視覚的に捉える事が出来るのでイメージを掴みやすいです。


で昨晩、本日午前2時くらいに組んでみましたが誠に組み易く眠気を忘れてしまいました。

内部フレームの大まかなゲート処理をしつつ、外装で接着面が発生する箇所にタミヤセメントを塗り込みながら組んでも1時間ほどで組み上がりました。


ABS製内部フレームにPS製外装を被せるというガンプラMG等でよくある構成なのですが、ガンプラと遜色ないどころかしっとりとした上品な感触でパーツが組み合わさる嵌合はある意味でガンプラを凌駕しています。


組んでてパッツンパッツンした危険なテンションを感じる箇所がないんですよね。これには驚きました。


コトブキヤのお助けパーツ群はキャラものスケモ問わず多用していましたが、プラモ自体は久しぶりだったので僅か数年でコトブキヤのプラモがここまで進化していたのかと驚愕しました。


小柄で可愛いフォルムながらフレームがしっかり詰まっていますので密度感、重量感があります。


あとテールランプやフロントライト等に相当するパーツがクリア成型で用意されていますがそれらは完成直前に嵌め込む予定であるため、現時点では取り付けておりません。


各部に3ミリ穴が設けられており拡張性もありそうです。


TAMOTUに関する情報をほぼ何も持っていない状態で組んでいますが、誠に美しいメカだと思います。


そう言えば陸上自衛隊07式戦車 なっちんも今年コトブキヤ から 1/35 でキット化されるそうなのでそちらも是非組んでみたいものです。


なんと差し替えなしで脚部が展開します。


シンプルな外装とメカメカしいフレームのギャップが凄いですが見かけ倒しではなくしっかり可動・展開ギミックを模型として実装しています。

期待下部中央に3ミリ穴がありますので魂STAGE等市販汎用スタンドに接続して浮かせる事なども出来そうです。


オプションアームも差し替えなしで展開・可動。


フロントにある小さなカバーを取り外すとここにも3ミリ穴があります。
写真に撮り忘れましたが3ミリ⇄3ミリの接続パーツが4つ付属しますので工夫次第であれこれ取り付けて遊べる仕組みとなっております。


MSエフェクトを取り付けてみました。
つきなみですが良い感じです。


合わせ目は脚部と頭部に発生します。
写真ではご覧の通りほぼ見えないので気にならない方はそのままでも良いかもしれません。


私は鏡面仕上げの練習をしたいのでしっかり合わせ目を消した後、どこまで平滑な面を作れるかトライしたいと思います。

ここでトレーニングした成果をカーモデルの艶出しに活かしたり出来れば一石二鳥なのではないかという算段でもあります。


外装を取り外してみました。
簡単に取り外せます。


この手の「リアルな内部フレーム」表現ですがガンプラのMGなどでは、
「確かにフレームと外装ばらせるけどテンションがかなりキツかったり嵌合部分が脆くて完成後はとてもじゃないが気軽に着脱出来ない」

という本音と建前が暗黙のうちにモデラー側で受忍されているという現状がありますが、本キットは本当に気軽に着脱出来ます。しっとりとした上品な絶妙な保持力で嵌合しており、全てに置いて無理がないです。

強いて言えば頭部カバーくらいですかね、私はここだけ嵌合をユルめに調整しました。


フレームのみの状態はカウルが被さった状態とは打って変わってタフそうというかグロテスクな風貌をしています。


フレームは当初メタリックな塗装をしようかと思いましたが、カウルとの親和性を考えると成型色に近い濃いグレーが良いのかも知れません。この辺りはもう少しよく考えてから決めたいと思います。


昨日組んだガンキャノンと共に合わせ目に塗りたくったタミヤセメントを乾燥ブースに入れて数日かけてしっかり乾燥させます。


ハセガワ 1/35 メカトロウィーゴと比較。
ハセガワのウィーゴ、エムアイモルデのなっちん、そしてコトブキヤのTAMOTUと、かわいいメカものプラモの戦国時代というか共存共栄の時代が来るのでしょうか、いやもう来てるんですかね。

如何せん私はありとあらゆるトレンドに疎いのでこの手の話を得意満面に語るのは辞めておこうとおもいますが。


HGUCリアルタイプザクと同シリーズガンキャノンも並べてみました。大きさ比較の参考になれば幸いです。

組んでみた感想ですが、今まで私がコトブキヤのプラモに対して抱いていた感想を改める必要があると思い知らさる内容でした。

まず組み易い、それはパーツ精度が高いというのは勿論、ランナー配置なども非常に配慮されていてパーツを探し易いという点も挙げられます。これは相当開発力がこなれているという事の現れなのではないでしょうか。設計に余裕があるんですよね。

そしてパーツの嵌合ですね、これは本当に驚きました。
スーッとパーツが吸い付いてピタリとハマるだけでなく、フレームとカウルの接続部分はしっかり保持するキープ力を保ちながら同時に着脱し易い、破損し難いように無理のないテンション、無理のない接続方法が採用されていてここにも同社が長年蓄積してきたのであろう開発力と余裕を感じました。

組んでぜんぜんピーキーなところがないんですよね。本当に組んでいてストレスがなく楽しく組み立てる事が出来ます。本当に良いキットで大変オススメです。という事で今回は以上です。

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