ドイツレベル 1/32 コルベット C3 をつくる。


今年最初のスケールモデルはコルベットにします。


もう何年も前に購入したもので確か2017年の夏にヨドバシ博多で1450円くらいで買いました。


Revell 「Level」は3。
Revell 社のプラモを愛好されている方はわかっていただけるかと思いますが、このレベルインジケーターは全くもって基準が不明ですから話半分くらいに見ておいた方が良いです。

レベル3というほどでもないかもしれないし、レベル3以上に難しいと思う事もあるかも知れません。

難易度って人によって、より正確に言うとモデラー各人の製作環境や得意分野によって何が難しくなるか変わるでしょうから、あくまで目安ですのである程度おおらかに構えておいた方が良いと思います。

ガンプラで例えたら MG が難しいと感じる方もいれば作り易いと感じる方がいるのと同じですね。

ぱち組みでフィニッシュなら労力に比べて並外れた完成度を誇りますが、ひとたびプロポーションを変更しようなどと思えば内部フレームの存在が工作難易度を跳ね上げたりもします。そもそもMGで括ってもピンからキリまでありますしね。だからあくまで目安なのです。


パーツ数僅か20!
完成間近の ザウバー C9は絶対に失敗したくないので途中にこの手のお手軽そうに見えるプラモの製作を間に挟んで肩慣らししておこうかなという思惑もあります。


まず背景の箱絵がショボいんですよね(笑)

ひと昔前の分譲マンションのチラシ等でよく見かけた安っぽいCGみたいです。

ヨーロッパのモデラーはこういうデザインが好きなんですかね。

ただね、私はこのシュールな箱絵に惹かれて買いましたからね、ある意味作戦なのかも知れません。

後ろの黄色い服着た女性のポーズが奇妙でゾンビみたいでちょっと怖いですwww




あ、そうそうゾンビと言えばコトブキヤが素晴らしいアイテムを出すみたいですね!これは是非とも作りたいですね〜

「END OF HEROES」というシリーズ名でまずは2種類出るみたいです。

こちらのスキンヘッドを私はまず作ってみたいと思います。名前は「バイター 」。

ゾンビのことを「Biter」と呼ぶと某ゾンビドラマのシーズン4を思い出します。あのドラマはこの頃くらいまでが個人的には一番面白かったですね。ガバナー時代。もうここ数年はマンネリに飽きて全く観ていません。




もうひとつが「アゴニー」。
こちらはゾンビ映画の金字塔に登場するあの人物を彷彿とさせます。自分が作るなら肌をもっと青くしますかね。これも良いですね〜

すっかり美少女プラモメーカーみたいなパブリックイメージが定着したコトブキヤですが、FA:Gやメガミデバイスで培った技術でゾンビプラモを作ってくれるとは。スケール的にはヘキサギアと同等 1/24 になるみたいです。

もしかしてゾンビプラモを世に出すために美少女プラモで場数を踏んできたのではないかと錯覚してしまいそうになります(笑)ありがてえ。

1/24 スケールというのも誠に英断だと言えます。なんと言ってもカーモデルと絡められますからね。

これは表現の幅がめちゃくちゃ広がりますよ。

バイターを複数買って頭部をエポパテで作った帽子を被せてみたり、ヅラを作ればほぼ無限にゾンビバリエーションを生産出来ますからね。

個人的には最初可動で遊んで、使い道が定ったら固定して関節を自然な形に造形しヴィネットに配置して使おうかなと思います。

この二つが売れたら、次は間違いなく肥満体でしょうね。
第一弾スキンヘッド
第二弾イケメン
ときたら第三弾は肥満体以外考えられませんからね。

この顔ぶれはもうゾンビコンテンツの王道ですから。間違いなく買いですよ。私は本当に欲しいです。まさかコトブキヤがこの手のアイテムの救世主になるとは。

よくよく考えたらゾンビとして使わずにちょっとエポパテでゴニョゴニョすれば普通の人間のフィギュアに出来そうですしね。これは画期的なアイテムになると思います。

車メインのスケールモデラーな方はこれ結構買う人いるんじゃないですかね。今までほぼウクライナのマスターボックス社の独壇場だった市場に参入する形になるのかも知れません。

私的にはマスターボックス社と共に面白フィギュアや超ニッチフィギュア市場を盛り上げていって欲しいです。


自転車のプラモとかも欲しいですね。
1/24 で欲しいですね。 1/35 ならタミヤとかであったと思いますがミリタリー色が強いものだったと思います。

運転者と共に 1/24 自転車モデルがあると更に車が引き立ちそうです。


さ、ようやく中身の話に入ります。
組立説明書はカラー印刷、新聞紙みたいな外見は最近の Revell お馴染みのものです。


中身も四色フルカラー印刷。
今回は中綴じではなく本当に新聞紙みたいに折った紙が重なって構成されています。


本当にパーツは20個しかありません。素晴らしい。


Revell の組立説明書は本当に見易くて私は大好きです。


塗料名をアサインしたアルファベットで塗装指示されるものですが、カラー印刷故に「何色で塗れば良いのか一眼でわかる」のです。ここはフルカラー印刷の強みですね。そういう意味では Revell の組立説明書は世界一分かり易いです。


実物はこんな感じ。
写真ではわかり難いですがあちこちに餃子の羽根のような小さなバリが点在しています。

つい先日同スケールの「楽プラ」フェアレディを作った後に見るとかなりありとあらゆる面でクオリティに差がああります。


scalematesで検索すると本キットの大元はなんと1969年、どうやら1989年に一部パーツをリデコしたようなのです。

もし1969年のキットをルーツとするなら、これはとんでもない大昔のプラモですよ。私もまだこの世にいない時代のぷらもですからね。レッドツェッペリンとかビートルズやストーンズとかが現役バリバリだった時代ですよね???ジョン・コルトレーンが死んで2年後の世界、デヴィッド・ボウイが「スペイス・オディティ」を作って翌年グラムロックの寵児「ジギー・スターダスト」となる前夜です。映画はスタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」が公開されました。


ちなみに1969年と言えば、サンタナがウッドストックにて「Soul Sacrifice」伝説的名演を行った年でもあります。

サンタナのギターも勿論さることながら、ドラム、パーカッション、ベース、オルガンの絡みが誠にイケてます。

若い方はご存知ないかも知れませんが jojoに出てくるソウルサクリファスは勿論この曲がルーツです。ジョジョの方は私は全く知識がないので逆に語る資格を持ち合わせませんが。そう言えば「サンタナ」っていうキャラもいるんでしたっけ?

そしてこのサンタナの「Soul Sacrifice」は「セブン」や「ファイトクラブ」で有名なデヴィッド・フィンチャーが撮った「ゾディアック」(2007年公開)のオープニングでかなり効果的に使われます。

私は公開当時劇場で「Zodiac」を若い女性と一緒に観たのですが「サンタナきたァ〜〜〜〜〜〜!!」と内心興奮しましたね。

その女性にとって映画は「Zodiac」は「じつに退屈でつまらない」映画だったようですが(笑)あんな見せ場だらけの映画滅多にないと思いますがね。間違いなくフィンチャーの最高傑作だと断言出来ます。マーク・ラファロが誠にカッコ良いんですよね。

アメリカのシリアルキラー「ゾディアック」事件を描いた実録映画なんですが、ゾディアックという実態のわからない犯罪者になんの根拠もない尾鰭が何枚も生えて警察もマスコミも翻弄され続ける話なのですが、これは現在のSNS等を介したフェイクニュースやミスインフォメーション、分断や対立を煽る者を礼賛してしまう人たちが一定数発生してしまう現代の問題に通じるところがあり、今も昔も同じ問題を人類は抱えているのだと思い知らされます。

もしかしたらAmazonプライムで視聴出来るかも知れません。未視聴の方は是非。私はサントラも未だに愛聴しています。


クリアパーツは海外プラモお馴染みのかなり厚みのあるもので透明度は高めですが、光の透過は直線的でなく歪んで向こう側が見える箇所もあります。

ただ、ゲートの位置は配慮されていてヒビ対策はされていると思います。


ちょいちょいバリがありますので都度処理していきます。
このパーツが1969年製金型のものなのでしょうか。


フロントウィンドウが嵌る箇所にも豪快なバリがあります。


問題のある箇所をよくよく見ますと、スナップフィットの「かえし」の付いたピン状のパーツが造形されておりそれを取り囲むようにバリが発生しています。


カウルの裏側を見ますと「1987」の刻印があります。バリだらけの白いパーツは80年代の金型という事のようです。


押し出しピンの錆だか油だかが付着しておりますwww


更に刻印をよく見たら「MADE IN U.S.A.」とありますので元々はアメリカレベルの商品だったのでしょう。現在はポーランド製です。


組んでみました。
ようやく仮組み写真に到達しましたが組み立て自体は10分もかかりません。


窓に黒い粒子が付着していますが、これは私が付けたかも知れません。


後でチェックしてみます。


そのままだと組めないという事はないですが、全般的に精度は低いです。


現地でもお手軽ラインみたいなものでしょうし私自身それほど精密さをこのキットには求めていませんが、個人的に非常に気なったの問題が3点、まずタイヤハウスの造形ですね。


シャシー側とカウル側の形状が全く噛み合っていないのです。こういうデザインなんでしょうかね?

このマークシャークとスティングレイをデザインした天国のラリー・シノダが見たらどう思うでしょうかね(笑)寛大に笑って流してくれるとは思いますが。


ライトの類はクリアパーツ一切不使用。なんせそうパーツ数20ですからね。

庇うわけではないですが、この精度ならいっそのこと一体整形の方が良いと思います。クリアパーツがあってもどうせ噛み合いませんから。


気になる箇所2点目がこちら。
隙間が半端ないんですよ(笑)赤く塗った箇所全て伽藍堂。虚空が広がります。まじかよwww


3点目がこれです。
わかりますか?車運転される方はわかると思います。

サイドミラーがありません。嘘だろ???アメリカは鏡使わないのか?と一瞬パニックになりました。まぁ一瞬だけですが。


慌てて箱絵を見直しますとサイドミラーがない!道交法違反どころかそもそも車検通らねえ。。。


これらの問題点を私の技量で解決するのはかなり厳しいものがあります。

手を加えようとした瞬間、このキットの難易度は「レベル5」に跳ね上がります。


伽藍堂とタイヤハウスの形状問題ですが、兎に角真っ黒に塗りつぶして誤魔化そうと思います。私の力量ではもうそれしか出来ないw


記念にもう一枚。
プラモの世界も広いもんだねえ。


サイドミラーですけどもう付けないという苦渋の決断を致します。

なんせミラーなんてそもそも存在しないキットですから付けようがないですよねwww


そうと決まればつべこべ言わずこのけだるいパネルラインを彫り直して捨てサフ拭いてパーティングラインを処理して塗装するまでです。

捨てサフ吹かないとわかりませんがパーティングラインは比較的配慮されているように思えます。


先日作った同スケール「楽プラ」S30と並べてみました。


どちらもお手軽カーモデルという位置付けの商品なのでしょうが、完成度の次元が違い過ぎます。

アオシマが「楽プラ」ならこちらはある意味「ゆるプラ」と形容したくなる代物です。

但し造形や造りがかなり「ゆるい」だけで決して「楽」ではないプラモです。ガチると地獄を見るタイプのプラモだと言えます。私はこのキットでガチるだけの技量を持ち得ませんのでゆるくやらせていただきますが。


でもね、 1/32 楽しいですね。


1/24 以上に 1/32 まだまだぜんぜん場数を踏んでいませんが、なんせこの黄色い楽プラが初の完成品ですから。

手のひらサイズで気楽にトライ出来る楽しさがあるという事はアオシマ、レベル共に変わりません。

このコルベットは光沢塗装の練習をしたいという目的がはっきりした上での製作ですからね。それ以外の事は一切深入りせず楽しむつもりです。


インパネ類は一応立体的に造形されていました。


水転写デカールの内容も充実しています。
安心のイタリア製。水転写デカールはイタリア製が発色、強度、薄さの面で右に出るものがないと思います。


そうは言ってもこの空間かなり気になりますね。

こんなけボコっと空間があるなら律儀にパワートレイン関連を塗り分ける気も失せたので(笑)全て黒サフベタ塗りで済ませるつもりです。


車体の前後にあるのですが、今回の記事でもうこの話は終わりにします。こういうもんなんや、と。ミラーもない、これも今日限りの話です。このキットは光沢塗装の練習を楽しく行うために作るんだ、それをテーマにやっいこうと思います。

あと Revell からはコルベットC3、 1/24 スケールでも出しているという事でそちらも気になりますね。生憎店頭で見かけた事はないんですよね。

個人的にはタミヤかハセガワでC3とかC1が欲しいというのが本音ですけどね。
C1とか良い意味でアメ車とは思えないデザインですからね。誠に美しいです。

昔実家でケーブルテレビに加入していた頃、未成年だった私はヒストリーチャンネル「世界の名車」でコルベットの回を視聴した記憶があります。

当時のケーブルテレビって同じ番組をしつこく繰り返し放送するのですが、物覚えの悪い私にはそれがあっていて何度もしつこくみましたね。特にコルベットと240zの回は。

今回作るC3と違ってC1のエンジンは馬力の無い6気筒、トランスミッションは二速オートマという舐めに舐めた仕様のくせしてかなり高額だったみたいでC1の評価は最悪で在庫をかなり抱えたそうです。「世界の名車」によると。ただ外見は美しいんですよ。実車には乗りたくないですがプラモ映えする筈なんです。ハセガワあたりが80周年記念に突然ぶっ込んできてくれないかなと内心期待しています。という事で今回は以上です。

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